[その他]石川県の能登地方の災害についておもうこと

2024年に発生した石川県の能登半島における大規模な地震および豪雨災害により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申しあげます。
今現在も行方不明者が見つかっていない状態だと認識しています。
本当に大変な災害が1年に2度も発生して、住民は大変な状態だと思います。豪雨災害については、政府によって激甚災害への指定が早くされることを祈っています。

はじめにこの記事を記載するにあたり、あくまで私個人の考えであり、他の人や団体について否定をするものではありません。また、私の認識が誤っている可能性があります。不快に思われたら誠に申し訳ございません。

私は、今回被災のあった能登半島には何度か行ったことがあります。
かなり昔の事になりますが、大学の時に車で先端まで回りました。
一言で言えば、超田舎です。観光地としてみても、複数回足を運んでいくようなところでは無いと思います。昔に行った時にはもうさびれていたので、今はさらにさびれているのだと思います。

とても美しい地域ですし、能登半島の先端、禄剛崎からは佐渡が見えたりします。
地震で崩れてしまったらしい見附島(軍艦島)も見ごたえがありました。
車で、千里浜なぎさドライブウェイも走りました。
ボラ待ちやぐらという変わった漁法で利用されるやぐらが海の上にあります。
高いので泊った事はありませんが、和倉温泉の加賀屋は有名ですね。
能登の砂浜では伝統的な工法で、海水を砂浜に水を撒いて食塩を作っています。
今は鉄道がありませんが、輪島駅跡地には、次はシベリアと書いた標識などがあります。
小学生の社会でたしか習いましたが、輪島塗も有名です。

有名な能登の朝市は、正直いまいちです。
買い物客も少ないです。一部は地元の商品を売っていると思いますが、私の認識が間違っていれば申し訳ないのですが、本当に地元のものを売っているのでしょうか?ほとんど他県や別の地域の商品の様な気がします。観光地によくある商売根性しか感じませんでした。
ですが、これは私が大学の頃に行った時に思った事の為、今は違うかもしれません。

昔、テレビ東京の"YOUは何しに"というテレビ番組でデンマーク人が、何度も穴水町にある磯寿司さんというお店に通っていたのを見ました。

能登半島にある地域は能登地方と呼ばれています。石川県は金沢もある南部を加賀地方、北部を能登地方と言っています。能登地方は金沢市とは遠く離れており、能登半島の先と金沢では150Kmほど離れています。東京駅を基準に考えると、静岡県の富士駅、山梨県の韮崎駅、東北本線の西那須野駅ぐらい離れています。まったく別の県と言われても良いほど離れています。

能登地方は、非常に広いので能登の中でもいくつかの区分に分かれています。能登半島の南部を口能登、中部を中能登、最北部(最奥部)を奥能登と言います。今回地震で被害を受けたのは、能登全域です。また、豪雨災害にあったのは奥能登です。
報道を見ていると、能登の地域がごちゃごちゃになっている様な気がして、います。能登を知らない人は、能登町=能登とも感じると思います。能登の先端は能登町ではなく、珠洲市です。

能登は、奥能登の南にある穴水町までは電車で行くことができますが、穴水町から先は電車は走っていません。昔は電車がありましたが、廃止されました。中能登の七尾・和倉温泉まではJR線があり金沢から電車で行くことができます(特急も走っています)。七尾から穴水までは第三セクターののと鉄道が走っています。奥能登の南の方には、能登空港があり、羽田と繋がっています(空港の住所は輪島市ですが、穴水町に近く位置は奥能登の南部です)。
つまり、奥能登に行くには公共交通の便がとても悪いのです。
穴水町までは行けるのですが、そこからさらに奥地に行くのが大変です。
車での移動についても、とても便が悪いです。
金沢や富山から穴水町・能登空港周辺までは、能登里山街道や、能越自動車道によって、自動車道が整備されていますが、所詮奥能登の南部までです。奥能登を移動するには、半島の海沿いに国道249号線が走っており、国道249号線を利用する事になります。この249号線が被災すると、能登での移動が出来なくなります。道路は1本の国道に頼り切っています。本当に交通網は貧弱です。
また、ほとんどが山で、海は砂浜ではなく崖の様になっています。住宅地は限られています。

また、能登の市町村は、過疎化がものすごく進んでいます。財政が厳しい自治体も多く、財政力指数が0.3以下の自治体が多くあります。
財政が悪い順に、能登町(0.2)、珠洲市(0.22)、輪島市(0.24)、穴水町(0.25)、中能登町(0.3)となっています。
上記の自治体は、奥能登の地域が占めています。地震や豪雨災害に関係なく夕張市の様に財政破綻が目前に迫っている自治体です。

