#38 夏休みの宿題
夏休みの宿題といえば。
ドリル、自由研究、読書感想文など。
そんなものがあったなあとふと思い出す。
何を時期外れなことを。
という声が今にも聞こえてきそうだが。
まあ、少しお付き合いを。
わたしたちが子供のころより、最近は夏休みに出される宿題の量が減ったという噂がある。
月猫は子供がいないので実感はできないところだが、世のお父さんお母さんは思い当たるところがあるのではないだろうか。
いずれにせよ、せっかくの長期休暇に、子供にとっても親にとっても、この宿題というのは水を差す存在だ。
友達と遊んだり、家族と旅行に行ったり。
無数の選択肢があるなか、呪いのように背後に存在するのがこの宿題というもの。
今回はそんな「夏休みの宿題」にどう取り組んだか、に焦点をあててみたい。
「先行逃げ切り派」
「毎日コツコツ派」
「最終日激戦派」
宿題を制する戦いには、色んな派閥がある。
わたしは間違いなく前者、「先行逃げ切り派」だった。
とにかく後に残したくない。
休みを何も気にせず謳歌したい。
その思いで、とにかく休みのスタートとともにできる限りの宿題を終わらせた。
未来の幸せのために、今頑張る、というスタイルだ。
以前紹介した「今を楽しむ」イビピーオの考えとは真逆に値する行為ではあるが、わたしにはこの考え方が、どうも小さい頃から根付いていたらしい。
未来の幸せのために、今頑張る。
社会人になって行った「業務効率化のためのプログラミング」。
最近行っている「料理の作り置き」。
わたしのこれらの行為の根底にあるのはまさしくこの夏休みの宿題思考だろう。
プログラミングは確かに制作には時間もかかるし、結構な労力を要するが、一度くみ上げてしまえば後の業務にかかる労力は相当削減される。
わたしはIT業界から石油業界転向してまずこれをやった。
あまりに手作業が多すぎるため、ほとんどの事務作業をボタン一つで実行できるようにした。
完成まで一か月ほどかかったが、あらゆる業務効率化をなしえ、当時のパート社員から「残業代がなくなるじゃないか!」とお叱りを得たほどだ。
そして今。
在宅での仕事が18:00終わりなどだと、満足に料理の時間が得られないのと、毎日が大変ということから、休日に一週間分のメイン料理を作成し、冷凍するということをしている。
休日は大変だ。
一日で最低5品の料理を作るため、買出しにもいかなければいけないし、料理だけでも軽く四時間くらいは要する。
でも、見返りは大きい。
平日に仕事終えたら、お味噌汁くらい作成すれば、メインはチンしてできあがり。
料理をまとめてすることで、必要な分のみ食材を購入できるようになり、「とりあえず安いから買っておこう」と買って冷蔵庫に入れては腐らせていた食品ロスを軽減。
まとめて調理することにより、生ごみも一週間のその日に集中して出すことができる。
何を隠そう料理嫌いな月猫にしてみれば、一日の苦痛を我慢すれば、あと一週間はなにもしなくてもいい、というこの解放感は何にも代えがたいものなのだ。笑
みなさんは夏休みの宿題をどんな風に終わらせていただろうか。
その時の行動が、大人になってもいまだずっと、根付いているものがあるのではないだろうか。
わたしはいつでも、今苦しんででも未来の幸せを勝ち取りたい。
いやまあ、ただ「面倒くさがり」なだけといったらそれまでなんだが。
なにはともあれ、そんな思考で毎日を生きている。