【つながる旅行記#233】福岡市博物館で福岡の歴史と文化を学ぶ
前回は『金印』の話で終わったが、引き続き福岡市博物館を巡っていこう。
なんだかいきなりホラー感のある展示だが、これは貝面である。
その名の通り、貝(牡蠣)に穴を開けてお面にしたものだ。
縄文時代に見つかったこのお面だが、海を挟んだ韓国でも見つかっているらしく、縄文時代から既に交流があったことをうかがわせる。
……しかし貝に穴を開けてお面にするなんて発想をしたことがなかったな。
青森の三内丸山遺跡にも土でできた仮面があったが、人間には大昔から仮面を被る発想があったのだ。
なんでだろう。何がきっかけだったんだろう。
不思議……!
展示の中に水田に残された足跡もあった。
同じく水田に足跡を残していた青森の田舎館を思い出す。
凄まじい距離が離れていようと、同じように足跡は残るのだ。
そして一気に時代が変わるが、福岡といえば元寇である。
歴史の年代は覚えられずとも「てつはう」は即覚えられた自分だが、そんな元寇の戦いを描いた蒙古襲来絵詞もしっかりデジタルで見れる。
教科書で見たときは日本側が単騎でボロボロになっている印象を受けたのを覚えているが、これは肥後国の御家人である竹崎季長が、元寇における自分の活躍を描かせたものらしい。
そう聞くと、蒙古兵の集団に単騎で果敢に挑む竹崎季長を見事に描いている気がしてきた。(よく見たら逃げてる兵も多いし)
そして大濠公園はなんと昔は干潟だったらしい。
まさかあの辺りで蒙古軍と激戦を繰り広げていたとは……!
おお……!!
気合の入ったジオラマを発見。
やっぱりジオラマは良いな……!!
さて、この博物館もあるシーサイドももち地区は、『アジア太平洋博覧会-福岡'89』という地方博覧会の会場だったらしい。
地方博覧会と聞くとなんだか小規模に思えるが、
……とのことなので、結構な規模である。
そして福岡市博物館や福岡タワーは、その時の施設を残して営業を続けているものなのだそうだ。
上昇する未来しか思い描いていなかった日本、味わいたかった……!
そんなわけで、歴史に文化にジオラマにと、大満足な福岡市博物館だった。
せっかくなのでお腹も満たしていこう。
なんとなくぜんざいを頼んだら塩昆布が付いてきた。
なんだこれは……?
甘いものを食べたらしょっぱいもので中和しろということ……?
でもなんだかちょっと通な大人になった気分!!
……いや、もう十分大人だったわ。
(ぜんざい、美味しゅうございました)
さてさて、まだ時間もあるのでこのあたりを散策しようか。
知識を入れた上で歩くからこそ、得られる情報も増えるはず!
そうだな……まずは元寇関係を当たってみようか。
なぜかといえばさっき史跡めぐりマップを手に入れたからである。
果たしてこの都会に1300年頃の遺構は残っているのだろうか?
次回へ続く……!