3年越しの贈り物【音声と文章】
山田ゆり
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※音声と文章、どちらでも楽しめます。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
3年越しの贈り物
ということをお伝えいたします。
我が家は夫が米と野菜の農業をしていて
野菜は主にほうれん草や青梗菜を
市場に出荷していた。
夫が急逝して1年9か月が過ぎた頃
夫宛にその市場から郵便物が届いた。
中を見ると、夫が以前出荷した分の精算を
まだ請求していない分があるので
今月中に精算にきてくださいとの内容。
1年以上たってまさかそんな事があるのか。
私は、本人が既に亡くなっているがその場合、
どんなものを持って行けばよいのかを事前に電話で問い合わせをした。
その精算所は朝4:30~午後4:00まで営業している。
そして、先日、その市場へ行ってきた。
市場へ最後に来たのはいつだったろう。
市場の入り口近くの広大な駐車場に車を停め、
車から降りて壁にある市場の見取り図の前でずっと立ちすくんでいた。
私が向かうのは精算課。
しかしなかなか見つけられない。
気持ちを落ち着けて
顎をグイっと上にあげてその壁を左から右に眺めたが
やはり見つからない。
「どちらにいかれるのですか?」
門番の係の方の声が後ろから聞こえた。
精算課に行きたいと申し上げると
その方はこちらですと私を促して下さった。
私は言われるままにその方の半歩うしろを歩いた。
フォークリフトが行きかう光景。
少し歩くと門番さんは立ち止まり、
「ここをずっと真っすぐ見てください。
精算所という看板が見えますよね。あそこです。」
と教えてくださった。
ああ、そうか。
そうしてみればそんなところにあったと
かすかに記憶が蘇った。
門番さんにお礼を申し上げ、
私はキョロキョロしながら精算所へ向かった。
うしろからは何も積んでいないフォークリフトがスイスイ追い越していく。
市場は床がコンクリートになっていて
野菜の名前が書かれた立札がそれぞれ離れて立っていて
そこに野菜を置いている農家の人がいた。
箱がたくさん並べられているところから
フォークリフトで野菜が運ばれていた。
見るもの全てが懐かしさでいっぱいだった。
精算所についた。
窓口は広かった。
こんなに広かったかな。記憶は曖昧だった。
私は窓口に行き、内容を伝えた。
事前に電話で問い合わせをしていたこともあり
スムーズに話は終わり、番号札を渡された。
少しして番号を呼ばれ
仕切り書と一緒にお金を渡された。
金額は郵便物の中に書かれていたから分かっていたが
いつ出荷した分なのかは仕切り書の日付を見て
初めて知った。
平成30年11月の日付だった。
およそ3年前の分。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/07/2021-07-17_06h39_40.jpg
ほうれん草の束が20個入った箱が6箱分。
その売上金額から委託手数料と
箱使用料を差し引かれた差額が手元にきた。
私は窓口の方にお礼を申し上げ精算所を後にした。
車に戻り市場を出た。
市場の出入り口に立っていらっしゃる門番さんへ
一礼をするのを私は忘れなかった。
車にエンジンをかけ、
このまままっすぐ帰宅するのはもったいないと思った。
私はスーパーに向かった。
お祝いにみんなで何か美味しいものを食べよう。
私はスーパーで迷った挙句、
サクランボと完熟トマトとアイスクリームを購入した。
これらは普段買えないものではなく
もっと高価なものをと思ったが
今食べたいのはこれらだった。
夜、娘たちとサクランボを食べながら
「サクランボと言えば運動会だよね」
「そうそう、運動会の時は、
必ずアメリカンチェリーがドーンとひとパック昼食に出ていたよね」
サクランボから昔の話で盛り上がった。
※その日の夕食はこちらです。
https://yamayuri58.com/tyoubo/wp-content/uploads/2021/07/20210713_184106.jpg
そうめん、サラダ、サクランボ、ブルーベリー黒酢入り牛乳、なぜかお味噌汁^^
そして、お風呂上りにアイスをいただきました。
夫が出荷したほうれん草の代金が
3年の年月を経て私たちの手元に来た。
ありがとう あなた。
あなたが急逝し
私は大きな心の支えを失った。
あなたがどんなに大切な人なのかを
失って初めて知った。
ありがとう あなた。
3年前のほうれん草の代金。
本当はあなたと一緒に喜びたかった。
思いもよらない夫からのほうれん草の代金。
どうして今頃?
