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豆腐メンタル、揺れ動く@プレオープン
#豆腐メンタルの元教員が本屋とかを開くまでの話 #地方 #徳島 #本屋 #学びや #merkki #メルッキ #メンタル #自虐 #素直 #感謝 #細々と #ひそやかに #続けたい #これからもよろしくお願いします
どうも。じーもです。みなさんお忘れかもしれませんが、わたくし豆腐メンタルでございまして。(笑) タイトルの通り、プレオープンが始まり、ついに人を招き入れることにしたじーもこと豆腐メンタルなのですが・・・
まぁ揺れ動く。心が。
そんなこんなを残しておこうと(お店のイメージアップやブランディングのためにはそんなのなくてもいいかもしれませんが笑)
達成と逃避
ついに、ついにきました。プレオープン。
これまでは、自分ひとり(もしくは家族などの少人数)にのみ披露していた空間が、誰の目にも触れられるようになるのです。…といっても今は予約が必要ということで、かなり数も減る(入りにくい)とは思うのですが。
これはある意味で念願がひとつ達成できた状態です。
自分の選んだ本を、
自分が選んだ場所で、
自分の選んだ音楽をかけながら、
自分の選んだ時間、店を開ける。
もちろん、店を開けている間、自分自身がどうふるまうかも自分で決めていい。
すごいです。
そんな中で、始まったわけですが。
ありがたいことに、徳島の本屋業界をはじめ、優しい方々に出会うことができています。広告もロクにしていないにもかかわらず、どこからか情報を得てきてくださる。そして一度来てくださった本屋さんを利用している方が、うちのお店にも来てくださる。本当にありがたい。
でも。
それでも。
やっぱり逃げたくなる気持ちもゼロじゃない。
基本的にお店にいて、
来てくれる方々と話をしている時はそうでもありません。
純粋に話ができるのは嬉しいし、目の前で本を手に取る様子や悩んでいる様子。読んでいる姿を見ると本当にうれしい。
問題は閉店後。
帰宅後。
ふと感じる移動の時間。
そんなときに、
やっぱりするんじゃなかった。
こうやって来てもらえるのは、新しくできたから、というだけ。
そんな風に感じることもゼロじゃあない。
もう一人の自分はわかってる。
新しくできたから来てくれる。それだけでも十分ありがたいことだし、嬉しいことだということを。
今こうしてお店を開いているからこそ出会えた人が、すでに何人もいることを。
期待と切迫
上でも少し話しましたが、徳島の本屋さん界隈はやさしい、と思うことがプレオープンしてから日々感じることです。
同業者(中古本屋や新刊本屋関係なく)の方が来てくださることも多いのですが、示し合わせたようにかけてくれる言葉が「新しく徳島(徳島市)にも本屋ができてうれしい」ということ。
こんなこと、自分も店を続けられたなら。
続けた中で新しい本屋さんができたとして、言えるのか。(もちろん言いたいと思ってる。)
それくらいにやさしい。
SNSだって、みなさんそれぞれに素敵な写真と言葉でうちのお店を紹介してくれる。なんてありがたいことなんだろうか。
他にも知り合いが、プレオープンには駆けつけてくれる。
お祝いだっていただいてしまっているし、何より来てくれて顔を見せてくれること。声をかけてくれることがうれしい。
もっと、ずっとお店が続くようにと、「こうすればいいんじゃない?」「こんなことしてみてもいいんじゃない?」そう言ってくれる方もたくさん。
自分のことのようにお店のことを想ってくれていることが伝わり、本当に人と人とのつながりの尊さを感じてる。
でも。
それでも。
ふと、その時はやって来る。
今より、もっとよくしなきゃいけない。
期待されてるんだから、期待に応えなくちゃいけない。
もしかしたら、あんまり今の状況がよくないんじゃないか。
そんなこと誰一人だって思っていないだろうし、
そんな気持ちにさせようだなんて、これっぽっちも感じていないだろうに。
どうして。
素直と自虐
お店に来てもらい、少しでも来てくれた方とお話ができると嬉しい。楽しい。そして、意外な共通点や似た考えを知って、さらに喜ぶ。
素直にそう思うし、感じている。うそ偽りなく。
たった数日(プレオープンから5日間)でさえも、いくつもの出会いがあった。
シェア型書店を同じ徳島市で営んでいる方。その方のお店で聞いたと言ってきてくれる方。同じく徳島市で古本屋をやっている写真が好きな方。本が好きで自身でも本のイベントに関わったりしている学生。遠くから原付バイクで来てくれた方。いつも保育園の送り迎えで気になっていたと言ってくれた方。少し離れた場所で同じ新刊書店を(しかも複業)営まれている方。中には、これまでの仕事で一度知り合っていて再会という形でお会いでき、お互いに嬉しさを交換し合った方など。
もちろん友人や知人の訪問もとてもうれしい。
久しぶりに顔を見た人もいれば、ついこの間であったけれど、お店のために来てくださった人もいた。
お店をきっかけに少しずつ。でも大きく。動き出していっているような気がする。
でも。
それでも。
会っているその時は本当に楽しい。
あっという間の時間なのに、終わってみると。
ふり返ってみると。
自分は言い過ぎていたかもしれない。
あんな風には言わないほうがよかったかもしれない。
もっとできることがあったんじゃないか。
そんな想いがふつふつと湧き上がってきてしまう。
どうしようもないほど、落ち込むまでには何とか至ってはいない(だから今日もお店を開けられる)けど。
それでも、その瞬間は、ちゃんと(?)やってくる。
感謝と感謝
そして。今日も、お店を開ける。
中へ入り、電気とエアコンのスイッチを入れ。
本を出したり。机を拭いたり。
植物たちの様子を見たり。昨日できなかったことをしたり。
本の入れ替えだって。
たまに、サボることも。。
誰かに迷惑をかけてしまうこともあるかもしれないし。
誰かに助けてもらうことだってたくさんあると思う。
何より、毎日ひとりでも、誰かに会えるのがうれしい。そして、ありがたいと思う。
豆腐メンタルで、なんだか気持ちも心も行ったり来たり。
揺れて、揺れ動いて。また戻って。
そんな中でもお店を開けられていることが、自分にとってこの時間が心地いいいと思えている一番の証拠だと思う。
お店に来るまでの時間、今は何も苦しくない。
ふり返ったりして、たまにやってくる何かがいても、また誰かがやって来てくれるとすぐに戻ることができる。
本当に、自分のための場所。自分をすくうための場所。
それが少しでも。
ほんの少しでも。
だれかにとってもすくわれる、すくうことができる空間になったのであれば。
そんな居場所を目指す、だなんて大きなことを言わないから、時間が経ってふり返った時に、少しでも「いい場所だったね。」そう言われる場所になればいいな、と思う。
最後に
最後までお付き合いありがとうございます。
ほんとに、ほんとはこんな文章(自分にも他人にもネガティブさが残るような文)書かなければいいと思うんですけど。
やっぱりそこは正直でいたいし、向き合っていたいと思うんです。
だから、書くことにしました。
言葉は難しくて、どれだけ考えても、「言葉は受け取る人のもの」だと思っています。だから読むタイミングにもよるかもしれないし、気分による。環境だって状況だって立場だって、変わる。
でも、今の正直な気持ちを書いておくことで、ひょっとしたら誰かが何か拾ってくれるかもしれない。何か感じてくれるかもしれないし、そうなればうれしいな、とも思っています。
長くなりました。
たぶんこれからも。揺れながら、でも向き合いながら。
細々とささやかに、お店を続けていきたいと思います。
よければ、またお会いしましょう。では。