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映画と本と本と映画

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観た映画、読んだ本の批評と関連エッセイです。
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記事一覧

【映画エッセイ】もののけ姫 〜メッセージ性の強い物語とは何か〜

映画なり小説なり物語を批評するにあたって、"メッセージ性が強い"という評価がある。主に、肯…

知伊田 月夫
1か月前
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【映画エッセイ】パルプ・フィクション ~完璧なハンバーガー映画~

観るのは確か3回目だったと思う。高校生のころ、大学生のころ、そして今回(33歳)。 で、い…

知伊田 月夫
2か月前
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【映画エッセイ】「時計仕掛けのオレンジ」~Queerなのは、一体どのアレックスか~

例えて言うなら、サブカル御殿の玉座に座っていらっしゃるようなこの映画。名前だけは知ってい…

知伊田 月夫
2か月前
10

【映画エッセイ】「BLUE GIANT」にみるストーリーテリングの典型的失敗

昨晩、映画「BLUE GIANT」を観た。 あぁ、これはもったいないな、というのが正直な感想。人を…

知伊田 月夫
2か月前
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【読書レビュー】大江健三郎「セヴンティーン」を読んで ~全ての悩みを背負った17歳…

大江健三郎の中編小説「セヴンティーン」を読了した。 思いつくまま感想を書く。 1.小説の構…

知伊田 月夫
2か月前
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【映画エッセイ】「マッドマックス 怒りのデスロード」と「となりのトトロ」は同じジ…

最初にみなさんに気楽な問題を出したいと思う。次の4つの映画のうち、仲間外れはどれでしょう…

知伊田 月夫
3か月前
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「虚無への供物」を読んで ~落差抜群のジェットコースターへのお誘い~

「ドグラ・マグラ」「黒死館殺人事件 」と並んで日本三大奇書といわれる「虚無への供物」 を読了した。 気にはなっているが、まだ読んでないんだよなー、という人が多い印象の本なので、(私もかれこれ5年ほど積読状態だった)そんな人に向けて率直な感想を書く。結論から言うと、この本はもっと多くの人(特にミステリファン)に親しまれるべきものだと思っているので、少しでも興味を持ってもらえたら嬉しい。 まず、そもそもなぜこの本が”奇書”といわれるか、というと、端的に、アンチ・ミステリ小説だ

【読書レビュー】自分なりの「センスの哲学」

 最近、「センスの哲学」(千葉雅也著)という本を読んだ。ざっくりと、センスとは何か、セン…

知伊田 月夫
3か月前
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