七月号
あらためて見上ぐる空は半円なり鳶ゆつくり天辺巡る
どの花もスピードを上げ咲き競ふ私は昨日何をしたつけ
満開の花の方へと人動くランドセル背負ふ子もその親も
今日もまた朝が吾に来る青空に高度を上げて飛行機の行く
それぞれが地面を掴み生きてゐる高校時代のグループLINE
理屈なき美しさあり鳥の声雨に濡れたる木々より届く
蕾の中いかなる技に畳まるる今咲き初めし菖蒲の花は
あらためて見上ぐる空は半円なり鳶ゆつくり天辺巡る
どの花もスピードを上げ咲き競ふ私は昨日何をしたつけ
満開の花の方へと人動くランドセル背負ふ子もその親も
今日もまた朝が吾に来る青空に高度を上げて飛行機の行く
それぞれが地面を掴み生きてゐる高校時代のグループLINE
理屈なき美しさあり鳥の声雨に濡れたる木々より届く
蕾の中いかなる技に畳まるる今咲き初めし菖蒲の花は