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ポジティヴシンキング・③

ポジティヴシンキングワールドへようこそ。

ポジティヴシンキングについての考察をお伝えする企画の4回目です。

第一回 : ポジティヴシンキング・前書き
第二回 : ポジティヴシンキング・①
第三回 : ポジティヴシンキング・②

前回までで、ポジティヴシンキングとはどういったものは大体明らかになってきました。

簡単にまとめると、「目標」に向かって進むこと、その際に、過去をすべて「自信」へと変えていく考え方が「ポジティヴシンキング」であります。

詳細は、上にリンクを貼っておりますが、これまでのnoteを読んで頂ければと思います。

ネガティヴを知ろう

どうやったらポジティヴシンキングになれるか。その前にネガティヴについて簡単に考えてみました。

常日頃から自分のことをネガティヴだなぁと嘆いている人は多いのではないでしょうか。
確かに、実際に何か行動を起こすための第一歩を踏み出すことができない、できにくい人たちというのは確実にいると感じます。
しかし、それはその人が特段にネガティヴだからというわけではなく、より人間の本質に近いだけだということなのです。
その人間の本質とは変化を嫌うことだと思います。ということは、変化を好きになればネガティヴではなくなるのではないでしょうか。

変化を嫌う理由は様々考えられますが、科学的にはホメオスタシス(恒常性)を人体が備えていることは外せない要因だと考えます。
これは、簡単にいうと「環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする働き」のこと。これが脳にも働くことで有名な「現状維持バイアス」が発生します。

また感情的な話をすれば、「自分のものを失うのがイヤ」なんだと思います。所有権を持っていたい、これは人間が遠い昔から持っている本能的なものなのだろうと思います。
実際、過去のほとんどの争いの原因はこれです。そして、この所有権というのがくせものでして。
昔の中国、三国志の時代の話ですが魏という国と呉という国の間で赤壁の戦いという戦争がありました。これは映画レッドクリフのもとにもなった有名な戦争です。
この際に、受けて立つ側の呉は圧倒的な戦力差があったので、開戦か講和か決めかねていました。最終的に総司令官の周瑜は開戦を決意するのですが、そのきっかけは、侵攻してくる魏のトップの曹操が呉のトップの未亡人である大喬という女性と総司令官である周瑜の奥さんである小喬という美人姉妹を狙っているとの情報を流されたからです。
国という自分の所属する公式な組織がなくなってしまう危機より、自分の妻という、まさしく自分の所有物(少し語弊はありますが…)を奪われる危機を比べた場合に、自分の所有物を奪われる方がイヤだと感じるという証左ではないでしょうか。

私の好きな格言に「大事を決めるは小事」というのがありますが、まさにそれを地で行く展開です。

ちなみに周瑜は、中国史上でも容姿端麗・才気煥発で有名な人。そのように歴史に名を残す偉人でもそうなのだから、われわれが仮にそうであってもなにも恥じることはないのです。

さておき、自分に慣れ親しんだモノや人や行動がなくなってしまうと、極端な話でいえば拠り所をなくしてしまうような気分になります。
ほとんどの人が経験したことがある、学校でのクラス替え、進学時に別れてしまうクラスメイト、仲の良い友人の転校などのあの切ない気持ちや、小さなころ遊んでいたおもちゃを手放さなければならない気持ち。今となれば、よい思い出ですが当時は悲しかった記憶があります。
そして過去にそういった経験をしてきているからこそ、感情的に変化を拒んでしまうのだろうと感じます。
本来はその時に乗り越えていく強さも学んでいくべきではあると思うのですが、今の社会はインターネットの成熟により、友人とはそのままゆるくつながりを持つことができます。また、おもちゃであっても物理的なモノよりゲームの存在が大きくなっており、モノに対する愛着というものは希薄になってきていると感じます。そのせいで、大事なモノを失うことにたいする耐性がつきにくい世の中になっている気がします。

すなわち、変化を苦手に感じる人が以前より多くなっているのではないでしょうか。

ポジティヴシンキング実践

ここからは、実際に私が実践している考え方と行動をご紹介します。
まず、ネガティヴサイドに陥りがちな心をポジティヴに持ってくるための考え方を3つご紹介します。
次に、心をポジティヴにもってくるための実際のアクションを3つご紹介します。
もちろん私はすべて素で実践できていますが、素で実践できなくても意識しているだけでポジティヴになっているのがわかると思います。たぶん。

