小説家童話 鬼は書き続ける 2
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(・ω・)/『小説家童話 鬼は書き続ける 1』
サブタイトル『才能ないよ』
二章「それぞれの才」
ナレーター「新作の小説が完成してから数日が経過して、鬼は更に新しい作品を書き上げました」
鬼「よし完成だ。誰か読んでくれ」
通り過ぎる人1001「……」すたすた
通り過ぎる人1002「……」てくてく
鬼「そこのあたな、新作の小説ができました。読んでください」
通り過ぎる人1003「結構です」すたすた
鬼「新作の小説を読んでー」
通り過ぎる人1004「興味ないです」てくてく
鬼「誰も読まずに通り過ぎる。新作の小説出来ました。凄いのでぜひ読んでください」
イヌ「よう鬼」
鬼「イヌ君」
桃太郎「おはよう」
鬼「おはよう桃太郎君」
イヌ「オマエまだ小説を書いてんのか?」
鬼「うん」
イヌ「はあ、才能ないから止めた方がいいぞ」
鬼「今度のは自信作なんだよ。イヌ君も読んでくれ」
イヌ「犬の話を聞け。だからオマエに才能は」
桃太郎「おいイヌ耳かして」
イヌ「なんだよ」
鬼「?」
桃太郎「やめておけイヌ。鬼にいくら言っても無駄だ。アイツに筆を折る才能はなさそうだからな」ボソボソ
イヌ「やっぱり鬼に才能はないと桃太郎も見抜くか。オレの思った通りだぜ」ブツブツ
桃太郎「あとキミは天才だ。他人を説得できない才能がある。それをもっと活かした方がいいよ」ボソボソ
イヌ「おまけにオレが天才だと気づくとは、かなりの観察眼だな桃太郎。アドバイス通り鬼の目標に口出しするのも今日までにするよ」ブツブツ
桃太郎(イヌは乗せられやすい性格だな)
鬼「話しは終わった?」
イヌ「ああ」
鬼「じゃあさ新作の小説をよんでくれ」
イヌ「オレはパス。一度だけだって言っただろ」
鬼「そうか、ねえねえ桃太郎君、新作の小説読んでー」
桃太郎「おう……」読み読み
鬼「読み終えたら感想をちょうだい」
桃太郎(ヤバい。つまらない)読了
鬼「面白かった?」
桃太郎「まあまあかな」アセアセ
鬼「まあまあ……」
イヌ「つまらなそうな顔してるぞ」
桃太郎(イヌは突っ込まないでよ)
鬼「正直に言って欲しいな」
桃太郎「そのーえっと、超絶つまらなかった。あと今後キミの小説に興味を持つことはないかな、そのごめん」ドキドキ
イヌ(だろうな)
鬼「桃太郎君……本当のこと教えてくれてありがとう」ニコ
桃太郎(え? 嫌われると思ったんだけど……笑ってる)
鬼「桃太郎君が謝ることじゃないぞ。キミが興味を持てる次回作をこちらが作るだけさ。じゃあまた今度」
桃太郎「うんまたね」
イヌ「じゃあな」
鬼「はやくプロットを練らなきゃ」練り練り
桃太郎(すごいな鬼の心が折れてしまうかと思ったけど……彼に筆を折る才能は本当にないのかもしれない)
ナレーター「鬼は再び筆を持ち小説を書いていくのでした」
<つづく>
※この物語はフィクションです。
下のリンクからつづきが読めます ^^) _旦~
(^o^)/『小説家童話 鬼は書き続ける 3』