あなたが亡くなってから
3人の娘たちと力を合わせて頑張ってきた。
たまには美味しいものを食べてねという
あなたの粋な計らいだと感じる。
あなた、見守ってくれてありがとう。
いつもそばにいるのは分かっている。
だって、起こる事なんでもいいことばかりだから。
毎日あなたを感じながら生きている。
ありがとう あなた。
いつもたくさんの感謝の気持ちでいられるようにしてくれたあなたに
ありがとう。
今回は
3年越しの贈り物
ということをお伝えいたしました。
本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。
ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。
山田ゆりでした。
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そこに向かう姿勢が大事
日々忘れない努力をする
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https://note.com/tukuda/m/m5b66808db98c
「読むとほっこりする」
「胸にじーんと来ました」
などの感想をいただいています。
おはようございます。
山田ゆりです。
今回は、
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野菜は主にほうれん草や青梗菜を
市場に出荷していた。
夫が急逝して1年9か月が過ぎた頃
夫宛にその市場から郵便物が届いた。
中を見ると、夫が以前出荷した分の精算を
まだ請求していない分があるので
今月中に精算にきてくださいとの内容。
1年以上たってまさかそんな事があるのか。
私は、本人が既に亡くなっているがその場合、
どんなものを持って行けばよいのかを事前に電話で問い合わせをした。
その精算所は朝4:30~午後4:00まで営業している。
そして、先日、その市場へ行ってきた。
市場へ最後に来たのはいつだったろう。
市場の入り口近くの広大な駐車場に車を停め、
車から降りて壁にある市場の見取り図の前でずっと立ちすくんでいた。
私が向かうのは精算課。
しかしなかなか見つけられない。
気持ちを落ち着けて
顎をグイっと上にあげてその壁を左から右に眺めたが
やはり見つからない。
「どちらにいかれるのですか?」
門番の係の方の声が後ろから聞こえた。
精算課に行きたいと申し上げると
その方はこちらですと私を促して下さった。
私は言われるままにその方の半歩うしろを歩いた。
フォークリフトが行きかう光景。
少し歩くと門番さんは立ち止まり、
「ここをずっと真っすぐ見てください。
精算所という看板が見えますよね。あそこです。」
と教えてくださった。
ああ、そうか。
そうしてみればそんなところにあったと
かすかに記憶が蘇った。
門番さんにお礼を申し上げ、
私はキョロキョロしながら精算所へ向かった。
うしろからは何も積んでいないフォークリフトがスイスイ追い越していく。
市場は床がコンクリートになっていて
野菜の名前が書かれた立札がそれぞれ離れて立っていて
そこに野菜を置いている農家の人がいた。
箱がたくさん並べられているところから
フォークリフトで野菜が運ばれていた。
見るもの全てが懐かしさでいっぱいだった。
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窓口は広かった。
こんなに広かったかな。記憶は曖昧だった。
私は窓口に行き、内容を伝えた。
事前に電話で問い合わせをしていたこともあり
スムーズに話は終わり、番号札を渡された。
少しして番号を呼ばれ
仕切り書と一緒にお金を渡された。
金額は郵便物の中に書かれていたから分かっていたが
いつ出荷した分なのかは仕切り書の日付を見て
初めて知った。
平成30年11月の日付だった。
およそ3年前の分。
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その売上金額から委託手数料と
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私は窓口の方にお礼を申し上げ精算所を後にした。
車に戻り市場を出た。
市場の出入り口に立っていらっしゃる門番さんへ
一礼をするのを私は忘れなかった。
車にエンジンをかけ、
このまままっすぐ帰宅するのはもったいないと思った。
私はスーパーに向かった。
お祝いにみんなで何か美味しいものを食べよう。
私はスーパーで迷った挙句、
サクランボと完熟トマトとアイスクリームを購入した。
これらは普段買えないものではなく
もっと高価なものをと思ったが
今食べたいのはこれらだった。
夜、娘たちとサクランボを食べながら
「サクランボと言えば運動会だよね」
「そうそう、運動会の時は、
必ずアメリカンチェリーがドーンとひとパック昼食に出ていたよね」
サクランボから昔の話で盛り上がった。
※その日の夕食はこちらです。
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そうめん、サラダ、サクランボ、ブルーベリー黒酢入り牛乳、なぜかお味噌汁^^
そして、お風呂上りにアイスをいただきました。
夫が出荷したほうれん草の代金が
3年の年月を経て私たちの手元に来た。
ありがとう あなた。
あなたが急逝し
私は大きな心の支えを失った。
あなたがどんなに大切な人なのかを
失って初めて知った。
ありがとう あなた。
3年前のほうれん草の代金。
本当はあなたと一緒に喜びたかった。
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どうして今頃?
あなたが亡くなってから
3人の娘たちと力を合わせて頑張ってきた。
たまには美味しいものを食べてねという
あなたの粋な計らいだと感じる。
あなた、見守ってくれてありがとう。
いつもそばにいるのは分かっている。
だって、起こる事なんでもいいことばかりだから。
毎日あなたを感じながら生きている。
ありがとう あなた。
いつもたくさんの感謝の気持ちでいられるようにしてくれたあなたに
ありがとう。
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ありがとうございました。
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