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物語のような詩、色を添えて。

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ぼくが書いた詩たちです。その背景に色を思い描いていただければ幸いです。
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2015年1月の記事一覧

オリオン

オリオン

月が光る夜

きみの側に寄る

それだけでこんなにも温かい

心は君だけを見て

きみのぬくもりが心に染みて

かじかむ指は少し痛いけど

いつまでもこうしていたい

束の間の時間を

いつかの瞬いた星を思い出しながら

共に過ごしてる

今この時間は

同じ感動を味わっている

きみがいるから幸せな時間

今すぐにまっすぐなこの気持ちを伝えたくて

夜空に輝く星を繋いで

ぼくら2人手を繋いで

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デイジー

デイジー

花開く朝

今日も太陽と仲良しなあなた

雛のようにかわいらしいあなたは

雪化粧を纏うと凛と大人びて

冬の寒さにも負けずに凛々しく咲き誇る

あゝデイジー

わたしもあなたのように強く凛々しくなりたい

そしたらこんなに弱気にならずにすむのにな

だけどあなたはとても恥ずかしがり屋

太陽が沈むと花を閉じてしまうのは

実は太陽がいなくなって寂しくて花を閉じてるわけじゃなくて

月と顔を合わせ

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桜色の夜

桜色の夜

青空に浮かぶ真っ白な雲も好きだけど

夜空に浮かぶ寂しげな雲も好き

ぼくの足元に咲く小さなその花も見ている

この広い広い夜を…

小さくてもこの世界を生きている

夜空の碧に映える雲は

月の灯が反射して桜色に彩られる

こんな夜に思うのは…

想うのはきみの事

きみは今この夜の下何を思うのかな

雲間から覗く星がキラキラきれいで

桜色の雲に架かる光は

まるで桜の花びらのよう

冬の夜空

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冬のラクガキ

冬のラクガキ

たくさんの人々が落とした冬のラクガキ

その1枚1枚に綴られているのは真っ白な言葉

その1枚1枚に描かれているのはさまざまな雪の形

だけどそんな大切な思いを落としてしまった人々は

この冬の寒さに震えているのでは?

いいえ

きっと大丈夫

ぬくもり恋しいこの季節

ぬくもり伝わるこの季節

何気なく書き綴れる真っ白な言葉がたくさん

何気なく描き続ける雪の形もたくさん

誰の胸にもそんな気

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かわりばんこ

かわりばんこ

誰かのために生きてみた

愛が落ちていた

だけど気づかずに通り過ぎた

赤信号で止まった

「この先100m先愛」の看板に気づいた

それがきみの愛だと確信した

その矢印を辿って戻った

愛を拾った

ぼくに気づいてほしくてきみがわざと落とした愛を拾ってぼくの愛にした

ぼくの愛にしたきみの愛をきみにあげてまたきみの愛にした

きみは愛を落とす

ぼくは愛を拾う

そうやって愛し合っていこう

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ユキノシタ

ユキノシタ

雪の下に広がる世界

暗くて冷たい世界

違う

違うよ

きっとそんな世界じゃない

春よりも暖かくて朝よりも明るい

きっとそんな世界

それに比べてぼくらがいる雪の上の世界には

偽りのぬくもりがたくさん散りばめられていて

本当のぬくもりは終わりを知らない争いによっていくつも隠されたまま

いつになれば本当の平和は訪れる?

雪の下の世界

春に咲く花の芽が眠るその場所は

芽がぐっすり眠

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