ポジティヴになる考え方 
1:目に見えるモノに固執せず、見えないものを大事にする
2:他人の価値観を受け入れる
3:最善を尽くしたと考える

1:目に見えるものに固執せず、見えないものを大事にする
自分の所有物がなくなってしまうと、それに費やした時間までも意味がなかったように考えてしまいがちですが、これはいけません。そうではなく、それに費やした時間が今の自分を形成していると考えるのです。
そのためには、モノや人の物理的な一面に固執せずに、モノであればそのものの裏に秘められた考え方や想いを馳せ理解しようとすることが大切です。人であればそのヒトをそのヒト足り得んとする考え方やその人独自の経験を大切にしてあげることが大切です。
モノや人は、考え方や生き方の依り代であるというようなイメージですかね。ちょっと宗教じみている気もしますが。

2:他人の価値観を受け入れる
これはよく聞く話ですが、あまりポジティヴシンキングとは関係がなさそうな印象を持たれることが多いと思います。
他人と意見の相違があったりして、自分の意見がなかなか受け入れられなくてもどかしい気持ちになることは人間だれしもが経験することです。そういったときに、無理やりわかってもらおうとしたり、わかろうとしたりすると疲れてしまいますよね。わからないものはわからないときっぱりと諦めて、お互いの意見を尊重しあいましょう。ただ、意見を尊重することが最終目的地ではありません。お互いの意見を尊重しつつ、落としどころを見極めながら納得のいく答えを見つけることが必要です。

3:最善を尽くしたと考える
もはや思い込みのレベルかもしれませんが、意外と大事だと思っています。「人事を尽くして天命を待つ」これは私の座右の銘でもあります。
自分でできることはやり切って、その上で結果を待つという気持ちでいると、次の行動に移れます。大事なことはやり切った感。これを持つためには全力で物事にあたることです。

私事ですが中小企業診断士の二次試験は、正答も公表されず、結果発表まで1か月半ほどの間全く自分が合格したかどうかの客観的な判別がつかないままです。
そんな中、試験の内容を思い返して悶々とするのは限られた時間の使い方として有意義でしょうか。それであれば合格してもしなくてもすべきようなこと、私の場合は経営に関する書籍などを読みましたが、そういったことに取り組むべきだと思います。

上記3つは考え方のコツです。こう考えることがポジティヴにつながるエビデンスや論理的根拠はありません。ですが、私自身の経験から帰納法的に導かれた考えですので、「ん?これはいいかも?」とひっかかるポイントがあれば試されることをおススメします。コストはかからないので。

ポジティヴになるための行動
1:好きなモノは好きと表現する
2:イヤなことはイヤと表明する
3:やりたいことは少しでもやってみる

1:好きなモノは好きと表現する
人は好きなもののためにはがんばれる生き物です。
人でもモノでも音楽でも言葉でもなんでもいいので、好きなものは好きと表現しましょう。表現して、自分を追い込みましょう。人は好きなもののためには自分でも思いもよらないエネルギーを発揮できます。ましてやそれが他人も知っていることだったら?虚栄心もあいまってめちゃくちゃがんばるのではないでしょうか。
自分には似つかわしくない高嶺の花でもまったく問題ありません。それに釣り合うように知らない間に努力を重ねてしまうものです。
そして努力は報われることが多いですし、仮に報われなくても努力した経験が自分の自信につながっていきます。
また、好きという気持ちを表すことは気持ちを明るくしますし、周りも好きなことには寛容です。
世の中意外とすてたものじゃないですよ。

2:イヤなことはイヤと表明する
やりたくないこと、気が進まないことはきっぱりと断りましょう。それができれば苦労はしないという声が聞こえてきそうですが、やりたくないことをやる苦労とやりたくないことをやらないでおくための苦労ならどっちを取りますか?

そもそも、断れない人というのは、自意識過剰だと思っています。自分でないとその頼み事はこなせないと考えてしまいがち。いえいえ、そんなことありません。その人は頼みやすい人に頼んでいるだけです。
また、職場などでも有給休暇を取る際や転職を考える際に、「私がいないと回らない」だったり「みんなに負担がかかって申し訳ない」という気持ちを持つ人がいます。
大丈夫です。会社は人が一人辞めたり、休んだりするくらいで立ち行かなくなることなどまずありません。

少し話がそれましたが、気が進まないことは極力断る。これによってイヤなことをやっているという記憶、経験を少なくしていきます。記憶をよい記憶だけに改竄していくのです。

3:やりたいことは少しでもやってみる
自分がやりたいことに対して少しでも手をつけることで、「なんであの時やらなかったんだろう」という後悔は生まれません。やらなかったことは後悔を生みますが、やったけどうまくいかなかったことは経験となります。そして次に活かすことができます。
まあ、実際にやりたいことなのでいったん手を付け始めるとどんどん進んでしまうとは思います。逆に進まなければそこまでやりたかったことではなかったということです。

3つの行動の方は3つの考え方よりかなり説得力があったのではないでしょうか。
もし、説得力があったと思っていただけるなら、考え方の方も取り入れてみて下さい。

上の3つの考え方と行動を少し意識して下さい。

ちょっと世の中が変わると思います。

では、また。

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