31年目の「供養とは忘れないこと」【音声と文章】
山田ゆり
00:00 | 00:00
※当時の弔辞の画像を文中に載せました。
※音声と文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
31年目の「供養とは忘れないこと」
ということをお伝えいたします。
31年間続けることって
「生きる」以外では結構難しいこと。
でも、それを続けていらっしゃる方がいる。
私のnoteをこれまでご視聴くださっている
あなたならそれはお分かりの事。
そう、今年も弟のお友達が
仏前にお越しくださった。
野球バカでスポーツ万能の弟が
突然体調不良を訴え
入院して3か月後にあっという間にこの世を去った。
健康そのものの弟が
不治の病に罹るなんて誰が想像していたことか。
弟が亡くなった時
お通夜や葬式のこまごましたことは
弟の勤務先である新聞社の方が
「ぜひ私たちにやらせてください」と言われ
私たちはありがたくそのご好意に甘えた。
通夜・葬式はお寺さんで行われた。
今はセレモニーホールで通夜・葬式をするのが常識になっているが
当時は小さくするなら地元の公民館で、
大きいものならお寺さんでするのが一般的だった。
下足番、お客様の案内係、ビデオ撮影など
弟の勤務先の方がして下さった。
さすが新聞社だと思ったのは
ビデオ撮影は家庭用のハンディビデオではなく、
テレビ局で使っているような
大きな三脚でキャスターが付いている立派な機器だった。
後でいただいたビデオテープは何本にもなった。
後でビデオテープを見てみると
その出来上がりにプロを感じた。
参列された方々のお顔はもちろん
ご供花・ご供物なども誰がどのようなものを上げて下さったか
ハッキリわかるように撮影して下さっている。
さすがである。
下足番の方々は、腕章をつけて
お客様から靴をお預かりして
代わりに番号札をお渡しする。
静かにテキパキとされていた。
参列されたお客様は
お寺の座敷に入り切れず
廊下に立っていらっしゃる方がたくさんいた。
その廊下にさえ立てず
仕方なくお焼香だけして
おかえりになる方がたくさんいらっしゃった。
申し訳なさでいっぱいだった。
お通夜と葬式では「弔辞」があった。
「弔辞」は芸能人が亡くなった時に
よくテレビで見かけるが
こちらの一般的なお通夜などでは「弔辞」はしない。
勤務先の営業局長さんと弟の親友
お二人が弔辞を読まれた。
局長さんは弟が息を引き取るその瞬間まで
ずっとベッドのそばにいて
弟をさすって下さった方だ。
私は普通の便せんに書かれたものを読まれるのかなと思ったが
横長で厚手の白い紙に書かれていて
それはパタンパタンと折りたたんでいた。
そしてその書状は
「弔辞」と書かれた紙で包まれている。
※勤務先様の弔辞はこちらです。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/08/20210815_073054.jpg
私は生まれて初めて「弔辞」の様子を見た。
たかが一介の28歳の男性の通夜・葬式。
その為にお二人の方が
わざわざ手間暇かけて弔辞をして下さった。
本当にありがたいこと。
弔辞を読んで下さった弟のお友達は
その頃、独身だった。
彼は弟が中学の頃からの親友で
中学生のころから何度も弟の部屋に遊びにきていた。
私より体格は大きいが
私は彼を弟のように思っている。
彼は毎年、旧盆の時に仏前に来て下さる。
最初の数年は一人で来て
やがて女性を連れてきて
そしてお子さんと3人で来て
その内お子さんが就職、成人され
今ではまた彼一人で来てくれている。
笑顔が爽やかな青年から
目じりのしわが深くなり
少し白髪も見えるナイスミドルになった。
毎年お越しくださるお友達を
「ああ、弟も今頃はこんな感じになっていたのかな」と
彼らの成長と弟のあったであろう未来を重ねる。
供養とは忘れないこと。
この言葉は
弟が亡くなって31年が経つのに
やっぱり当たり前に来て下さるお友達の姿から私が感じていること。
勿論、来て下さる方だけがありがたいのではなく、
目に見えない所で
たくさんの方々に私たち遺族は支えられている。
弟が亡くなって毎年来て下さるお友達。
なぜお越しくださるのかとは
私は聞かない。
きっと、彼らはそう決めたからだと思う。
「毎年いく」のではなく
「お盆だからいく」と決めているのだと思う。
彼らの強くて優しいお気持ちを大事にしたい。
供養とは忘れないこと。
これを私は忘れないようにしたい。
今回は
31年目の「供養とは忘れないこと」
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◆メールマガジン◆◆
爽やか60代の
ゆりからのメールマガジン。
無料レポートも特典も
ランディングページもありません。
日々のちょっとした気づきを
発信しています。
よろしかったら登録をお願いいたします。
なお、マインドはお伝えしていますが
いわゆる稼ぎ方はお伝えしておりません。
登録ページのURLは
こちらに添付いたしました。
↓ ↓
http://yuuki2.com/l/u/Z4bGUPjaVPxU6Dk5
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
◆◆note有料マガジン◆◆
【自分のための人生】
https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c
「読むとほっこりする」
「胸にじーんと来ました」
などの感想をいただいています。
※音声と文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
31年目の「供養とは忘れないこと」
ということをお伝えいたします。
