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短歌 2首

今はなき実家の匂ひ父母の声 当たり前にあつたあの秋の日は

○今は実家も人手に渡り、故郷は無くなってしまったのだけれど、ふと実家の匂いや両親の声を思い出す事がある 結婚してからの方がずっと長くなってしまった


一つくらい母にも許せざる事のありしか記憶を手放しゆく母

○今は認知症で記憶がどんどん無くなって、娘の私さえわかっているのだか。そんな母であるが、母として女として許せないと思った事があったのだろうか、もう聞けないけれど。

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