被災をされた方に対して、大変失礼な事を記載しますが、今回の地震と豪雨災害によって、復興作業が行われていますが、過疎化が進んでおり、ほとんどの住民がお年寄りであり、そもそも夕張市の様なもう財政破綻している地域に対して、何百億もかけて、復興作業を国の税金を沢山かけて実施している事に少し違和感を感じます。財政的にも、人口的にも20年後には存在していない市町村の可能性があり、そこに復興費用の多額の投資を行う事に、違和感を感じます。

奥能登は、地震や豪雨災害に関係なく、すでにやっていけない自治体なのです。現在奥能登に住まわれている方は、先祖代々の土地で愛着があり、離れられないのだと思いますが、今後過疎化もさらに続きますし、奥能登はもう住めない土地だと思います。復興するにも、復興に向かう道が国道1本しかなく、復興するにも多大な年数がかかると思います。そんな状態の中で、多大な税金をかけて、インフラを復旧させても復興が完了した時には、利用者がいなくなります。

能登は、祭りが多い地域です。能登の祭りには世界無形遺産に登録されているものがあります。住民は祭りを辞めたくない(昔からの日程を変えたくない)ので、他の市町村とは合併したくないや、移住しないとのネットの記事がありました。しかし、高齢化が進んでいるので、祭りの担い手はどうなっているのでしょうか?実際の事は分かりませんが、他の地域から手伝いに来て持っているのではないのでしょうか?

私は個人的に以下の様に対策を打つべきだと思っています。
あくまで私個人の意見であり、能登に住まわれている方を侮辱するつもりはありません。気分を害してしまえば誠に申し訳ございません。
・奥能登の地域はすべての市町村を1つの市町村として合併を行う。
 志賀町(中能登)を含めて合併をすれば、原発交付金も入ると思います。
・奥能登の地域は放棄する。福島の放射線で帰還困難区域の指定同様、奥能登は帰還困難区域として、居住する事を原則禁止する(国有地にする)。
・奥能登の住民は、奥能登南部の穴水周辺もしくは加賀地方に移住をしていただく(移住は税金から支援します。当初復興に必要だった税金は移住に対して利用をします、多大な費用が掛かると思いますが、復興に比べて税金はかなり抑えれると思います)。
・奥能登の帰還困難区域の土地は、米軍もしくは自衛隊に貸出しを行い、一部を沖縄から移転をして、日本の防衛にあたる(場所的にも良い位置かと思います)。

非常に難しい問題だと思います。
ですが、経済的に破綻が見えている自治体に対して、国の税金を多く使って復興する事が正しい事とは私は思ないのです。国の財政は豊かではありません。今後の未来のある若者に税金を使うべきだと思います。

今は能登の問題ですが、いずれ日本全国の他の自治体でも同じような問題が起きると思います。能登は半島という地域の為、交通の通り道になる事もなく、そこを目的として移動をしないと行かない場所です。日本各地にある半島や離島の過疎化対策は、国はまじめに考える必要があると思います。

ただ、自民党総裁選とか、立憲民主党代表選、衆議院解散による選挙が近いせいなのか、与党、野党に関係なく、国会議員がアピールのために能登に訪問しているのをテレビで見ます。また、演説によく被災地・能登が出てきます。訪問先を見ると中能登だったりして、能登をよく理解しているのかよく分かりません。能登空港があるので、能登空港の近隣に行って、行ってきたアピールを国民にしているようにしか私には見えません。(ネット記事からですが、石破さん・小泉さんはちゃんと奥能登を訪問していました。立憲民主党代表選の討論会は中能登の七尾市で行っていたそうです。立憲民主党の方も奥能登に行かれたのかもしれませんが、討論会の時間を考えると、ほんの数分だけの視察かと思います。)
おそらく、朝の飛行機で能登空港に来て、夕方の飛行機で帰るのでしょう。その為、訪問先は空港のそばの自治体を選ぶのだと思います。

