イングランドについて
イングランドについて調べたいのであれば、まずはフランスと北欧(特にデンマーク)あたりを探ってみるのがいい。
今世界的に使われている英語はノルマン人が話していたフランス語が古い英語と混ざって成立しているし、他にもデーンロウやデーンゲルドといったように地名や税制などの名称が今に伝わっているものもある。ちなみに今の王室そのものの起源も北欧から南下してノルマンディー地方に定住し、フランス化したノルマン人(※)に求めることができる。
他にもイングランド側が百年戦争までフランスに固執し続けた理由も見えてくる。
少なくとも起源を追うのであれば無視できるものではなく、今に続くあらゆる価値観や仕組みがフランスや北欧からもたらされているものが多いので、それらから探ってみると新たな発見があるだろう。
※ フランスにやって来たノルマン人はヴァイキングが主体であったことから、彼らの子孫が打ち建てたイングランドのノルマン朝自体が海賊に起源を持つと考えることもできる。このことは英国が歴史的に海賊と関係があることの根拠として主張することができるだろう(実際に英国は16世紀にフランシス・ドレークという海賊を重用し、彼が後にスペインの無敵艦隊を負かすとその功績により貴族の地位に昇格させている)。