31年間続けることって
「生きる」以外では結構難しいこと。
でも、それを続けていらっしゃる方がいる。
私のnoteをこれまでご視聴くださっている
あなたならそれはお分かりの事。
そう、今年も弟のお友達が
仏前にお越しくださった。
野球バカでスポーツ万能の弟が
突然体調不良を訴え
入院して3か月後にあっという間にこの世を去った。
健康そのものの弟が
不治の病に罹るなんて誰が想像していたことか。
弟が亡くなった時
お通夜や葬式のこまごましたことは
弟の勤務先である新聞社の方が
「ぜひ私たちにやらせてください」と言われ
私たちはありがたくそのご好意に甘えた。
通夜・葬式はお寺さんで行われた。
今はセレモニーホールで通夜・葬式をするのが常識になっているが
当時は小さくするなら地元の公民館で、
大きいものならお寺さんでするのが一般的だった。
下足番、お客様の案内係、ビデオ撮影など
弟の勤務先の方がして下さった。
さすが新聞社だと思ったのは
ビデオ撮影は家庭用のハンディビデオではなく、
テレビ局で使っているような
大きな三脚でキャスターが付いている立派な機器だった。
後でいただいたビデオテープは何本にもなった。
後でビデオテープを見てみると
その出来上がりにプロを感じた。
参列された方々のお顔はもちろん
ご供花・ご供物なども誰がどのようなものを上げて下さったか
ハッキリわかるように撮影して下さっている。
さすがである。
下足番の方々は、腕章をつけて
お客様から靴をお預かりして
代わりに番号札をお渡しする。
静かにテキパキとされていた。
参列されたお客様は
お寺の座敷に入り切れず
廊下に立っていらっしゃる方がたくさんいた。
その廊下にさえ立てず
仕方なくお焼香だけして
おかえりになる方がたくさんいらっしゃった。
申し訳なさでいっぱいだった。
お通夜と葬式では「弔辞」があった。
「弔辞」は芸能人が亡くなった時に
よくテレビで見かけるが
こちらの一般的なお通夜などでは「弔辞」はしない。
勤務先の営業局長さんと弟の親友
お二人が弔辞を読まれた。
局長さんは弟が息を引き取るその瞬間まで
ずっとベッドのそばにいて
弟をさすって下さった方だ。
私は普通の便せんに書かれたものを読まれるのかなと思ったが
横長で厚手の白い紙に書かれていて
それはパタンパタンと折りたたんでいた。
そしてその書状は
「弔辞」と書かれた紙で包まれている。
※勤務先様の弔辞はこちらです。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/08/20210815_073054.jpg
私は生まれて初めて「弔辞」の様子を見た。
たかが一介の28歳の男性の通夜・葬式。
その為にお二人の方が
わざわざ手間暇かけて弔辞をして下さった。
本当にありがたいこと。
弔辞を読んで下さった弟のお友達は
その頃、独身だった。
彼は弟が中学の頃からの親友で
中学生のころから何度も弟の部屋に遊びにきていた。
私より体格は大きいが
私は彼を弟のように思っている。
彼は毎年、旧盆の時に仏前に来て下さる。
最初の数年は一人で来て
やがて女性を連れてきて
そしてお子さんと3人で来て
その内お子さんが就職、成人され
今ではまた彼一人で来てくれている。
笑顔が爽やかな青年から
目じりのしわが深くなり
少し白髪も見えるナイスミドルになった。
毎年お越しくださるお友達を
「ああ、弟も今頃はこんな感じになっていたのかな」と
彼らの成長と弟のあったであろう未来を重ねる。
供養とは忘れないこと。
この言葉は
弟が亡くなって31年が経つのに
やっぱり当たり前に来て下さるお友達の姿から私が感じていること。
勿論、来て下さる方だけがありがたいのではなく、
目に見えない所で
たくさんの方々に私たち遺族は支えられている。
弟が亡くなって毎年来て下さるお友達。
なぜお越しくださるのかとは
私は聞かない。
きっと、彼らはそう決めたからだと思う。
「毎年いく」のではなく
「お盆だからいく」と決めているのだと思う。
彼らの強くて優しいお気持ちを大事にしたい。
供養とは忘れないこと。
これを私は忘れないようにしたい。
今回は
31年目の「供養とは忘れないこと」
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
◆◆メールマガジン◆◆
爽やか60代の
ゆりからのメールマガジン。
無料レポートも特典も
ランディングページもありません。
日々のちょっとした気づきを
発信しています。
よろしかったら登録をお願いいたします。
なお、マインドはお伝えしていますが
いわゆる稼ぎ方はお伝えしておりません。
登録ページのURLは
こちらに添付いたしました。
↓ ↓
http://yuuki2.com/l/u/Z4bGUPjaVPxU6Dk5
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
大それたことはしなくてもよい
そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
.。*゚+.*.。 ゚+..。*゚+
◆◆note有料マガジン◆◆
【自分のための人生】
https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c
「読むとほっこりする」
「胸にじーんと来ました」
などの感想をいただいています。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートありがとうございます💖サポートされたお金はプリンターのインク購入に使わせていただきます🤣60代ですが毎日noteを執筆中です😄素敵なnoterさんへ恩送りさせていただきます🎁kindle書籍も出版しています📚