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Prologue.標本

綺麗なものが好きだった


時間がたったら汚れていくものじゃなくて、

一瞬の切り取り

ドラマ、写真、思い出、標本___


花だってそう

一番綺麗なところを切り取るから美しいのであって枯てしまったあとなんて誰も知らない


星だってそう

輝いてる瞬間が綺麗なのであって流れ落ちて消えてしまったら存在すらなかったことになる


標本だって、そう

生命は生まれ落ちたあとは汚れていくだけ

でも、標本にすれば、一番美しい瞬間のまま時を止めれる


感情全てを、標本にできたらいいのに

一番新鮮な状態で見つめていたい



拝啓、記念すべき100回目の標本を作る私へ

今日は紫色の紫陽花を標本にしようと思います。


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次回 7/5 1.紫陽花ソーダ〜青と赤の春〜
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MoonCalmと申します.
Prologueを公開いたしました.

恋愛ドラマを見てるといつも思います.
こんなに好きなのは今だけで、5年後、10年後は別れてるかもしれないのに.
でも、それこそドラマは一瞬の切り取りです.

汚れてしまう前を、切り取る.

僕はそれをとてもとても羨ましく思います.

人間の感情には賞味期限が付き物です.
喜びも怒りも悲しみも、時間が経てば風化して消えていく.たまに思い出すことがあれど、あの新鮮な状態の感情ではなく、レプリカのようなものだと思っています.

ドラマや本の中では、いつだって感情が新鮮です.
それが、いいのでしょうね.


今回のPrologueは玉城青海目線のお話です.

標本を愛してやまない彼女は
感情すら標本にしたいと願います.


皆さんは標本、お好きですか? 

僕は実は苦手です.
学生の頃、理科室の前に標本がたくさん置いてあったのがすごく不気味で、気持ち悪いとすら思っていました.

今回の作品を書くにあたってたくさん標本を見ましたが、やはり爬虫類系は好きにはなれませんね.

花の標本はとても美しいと思いました.
作るのも、そんなに工程が要らないようなので今度の休みにでも作ってみようと思います.


さて、少し裏話なのですが、
Prologue、1、2、Epilogueは1日で書きました.
今日、3、4の執筆をしようと思うのですが、
どうも気分屋で昨日構成していたものが全く気に入らないので構成を練り直すところから始めようと思います.
楽しみに待っていただけたら幸いです.
どうぞよしなに. 


では、またどこかで.




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