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I feel summer in the air.
もどかしいだけの夜は最後に笑顔を手に入れた。思い通りにならない毎日。どれだけ手を尽くしても心を込めてみても頭の回転を早めてみても、降り積もる“不和”がある。世の中どうにもならない事が残念ながら存在している。そんなモノを拭い去るのが得意な人も居たりする。感謝はつきません。言えるうちに、言えなくなるまで懲りずに言うから覚悟しなよ。感謝は幾らし尽くしても足りないものだ。
天気予報が覆った。どれだけ身体が疲弊しても、心が休みたいと嘆いても。太陽が出れば笑みが戻る。“走れば治る単細胞”は4年目を迎えた。まだまだご健在。
知らない世界が魅力的なのは風景にとっても同じ。日常通るだけの道、目もくれない筈の川、名前も知らない花たち。信号や道路標識でさえも見る目が変われば新しい景色に見えるものだ。
“新しい気付き”は楽しいよ。心が踊る。呼吸をするんだ。心臓ではなく心が。感情が脈を打つ感覚をご存知だろうか。あの感覚を知らない世界は教えてくれる。
新しいコースを開拓してみた。よく知る道を、よく知るものの“走ったことの無い道”を敢えて選んで走ってみた。窓越しに眺めては通り過ぎていた土地の景色は、歩みを止めたくなる誘惑に満ちていた。
振り返ればよく知る橋が近くに架かっていた。あの橋を渡ればよく知る土地に帰れる。生まれと育ちを見届けてくれた私が望んで離れた土地。あの土地は、今となっては走っても帰れる距離感に変わっている。
花は好きですか。世の中は名前も知らない花で溢れている。ヒトより短い生涯ながら毎年懸命に花を咲かせ、土地を彩り、心を彩る。彼等彼女の花言葉は何なのだろう。そんな思いでシャッターを切ってはまた走り出す。当たり前を当たり前にしない。沢山の日常から見つけ出した“出逢い”を切り取り、私の記憶に補完するんだ。
今朝の空気も美味しかった。夏がやってきたんだ。夏の香りに満ちていた。“大好きな季節”が帰ってきたんだ。
心に振る雨が止んだ。
今朝の空の色も、私の好きな色だった。(2022/04/12 10:35:04)