出逢いと別れ【音声と文章】
山田ゆり
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1211
※バックに庭の虫の音が入っています。聞こえるでしょうか?
※音声・文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
出逢いと別れ
ということをお伝えいたします。
「ゆりちゃん、参ったよ。」
それはこっちのセリフである。
ここは、とある会社の面接の場所。
私は高校を卒業してすぐの会社に11年勤め、
その後、会計事務所に通算12年勤めた。
そして、現在の会社に落ち着くまでの3年間、
期せずして何度も転職を繰り返していた。
ある会社の面接を受けた。
ドアを開けた私は驚いた。
そこには懐かしい方がいらっしゃった。
どうしてYさんがここに?
そして
面接が始まり、開口一番が冒頭の言葉である。
私は高校を卒業と同時に入社したのは
東京に本社がある地元の店舗だった。
そこでは事務職6年、その後
自分から志願して販売職を5年やらせていただいた。
その会社は毎年定期的に人事異動が行われていた。
Yさんも都会から異動されてきた。
当時私は事務職で毎日お金を数えたり売上計算をしたり、
銀行のような窓口で
レジのお金の両替をしていた。
Yさんは私たち事務係の上長だった。
色黒でちょっと猫背で
プロゴルファー猿に似ていると
私は密かに思っていた。
笑うと目の下に深いしわが現れる
味のあるお顔だ。
Yさん:「ゆりちゃんの履歴書と職務経歴書が送られてきた時、
正直、びっくりしたよ。
あの会社を辞めてから、会計事務所に12年も勤めていたんだね。
真っ当な人生を歩んできたんだね。」
Yさんは書類をジーっと見つめて
「ゆりちゃんの血液型はA型?」とおっしゃった。
「いいえ!いい加減なB型です。」
「そっかー、じゃあ、かなり努力したんだな。」
どうやら、私がとても几帳面で完璧主義に見えたようだ。
私はおもちゃ売り場で働いていた頃は
自分の感性に正直に生きていて
活発なB型の血が体中を駆け巡っていた。
そして、会計事務所に入った時
私は喜怒哀楽を表に出さないようにし
冷静沈着な自分を演出していた。
「ゆりちゃん、この会社はね、
ゆりちゃんが勤めていたような綺麗な会社と違うから。
給料は低いし、待遇もいいとは言えない。
いろいろ問題もあると思うよ。
それでもいいかい?」
私は社会人になってからいろいろな方から
ちゃん付けで呼ばれるようになった。
低い身長といつも笑顔でいるからだろうか。
特に男性には「ゆりちゃん」と呼ばれていた。
まさか、面接会場でちゃん付けで呼ばれるとは思っても見なかった。
Yさんは全国の店舗を回られて
その後、家を継がなければいけなくて会社を辞められたそうだ。
あの頃はバブル全盛期だったということもあり、
Yさんの身分では、夏の賞与は100万円くらいだったと思う。
そんな高給取りの方が会社を辞めて田舎に戻られてきたのだ。
まさか、Yさんが隣の市の出身の方だとはそれまで知らなかった。
決してシティーボーイとは言えない
でも味のあるYさんは椅子に斜めに腰かけて
ニコニコしながら履歴書と私を交互に見ていた。
そして私はめでたく採用になり
楽しい3か月の試用期間を過ごした。
長くなりましたので続きは次回にいたします。
今回は
出逢いと別れ
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◆ kindle出版しました ◆◆
https://amzn.to/3exJcNx
【わたしだけじゃないんだ】
突然、アルツハイマー型認知症になった同居の実母を介護した、
子育てOLの10年と10日の記録
※amazonアンリミテッドに加入して、
期間内に解約すれば無料で読めます。
https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/hz/signup?tag=yuri53yuri-22
◆◆ note有料マガジン ◆◆
【自分のための人生】
https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c
『読むとほっこりする』
『胸にじーんと来ました』
などの感想をいただいています。
◆◆ アファメーション ◆◆
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。
私は愛されています
大きな愛で包まれています
失敗しても
ご迷惑をおかけしても
どんな時でも
愛されています
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。゚+..。*゚+
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。゚+..。*゚+
大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
.。*゚+.*.。.。*゚+.*.。゚+..。*゚+
※バックに庭の虫の音が入っています。聞こえるでしょうか?
※音声・文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は
出逢いと別れ
ということをお伝えいたします。
「ゆりちゃん、参ったよ。」
それはこっちのセリフである。
ここは、とある会社の面接の場所。
私は高校を卒業してすぐの会社に11年勤め、
その後、会計事務所に通算12年勤めた。
そして、現在の会社に落ち着くまでの3年間、
期せずして何度も転職を繰り返していた。
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私は密かに思っていた。
笑うと目の下に深いしわが現れる
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Yさん:「ゆりちゃんの履歴書と職務経歴書が送られてきた時、
正直、びっくりしたよ。
あの会社を辞めてから、会計事務所に12年も勤めていたんだね。
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Yさんは書類をジーっと見つめて
「ゆりちゃんの血液型はA型?」とおっしゃった。
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活発なB型の血が体中を駆け巡っていた。
そして、会計事務所に入った時
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冷静沈着な自分を演出していた。
「ゆりちゃん、この会社はね、
ゆりちゃんが勤めていたような綺麗な会社と違うから。
給料は低いし、待遇もいいとは言えない。
いろいろ問題もあると思うよ。
それでもいいかい?」
私は社会人になってからいろいろな方から
ちゃん付けで呼ばれるようになった。
低い身長といつも笑顔でいるからだろうか。
特に男性には「ゆりちゃん」と呼ばれていた。
まさか、面接会場でちゃん付けで呼ばれるとは思っても見なかった。
Yさんは全国の店舗を回られて
その後、家を継がなければいけなくて会社を辞められたそうだ。
あの頃はバブル全盛期だったということもあり、
Yさんの身分では、夏の賞与は100万円くらいだったと思う。
そんな高給取りの方が会社を辞めて田舎に戻られてきたのだ。
まさか、Yさんが隣の市の出身の方だとはそれまで知らなかった。
決してシティーボーイとは言えない
でも味のあるYさんは椅子に斜めに腰かけて
ニコニコしながら履歴書と私を交互に見ていた。
そして私はめでたく採用になり
楽しい3か月の試用期間を過ごした。
長くなりましたので続きは次回にいたします。
今回は
出逢いと別れ
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
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大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
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