#03 猫も歩けば…
あたる、といえば、なにが思い付くだろう?
宝くじにあたる。
食にあたる。
罰が当たる。
犬も歩けば棒にあたる。
では、猫も歩けば…
というわけで、今日はわたしの「あたった」話。
それは、10月。
忘れもしない、わたしの誕生日の前の週。
お昼前にマイカーにて自宅への帰路。
二時間弱、90キロほどの道のりのながごろで事件はおきた。
道は山道。
片側一車線で、路肩もなく、止まることもできない道。
大きな川のほとりを、延々くねくねする道だ。
そこで、月猫の体調が急変した。
とんでもない吐き気とめまい。
手汗もすごく、本来ならすぐにでも運転を中止したいところ。
でも、車を止める場所がない。
あとしばらく走れば、確かドライブインがあり、駐車スペースがあることはわかっていた。
そこまで、なんとかしのがねば。
ちょうど土曜日だったこともあり、登りも下りも交通量はおおい。
わたしはなんとか気合いで走行した。
目の前はトラック。
視界はよくない。
やがて、目的地のドライブインがみえてきた。
右手側、対向車線の向こう側。
やった、なんとかたどりついた。
はやく、休憩せねば。
その思いが、焦りとなり、一瞬の判断を謝った。
対向車線の車がいきかい、すぐにハンドルを切った。
その時。
がしゃん!!!!
大きな音と衝撃が、わたしに襲いかかった。
わたしはその時、奇妙なまでに冷静だった。
まず、体の無事を確認する。
大丈夫、怪我はない。
車は、前方左側が対向車の車と合体するかのように突き刺さっている。
エンジンや冷却水の破損の可能性を考え、エンジンは停止させる。
ドアは大丈夫、ひらく。
次に、相手の安否確認だ。
車外にでて、ぶつかった車に乗っている老夫婦に声をかける。
「大丈夫ですか?!」
ふたりとも怪我はない様子。
とりいそぎ、乗車したままでは追突の可能性もあることから、ドライブインに避難するように指示。
あわせて、まずは警察に連絡。
ついで保険会社にも連絡。
事故の概要を説明し、警察が来るのを待つことになった。
事故の相手は高齢なかたであったとともに、内陸の方らしく、かなりなまりが強く、なかなか会話が続かない。
しかし、なんとか話をしようと頑張っていると、繰り返し出てくる単語に気が付いた。
「相撲」。
なぜか、その相手のご夫婦は、しきりにこの単語を出す。
事故と相撲、何の因果が??
月猫の頭は一瞬パニックになった。
が、話をよくよく聞いてみると、なんとその事故の相手夫婦、今話題の某相撲部屋の親方の両親だという。
なんという偶然だろう。
たまたま当たった事故の相手が、有名人の関係者だったというわけだ。
というわけで。
月猫も歩けば車にあたる。
あたった上で、有名人にもあたる。
というお話でございますw
いやー、ほんと、ある意味「持ってる」よね。
今回は物損だけだったからよかったけれど、もし人身だったら、月猫間違いなくニュースに名前がでるところでした。笑
でね、今回この「あたる」をテーマに書いてみたわけだけれど。
何が一番言いたいかって、やっぱり田舎で暮らすには「言葉の壁」があるということ。
え?いきなり関係ない?w
テレビなども浸透している世の中だから、今時そんなわからないほどなまっているひとなんていないでしょ、とお思いのそこのあなた。
いるんですよ。
なにいってるか一ミリもわからないレベルで言葉の壁があるお方!
なんなら、こちらから標準語で話しかけても通じないパターンもありますからねw
引っ越し選手権有望株な月猫としては、土地になじむにはまず言葉から、だと思っております。
親しい友人ができたら、とにかく質問。これ基本。
というわけで、今回の結論は。
日本だからと言葉が伝わるのは「あたり」前ではないということ。
うん、そういうことで終わりにしようw