「面白い」に出会いたい!~読んで面白い文章が備えている条件とは?
文章を褒めたり、気に入ったことを伝えたりする時、
「面白い!」
と評することがあります。
私自身、文章を含め、「面白い」ものに出会いたいという気持ちを日々持っているのですが、じゃあ「面白いってどんなだ?」と分析していくと、結構、いろいろな側面があるように思います。
「面白いという言葉の意味を説明して下さい」
と言われたら、あなたならどう答えますか?
楽しい・愉快・興味深い・心惹かれる・滑稽・おかしい
……いろいろ、言い換えられますよね。
語源をたどると、いくつかの説があるようです。
【その1】
「面」とは「目の前」、「白い」とは「明るくはっきりしている」の意。
つまり、目の前が明るくなって、気分が晴れ晴れした状態、明るい感情のことを指す。
【その2】
「思い」と「著し(しるし)」で、心に強く感じられる、思いがハッキリしていることを指す。自分の「感情が大きく動く」のを感じること。
【その3】
「思い」と「知る」で、気心の知れた人と過ごす時のような「楽しい気分」のことを指す。
どれも「なるほど」とうなずける説です。
共通するのは
明るさ
はっきりしている
感情が動く
心が満たされる
といった要素でしょうか。
より「面白い」の特徴を際立たせるために、反意語である「つまらない」についても考察しておきます。
「つまらない」=「詰まる」+「ない」
「詰まる」とは、
「動けなくなる」「行動や思考が行き詰まる」
↓
そこから転じて、納得する、決着する
という意味があります。こうした状態にないのが「詰まらない」です。
つまり、
「納得できない」「決着していない」「オチがない」
という状態を指します。
もう1つ、つまらないには「つまらない失敗」のような使い方もあります。
この場合は、
「とるに足りない」「ささいな」「バカバカしい」
といった意味になります。
でも、こうした「トリビアリズム」は、視点を変えれば「面白さ」にもつながるものとも言えそう。
「つまらない」と「面白い」は実は表裏一体かもしれない……だからお笑いで「スべる」ことがあるのでしょうね。
ちょっと横道にそれましたが、「面白い文章」に備わっているべき要素をまとめると、
欲望・ニーズが満たされる
感情が明るいほうへ大きく動かされる
親しみを感じてリラックスできる
の3点が重要であるように思いました。
すべての要素を平均的に兼ね備えるよりは、どれか1つの要素に突出していたほうが個性は出るかもしれませんね。
どうぞ、1つの参考にしてみて下さい。
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