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2. 倉俣史朗のインテリアデザイン


こんにちは、じゅです。今回は、最近好きになったインテリアデザイナーの倉俣史朗さんについての備忘録です。

まずはついに買ってしまいましたのでご紹介。

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ミニマルでシンプルで自分の部屋です!とシンボルになるような置物を探した結果見つけたのがこちらの倉俣史朗がデザインしたフロアライト、「 K-Series(通称オバ Q)」でした。

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シンプルだけど優雅さを感じるデザインに一目惚れをしたのもありますが、

ハンカチをふわりと摘み上げたその一瞬を形にしたフロアライト

このコンセプトを読んで、”儚さ“とか“一瞬の不完全さ”とか日本の美的感覚を、今の文化で表現した新しい日本的なアートじゃん…それをこんなにシンプルな形で表現するなんて…と感銘を受けたのも部屋に飾りたいと思った魅力のひとつでした。 
インテリアもアートのように、その人独自の価値観が反映されるんだなー面白いなーと思ったらもう倉俣史朗さんのデザインにハマってました。


特に倉俣さんの作品は“和”ってデザインではないのに、“日本”的だなぁって感性が伝わってくるデザインなのが天才めいてるなと思います。

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1976年の作品、 ガラスの椅子(Glass Chair)。これとかも。(画像クリックで実物)
この椅子は、その名の通りガラス素材オンリーで作られた椅子です。

ガラスがもっとも美しい瞬間=割れる瞬間

と倉俣さんは発言していたようです

ちょっとしたことですぐ割れてしまう脆さや砕け散る一瞬の輝きとか、ガラスという素材や特性に日本的な“儚い”美を感じ取っていたのかなと思います。

透明なのに、そこにあるという存在感が強いのがなんかギャップがありますよね。

因みに、こちらの椅子は接着剤のようなものでくっつけて作られているそうです。そして座れるみたいですが怖くて座れないですね笑

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最後は、倉俣史朗が1989年にデザインしたアクリルブロックのフラワーベース。倉俣さんはある時から透明感、浮遊感のある作品を生涯作り続けたそうです。

透明のアクリルブロックの中にはピンクのアクリル板が封入されているようです。これ板だったのか!と説明を読んで初めてわかりました。液体が入っているような錯覚があるのは境界線がぼやけているからかもしれません。
この微かな揺らぎと浮遊感、透明感が激しいショッキングピンクという色を静かに見せている気がします。多分和室に置いたらかっこいいと思う。

倉俣史朗さんの作品に触れて、もっと日本の侘び寂びとかそういう感覚を強めたい欲求が強いです。倉俣史朗さんの作品やご本人についてなどは、またこんどの学びで深めます。

おわり

倉俣史朗(くらまた しろう)
1960年代後半から最新の科学技術に可能性を見出し、空間デザイン、家具デザインの分野で革新的な作品を発表した世界的デザイナー。
希有な存在、そしてアクリル、グラス、アルミニウム、スチールメッシュを多用した独創性の高い作品、また日本国固有の文化や美意識を感じる独自のデザインによって国際的に評価をうけていた。
そのあまりの独創性ゆえ「クラマタ・ショック」という言葉が生まれた。



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