【つながる旅行記#205】伊予灘を見るために北へ……!【あとライオンズクラブ】
前回はシーズンではない平家谷そうめん流しを見て、落人たちの生活に思いを馳せた。
そして今回は、せっかくなのでこのまま北へ突き抜けて海を見に行こうと思う。レンタサイクル返却まで時間もあることだし。
まあ山を降りてトンネルを抜ければすぐのはずだ。
そんなわけで山を下り、瞽女(ごぜ)トンネルを抜けた。
このトンネルの長さは2156m。
2kmのトンネルを自転車で通ったのは初めての経験だったな……。
おお!! これが伊予灘……!
まあ普通に海なのだが、なんだかずいぶん島が見えている。
距離的には30kmくらいなので、青森の大間から函館を見ているのと同じくらいの距離感だ。(わかりやすいかはともかく)
この辺りの島々は山口県に属するものらしい。
まだ行ったことのない山口県だが、どんなところなのだろう。
いつか行くときが楽しみだ。
そして桜が咲いている。
このあたりの桜は保内ライオンズクラブによって植樹されたものらしい。
しかし今まで全然調べてこなかったが、ライオンズクラブってなんなんだろう……?
この機会にちょっと調べてみるか。
おお!最近noteでちょうど献血記事を書いたので、ライオンズクラブと献血について掘り下げてみよう。
……ライシャワー事件の輸血騒動の後、血液銀行を廃止して無償提供の献血で行く方針に政府方針が切り替わったわけだが、その旗振り役として人々に献血を呼びかけたのがライオンズクラブだった。
そしてあまりにも熱心に「血を!血を!!」と勧誘するので、「献血クラブだ」「いや吸血クラブだよ」なんて言われていた時期もあったとか。
その後は成分献血への移行などにもライオンズクラブが協力し、献血車を贈ったり、クラブメンバーが実際に献血したりと、ライオンズクラブは献血の歴史とかなり深く関わっているようだ。
なお、元々がシカゴの実業家たちが集まって作った団体なので、日本もそんな感じでビジネスマンが多く、会費も年間30万円(場所による)くらいとなかなか高額なため、一般人は入ることがなさそうな団体ではある。
まあこういう場所で人脈を築いていくのが上流階級の世界なのだろう。
……あと、会員は名前に「ライオン」をつけるらしい。
いや何を言ってるかわからないと思うが、そういうものらしいのだ。
例えば、名前が「大西さん」だった場合で説明すると、
基本は名前の前にライオンを付けて、「ライオン大西」あるいは「L.大西」になる。
そしてくだけた仲の場合は、後ろにつけて「大西ライオン」になるのだ。
(つまり大西ライオンはライオンズクラブ会員だった…?)
そして実はこの”ライオン”に関して、「さん付けでよくないか…?」という流れが2016年のpdfで確認されている。
だがライオンをつけるのを誇らしいことだと思っている会員もいるし、歴史ある文化だったりもするので簡単に変更するわけにもいかなそうだ。
そして現在のライオンズクラブでライオン呼称がどうなっているかは、庶民の自分には情報が入ってこないので不明である。
気になる……!!
あと、自分はなぜか「世界人類がうんたら…」の杭をライオンズクラブが打ち込んでいると思っていたが、この杭は白光真宏会という新興宗教のものらしい。
なんで自分がそんな勘違いをしたのかは分からないが、これを機に知識を修正できてよかったよかった。
そんな感じでライオンズクラブについて書いていたら、文字数が多くなりすぎた。(旅行記とはなんなのか)
まあでも今回は特に目的地もない気楽なサイクリングみたいなものなので、これもありということで……
……では、桜と海も見れたことだし、そろそろUターンして八幡浜へ帰ろう。
自転車1日レンタルの料金分は十分使い倒せたと思う。
そしてなにより、尻が限界である。
でもこっちに来たことで素晴らしい風景を見れた。
まあその……
下さえ見なければね……。
そう、このあたりは下を見ると凄まじい範囲でゴミだらけなのだ。
上は桜が綺麗だが、下はスラム街である。
どういうことなの……?
さすがに海側から飛んできたわけじゃあるまいし、このゴミは全て車から投げ捨てられているということなのだろうか?
一体どんだけ投げたらこんなことに……
……なんだか最後にすごいものを見てしまったな。
せっかくの桜が可哀想だ。
とはいえ、これは2017年の旅行記である。
2023年の今、きっとここも綺麗になっていることだろう!!
その清掃を行ったのがライオンズクラブなのか、地域の人なのかはわからないが、きっと……!
そんなわけで、自分のよくわからない休日は終わった。
佐田岬の下見のはずが、なぜか平家谷へ行き、海と桜とゴミを見に行くことになるとは思わなかったな。
だがこれもまた良し。自由でいい。
……なお先程もちょっと述べたが、現在尻が大変なことになっている。
実は帰りはわりと激痛で涙目だった。
慣れない自転車の長距離移動って、こういうことになるんだなって……
次は安易にスポーツタイプの自転車を選ぶのは控えよう。
あるいは、レーシングパンツやクッションを絶対に用意しよう。
そんな学びを得て、次回へ続く……!