【つながる旅行記#132】北海道大学総合博物館(骨と経済とマンモスと色々!)
前回は盛大に脱線したが、やはり古典は面白いんだなと再認識できた。
さて、では引き続き北海道大学総合博物館を見ていこう。
次は獣医学部だ。
沢山の骨格標本が並んでいる。
これらは解剖学の勉強に用いられた北海道の動物たちだったりもする。
続いては経済学部。
でも経済学部ってどんな展示をするんだ……?
もちろん経済と言ったらお金である。
いや、だがなんかちょっと普通じゃないような……?
そう、実はこれは地域通貨なのだ。
地域通貨とは、その地域だけで通用する通貨のことである。
お金が外部に流出することなく地域の経済を活性化させることができて、一定の期限を設けたりすることで早期の使用も促すことが出来る。
そのため大体生まれてはすぐに消えていく多産多死のビジネスと言われる。なのでこうして物として残っているのは、なかなか貴重かもしれない。
そしてキャッシュレスが普及してきた今では、デジタル地域通貨というものも出現してきた。
思えば自分の地域も独自の「〇〇Pay」みたいなものがあった気がする。
これを作る利点は、クレカ会社やPayPayへの手数料の部分を地域外に流出させずに循環させられることである。
もちろん他の地域では使えないわけだが、普段の生活をする分にはデジタル地域通貨で済ませればいいだけだ。なんだか自分も使ったほうが良いんじゃないかと思えてきたぞ……!
やはり経済について学ぶのは大事そうだ。
次のスペースに来た。
何だか色々置いてある。
これは古くから伝わるヘピタニという罠らしい。
おいおい……これを自分で試せるってこと……!?
早速セッティングを開始する。
出来た…!!
(実は間違っている)
「すまないが実験台になってもらうぞ……!」
羊毛フェルトで作られたカケスを罠に近づけていくと……
捕獲完了。
設置方法が解説とは違ってたのだが、一応許容範囲だったらしい。
(しかしこれを考えついた人は一体どういう脳みそをしてるんだ……?)
!?
唐突に巨大なマンモスが現れた。
これはケナガマンモス。
日本でマンモスマンモス言ってるのはケナガマンモスのことらしい。
このマンモスは、死ぬほど寒いことで知られるサハ共和国で発掘された3万年前の個体の骨格を元に、国立ヤクーツク北方民族歴史・文化博物館によって原寸大に復元されたものだ。
そしてこの体毛は、本物と似ている馬の毛を400頭分使って再現されたらしい。めちゃくちゃ手間がかかっている。
解説によると、北海道は日本で唯一マンモスが暮らしていた地域だとか。
・・・
……えっ、そうなの?
(日本中でマンモス狩りしてたと思ってたわ……)
まったく、知らないことばかりである。
いやしかし盛りだくさんだな……!
でもさすがにパート4までいくのはあれなので今回で終わらせよう。
礼文島は利尻島と同じく、ヒグマの生息地域ではない。
しかしこうして家屋の中にヒグマの頭骨が見つかっているのだ。
調査によると、これは道央や道南の縄文人から贈られた儀礼用のものではないかと言われている。ヒグマを崇める文化は広く共有されていたのだ。
いやいや、本当に盛りだくさんすぎる。
大阪大学で巨大ワニが見つかっていたのにも驚きだ。
思えばワニって恐竜っぽいな……。
さて、では最後は医学標本の世界を見て終わりにしよう。
だが申し訳ないが、ここは撮影禁止なので画像を載せることは出来ない。
そしてそもそも画像撮影OKだったとしても載せていなかったと思う。
この部屋においてある標本は皮膚病のムラージュである。
平たく言うと、カラー写真などがない時代にロウで作った模型だ。
はっきり言ってめちゃくちゃリアル。
立体なのである意味写真より優れているといえる。
画像検索でムラージュがどういうものかを見ることは出来るが、それなりの覚悟を持って検索して欲しい。
自分は少しのきつさを感じつつも、とても素晴らしい展示だと思った。
……さて、それでは帰るとしよう。
しかし無料でこれだけ楽しめちゃうとか最高すぎるなこれは。
こりゃ売店で大学グッズでも買って支援しなければ……
……ん?
授業に使ってる建物だった!!?
北海道大学総合博物館、本当に良い博物館だった。
まさか普通にここで授業やってるとは思わなかったけど。
……やっぱり大学の博物館っていいな。
夏ももうすぐ終わりだ。
秋になる前に、次はどこへ行こうか……。
満足しつつ、次回へ続く…
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