風の結(フーテンのゆい)/占い師(手相・タロットリーディング、数秘術) 短編小説『月の交差点』

タロットの世界を味わうことを教わり、占いの視点から文章も書き始めました。まさかわたしが占い師?まさかわたしが文章を書きたくなるなんて!人生は未知未知ている! ***短編小説『月の交差点』 タロットカードの世界など人生の交差点の物語***

風の結(フーテンのゆい)/占い師(手相・タロットリーディング、数秘術) 短編小説『月の交差点』

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自己紹介(2024,9加筆)

みなさん、はじめまして。 風の結(フーテンのゆい)と申します。 数ある中から見つけてくださりありがとうございます。 1)占い師の自己紹介 2)毒親、洗脳 3)演劇活動 4)演劇と占いと人生をつなげたわたしの生き方 **********  1)占い師の自己紹介 *占い師になったきっかけ*  趣味で受講したタロット講座でしたが、自分が経験してきた数々の事柄がタロットカード一枚一枚にあてはまり、今まではっきり考えてこなかったこと、流して流してきちんと見なかったこと、やる前か

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      ある日こんな二人があらわれた 「いいですか」 声をかけてわたしの正面にドカッと座った男 30代前半くらいか 背が高く体格もいい 甘い雰囲気はなく男くささを感じさせ 若さそのままのパワーにあふれ確固たる意志が表にビシビシと感じられた 隣の席についたのはお人形のような可愛らしい目鼻立ちのはっきりした女性 こちらは20代にみえる 控えめにほほ笑む口元のローズピンクのルージュがとてもよく似合っていた ただ彼女もまた自分の意思を持ったまっすぐな瞳をしていた 二人とも似たようなロック調

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