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【つながる旅行記#153】九州国立博物館で出会った真田丸タワー

前回は太宰府天満宮の文化的な要素を味わった。

今回は近くにあるという九州国立博物館へ向かう。

学問と文化の神が眠る場所のすぐそこに博物館があるとは、なんて素晴らしい。

太宰府天満宮と直結で、お土産や軽食がとれるアーケードもあったりして面白い。

見事に観光地だ。

歩いていくと「だざいふ遊園地」が見えた。

ゆ、遊園地まであるの……?

学問や文化に加え、お子さんへのサービスも欠かさないとは。
どれだけ盛りだくさんだというのか。太宰府。

ちなみに九州国立博物館はここからちょっと高い位置にある。

旅行で歩くのは気にしない自分だが、正直今日は筑前で十分歩いたので追加の山登りは勘弁したいところだ。

……しかし安心して欲しい。

ちゃんと博物館へのエスカレーターがあるのだ。

幅広い年齢の人が訪れる太宰府。
ちゃんと利便性は考えてくれているのである。

上った先には動く歩道まであった。

これがあったらもう大都会認定である。(ド田舎民の感想)


そしてその先に、ついに見えたのが……!!


九州国立博物館である。


他で見たことがない、なんだか凄いデザインだ。
平面的ながらも屋根の曲線が柔らかさを出していて……こう……

すごい!!


自分の稚拙な建築評はともかくとして、苔むした屋根の太宰府天満宮から、いきなり未来に来たような感じ。

こんなスタイリッシュな博物館もあるんだなあ。

現在の特別展は「鳥獣戯画」らしい。
待ち時間は40分

さすがは福岡県。

待機時間が出るほど市民が文化を楽しむ余裕があるとは。

そして中に入ると開放感が尋常ではない。

「建物の中に入っているのに開放感ってどういうことだよ」という話なのだが、もうほんとに天井が超高いのだ。(4階まで吹き抜け)

そして天井に均等に組まれた木材が、そこはかとない暖かみを感じさせる。

なんだか塔みたいな巨大な展示も出来ちゃってるし、ほんとに凄………

!?


こ、これはまさか……!?

真田信繁!!


あの六文銭を見れば自分でもわかる。
そう、絶賛放映中の真田丸の影響はここにもあったのだ。

田舎館では田んぼアートにもなったし、勢いは留まるところを知らないな!

(※2016年の旅行記です)

よく見たら燃えてる…?

素晴らしい……!!



テンションも上がったところで、自分は特別展の「鳥獣戯画」はスルーで、平常展を見に行こう。

……なんか安いな。(430円


※2023年現在の料金はこちら↓


残念ながら平常展の中は撮影禁止だったのでお見せできないのだが、主体となる巨大なフロアに小さな展示室がいっぱいくっついた感じの博物館だ。

もちろん国立博物館だけあって展示も充実。

一番印象に残ったのは……「てつはう」だろうか。
歴史の授業でみんなが確実に覚えたであろう、あの元寇てつはうである。

そう、福岡は元寇の戦場になった場所なのだ。


なんだかそんな土地に自分がたどり着いていることが不思議な気分になる。

そして思う。やはりちょっとでも知識があると旅行は楽しいと。

教科書で見た「てつはう」レベルでこの感動なのだから、もっと知識を得てから旅行した人なんて大変なことになりそうだ。



さて、流石になんの画像もないのは寂しいので、無料ゾーンのものを少し載せよう。

あじっぱ

この「あじっぱ」は無料ゾーンといいつつ、かなり興味深いアジアの展示がいっぱいなのだ。

ミニチュア料理
たまらん
ミャンマーにだるまがあった…!?(ピッタインダウン)
日本(古)
「水」の字みたいだからスイジガイ
長崎ぱたぱた(謎)

九州国立博物館……素晴らしいところだった。

機会があったらまた来よう。

一日歩き続けてもう足が棒のようだが、動く歩道とエスカレーターで楽々帰還である。

技術って最高だな……!

本当に学び尽くしの素晴らしい場所だった。

太宰府、いいなあ。

青森県りんごの使節

そうだ、ずっと気になっていたものを最後に買って帰ろう。


これは梅ヶ枝餅(うめがえもち)。

太宰府天満宮のあちこちで売られまくっている焼き餅である。

梅ヶ枝餅は、大宰府に流された菅原道真が食にすら事欠く状態になっているのを見て、哀れに思った老婆が餅を梅の枝にさして道真に渡したことが由来だという。

・・・

(何だその由来……?)


右大臣にまでなった道真だが、陰謀によって流された地でどうやら本当にえげつない扱いをされていたようである。

考えてみれば右大臣から太宰府に飛ばされて、給料すら絶たれた犯罪者である。(冤罪だけど)「犯罪者に手助けをするな!」みたいな都の命令や空気感があったのかもしれない。

そんな中で餅を差し入れした老婆。
相当な覚悟が必要だったのではなかろうか。

その後なにかされていなければいいが……。


しかしこの梅ヶ枝餅、シンプルで美味しい。
なんだかハマりそうである。

太宰府にはグルメ要素もあったとは。
学び娯楽グルメにと、なんという充実ぶりだろうか。

こうして初めての福岡旅は終わった。

なんという満足感。

また来たい場所が一つ出来たようだ。


次回へ続く…


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