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日記415:「小林がいまして」
いたんですよね。
小林元のことを小林とかなんとかと馴れ馴れしく書くのもよろしくないかもしれないが、基本的にアーティストも作家もミュージシャンも名字のみで呼び捨てる人間なので許してもらいたい。
wowakaだってwowakaと呼ぶ。島田雅彦も島田と呼ぶ。以上である。
昨日に引き続いて北見遊征の配信を作業用BGMとしてmimoでpythonに触れていたのが先刻のことである。その動画とmimoがなんであるかについては最後に記載しておくので気になった人はそこだけでも見てほしい。
その配信のゲームが「パラノマサイト FILE23 本所七不思議」というもので、たぶんホラーゲームに分類されるものだと思う。アドベンチャーとか謎解き要素もあるといっていいのだろうか?分岐やメタ要素もあったりと個人的にはかなり気になるゲームだった。
手元のタブレットでpythonに触れつつその動画を見ていると、どうもそれらの気になる要素、興味を引かれる要素とはまた別個の部分で、なんだか引っかかる部分があった。既視感というか懐かしさというか、ゲームシステムはむしろ目新しさしか感じないのに、スチルやキャラクター造形の方に、そういうのを感じる。
まあ気のせいか、まさかそんなめぐり合いなどなどなかろうよと思いつつ、試みに、いやまさかね…と調べてみる。
パラノマサイト。出しているのはスクエニ。
…いやいやいやいや。
もう少し調べてみる。「パラノマサイト キャラクターデザイン」…
…小林元だった。あの小林である。
私はあんまりゲームというのをやったことがなく、小学生くらいの時分にせいぜいDSでいくつかプレイしたのがあるというくらいだった。その中で一等思い出深い、リメイクもあれば続編もあって、なんならアニメ化もされたというのに未だに月1くらいでその新作が夢に出てくるゲームがある。
それが「すばらしきこのせかい」、通称「すばせか」である。
これに関しては言えば言うほどどう形容すべきか、どのような言葉を用いればあの凄まじさが伝わるかと悩んでしまう。とにかくすごく、すさまじいゲームだったのだ。ゲームシステムにしてもそう、要素にしてもそう、あれをよくDSで作り上げたというか、けれど続編もプレイした身としてはDSだからこそあのクオリティだったのか…まあ、そういう思い出深いゲームがあったのだ。
そのキャラデザをしていたのが小林元、この人だったのである。
見比べても両作品にはさほどデザインの類似点が見られないような気もするのだけれど、それでもなんというか、角度とか、やや遠めの薄めで見たときの雰囲気というか、カットのされ方というか…そういう端々にあの「すばせか」のなんらかを感じ取るのである。
パノラマサイト、いいなあ。面白そう。いつか購入して確実にプレイするぞ、と思った。
【パノラマサイト FILE23 本所七不思議】秘術を求めた呪い合い開幕【北見遊征/にじさんじ】