【手術】初めての全身麻酔は思ってたのとちょっと違った【1…2…3…】
いよいよ手術当日がやってきた。
今回の手術が骨折をどうにかする本番の手術だそうで、6時間ほどかかる結構なものらしい。
そこで行われるのが全身麻酔だ。
医療ドラマとかでは見たことがあるが、自分で体験するのは初めてとなる。
一体、どうなってしまうのか……!!
そんなこんなで2度目の手術室に到着。
麻酔科医の方との挨拶も済ませて、この人に「1…2…3……。はいOKです」みたいなやつをやってもらうんだなと思うと、テンションがちょっと上がる。
手術用のベッドへと移り、例のごとく様々なものを体中にくっつけられつつ全身麻酔の瞬間を今か今かと待つ自分。
医者「それじゃあ酸素マスクつけますねー」
おぉ!『酸素マスク』!! 思えばこれも初めてだぞ……!
ぽとり。
いや、つけるっていうか口元にぽとっと置かれたレベルなんですが大丈夫なんですかねこれ……?
なんかこう、しっかり口に密着させるイメージがあったのだが……?
まあ医者がやってることなんだからそっちが正しいか。
医者「だんだんぼーっとしてきましたか~?」
ふむ……?
そういえば確かに酸素マスクからの空気を吸っていたら頭がぼーっとしてきた。
酸素にそんな効果が……? いやまさかそんなことは……
医者「今お薬入れてますからねー」
酸素マスクからお薬を!?……いや、冷静に考えて点滴からか。
まったく初めてのことばかりで予測がつかない。
しかし「1…2…3…」ってやつは一体いつ来るんだr
・・・
医者「それじゃあ病室に戻りますねー」
手術が終わっていた。
全身麻酔、魔法すぎるだろ……。
本当に全てが寝ている間に終わってしまった。
手術前には「手術頑張って!」という親からの応援メッセージが届いていたが、なんの個人的頑張りもなく完了したことに驚きを隠せない。
こりゃあ全身麻酔の発明者にはノーベル賞をあげるべきだな……!
※調べたら世界初(1804年)の全身麻酔考案者は日本人(華岡青洲)だった↓
……ただし、手術はなんの頑張りもなく終わったものの、自分が頑張る必要がなくなったのかといえばそんなことはない。
手術後の痛みや痺れに耐える時間が始まるからだ。
正直なところ一睡もできなかった。
全身麻酔手術における患者側の「頑張り」は、術後にあったんだなという学びである……。
なお、外にはみ出た金属の棒が外され、見た目上は普通の足になった感のある自分の足だが、体内にはめっちゃ金属が埋め込まれているらしい。
「空港の金属探知機とかどうなるんだろう…?」なんてことを考えちゃう旅行気分な自分だったが、実は術後の痺れがやけに強く、足首の動きも悪化していたりする。
なのでもしかしたら厄介なことになっている可能性もあるのだが……
な、なるようになるさ!!(現実逃避)
そんな初めての全身麻酔の記録でした。