あくまで、全国放送のテレビや、ネットでの情報を見た感想です。
石川の県知事もひどいものです。災害が発生した時は、なぜかいつも東京にいるようです。なぜ石川県にいないのか?
地震が発生した正月も東京にいたそうです。官邸に行って、総理に対応の協力を依頼したとテレビで放送されていました。それから石川に急遽移動すると言っていたと思います。テレビをみて、知事なのに正月に地元に居ないのかいと思いました。
豪雨災害について、テレビを見ていると、県知事は能登を視察訪問している時は、石川県と書いた防災服ではなく、衆議院と書いた防災服で訪問をしていました。おそらく衆議院の議員を案内でもしていたのではないのでしょうか?ですが、あなたは衆議院議員ではなく石川県知事ですよ。石川県の防災服を着るべきです。一体何なんなのでしょうか?
以前に石川県を豪雨が襲った際は、県知事は白山に登って孤立状態になっていたそうです。白山を登って選挙民にアピールするのはいいのですが、知事としての自覚はないのでしょう。また、災害時に知事は必要ないのだと思います。
選挙的にも人口は加賀地区の方が多いですし、加賀地区だけしか興味が無くて、能登地区はどうでもよいのだと思います。
もっと言えば、石川には興味が無くて、東京に行きたくて仕方がないのだと思います。この県知事は、元プロレスラーです。なんでそんな人を石川県の人は県知事に選んでいるのでしょうか?
県知事は色々発言をしていますが、当たり障りのないような発言が多いとおもいます。というか、最近は全国放送のテレビで石川県知事を見る事はなくなったと思います。テレビを見ていてもほとんど出てきません。ネットニュースで調べれば出てきます。
県を導く者として、思い切った判断が出来ていません。北海道の北広島の市長を見習ってほしいものです。
兵庫県知事がなにかとテレビを賑やかしていますが、石川県知事もひどいものだと思います。

政治家の皆さんも、本音で言えば能登地区はもう無理だと分かっているのだと思います。しかし判断をすると、反発をくらいます。選挙にも落選するかもしれません。だれも判断をしたくないと思います。
非常に厳しい判断をしないといけないと思うのですが、ここで判断を誤り無駄な税金が利用されることになる事は、後世にとって良く無いと思います。

石破新総理は、地方創生という事をよく発言しています。鳥取選挙区の議員の為、地方を優先するのは仕方がないのかもしれませんが、日本には税的な余裕はありません。ある程度地方は切り捨てをして、都心部に目をやる必要があると思います。また、地方に住むお年寄りより、若者に投資をすべきです。

誰もが幸せになる事は難しいと思いますが、少なくとも沢山の人が、最終的には幸せに感じる政策を取ってほしいと思います。

北陸応援割とか、観光需要を回復させるために、政府は色々な手段を取っていますが、能登地方には全く効果がありません。潤うのは、金沢ばかりで、加賀地方になります。確かに地震や豪雨災害によって石川・北陸のイメージが悪くなって加賀地方も観光客が減っており、対策が必要なのかもしれません。
ですが、今回の地震で復旧をさせるべきなのは、能登地方です。
能登地方はまだ、復旧すらできておらず、観光客を呼べるような状態ではありません。この北陸応援割の効果はありません。
能登地方が観光客を受け入れれるようになって、北陸応援割をするのであれば理解できますが、この北陸応援割は狙いがよくわかりません。なにか対策をしているアピールなのでしょうか?少なくとも、和倉温泉が復活してから実施すべきではないのでしょうか(加賀屋は2026年度中の再開になるそうです)?

もうお分かりかもしれませんが、再度になりますが、奥能登の復旧は無理です。国として地域を放棄する決断をすべきだと思います。復興にかかる税金は無駄になります。

石川県の事情はテレビやインターネットでしか分かりませんが、良い方向に向かう事を祈っています。

能登は行く機会があまりありませんが、金沢には何度か行きました。
話は、まったく変わりますが、石川県に行かれる際は、以下のお土産がお勧めです。金沢駅でも小松空港でも、購入できます。
・松葉屋 月よみ山路(栗ようかんです)
 東京の日本橋三越でも購入できます。
・圓八 あんころ
 これは石川に行かないと購入できません。金沢駅のセブンイレブンに
 売っています。賞味期限は当日限りです。売り切れになる事が多いです。
 普通のあんころも売っていて、パッケージも似た商品も販売されています
 が、必ず"圓八"の製品を購入してください。味はまったくの別物です。
 東京の石川アンテナショップにも売っているらしいですが、未確認です。
・芝寿し 笹寿司(押し寿司です)
 金沢で駅弁を購入するのは間違っています。芝寿司を購入してください。
 これも石川・北陸に行かないと購入できません。鯛・鮭・さばがお勧めで
 す。ご飯がいい感じでおいしいです。冬は蟹の棒寿司が販売されます。蟹
 の棒寿司もかなりおいしいです。
 オンラインで購入できるみたいですが、送料払ってまでも購入するもので
 は無いと思います。ぜひ金沢駅・小松空港で購入して食べてみてくださ
 い。

最後になりますが、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。また、被災された皆さまに心よりお見舞い申しあげます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?