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Take a break: 正月番組のツナマヨおにぎり問題について思うこと
【910むすび】ヤマショウ(大宮市場)のどぐろ塩
沖縄おむすび探し編の最中だけど、今回は一旦休憩を取って別の話をしたいと思う…
今、ネットニュースなどでおむすびが大きな話題になっている。
知っている方も多いと思うけど…こんな話だ。
1月1日に放送された『ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)のお正月SP「セブン‐イレブン・ファミリーマート・ローソン×超一流料理人」。
審査員の1人だった有名レストランの一流シェフがファミリーマートの「直巻和風ツナマヨネーズおむすび」(税込118円)を食べずにジャッジしようとしたことが物議を醸し、ネット上で炎上する事態となった。
「このシェフは、“おにぎりのビジュアルが食べる気にならない”との理由で食べるのを躊躇っていました。SNSの一部では『一口も食べなかった』と誤った情報が広まっていますが、最終的には試食していました。
このシェフは不合格とのジャッジを下しましたが、その際、おむすび開発担当者に開口一番に『ごめんなさい』と謝罪。おにぎりのツヤとふっくら感が出せるよう、具体的な改善策も伝えていました」(テレビ誌ライター)
ところが番組終了後、ネット上では思わぬ余波が広がっているのだ。
「このシェフの店のレビューやYouTubeチャンネル、SNSのコメント欄が荒らされているのです。なかには《100円のおにぎりで人生を棒に振った男》《ぼったくり》など、明らかに批判の域を超えたものも散見されています。
このシェフの言動に“高圧的”や“失礼”といった意見もありますが、彼はあくまでも出演オファーを受けて求められた仕事を全うしたに過ぎません。そもそも対象顧客が異なるのに、コンビニの商品を一流シェフにジャッジさせる企画自体を疑問視する声も上がっています」(テレビ局関係者)
番組への批判を越えて個人攻撃に発展している事態に、ネット上では「やり過ぎだ」と警鐘を鳴らす声も広がっている。
おむすびを誰よりも愛している自分にとっても、このニュースは大きな関心ごとになっている。
そこで、今回はこのニュースに対しての個人的な思いを伝えてみたいと思う。
1.冷静に冷静に。個人攻撃はやめよう
大前提として、テレビ番組というのは出演者と制作者と視聴者がいて作られるもの。番組の構成や演出などによって、見る側の印象も大きく変わるようにできている。
番組のいち場面やネットの情報だけで反応し、「誰が良い、誰が悪い」のような善悪を判断するようなことは、非常に危ないことだと思う。
特に今回はバラエティ番組。通常よりも過度な演出があってもおかしくはない。
ここは、冷静な行動を取るべきである。
2.おむすびを改めて見つめ直すきっかけになった
今回の番組の面白いところは、庶民的なコンビニの商品を実績のある一流シェフが食べて、いいところ、そうではないところをあぶり出していく場面だ。
その庶民的な商品の代表として、ツナマヨおむすびが出されている。
自分は、毎日おむすびの食リポをしていて、連続900日を超えたところになる。
ゴールは1000日なので、あと少しのところまで来ている。
このチャレンジの中では、コンビニのおむすびのリポートは含まないようにしている。
それはコンビニおむすびを卑下しているわけではなく、自分にとっても、多くの人にとってもコンビニおむすびがあまりにも身近な存在すぎるからであり、その存在を大切にしたいからそのように決めたのである。
以前、なぜおむすびの食リポを続けるのかという中で、こんなことを書いた。
最初にチャレンジするうえでの大義を考えてみた。
おむすびと言えば、「THIS IS 和食」といえるような日本の食の中心にあるもの。
お米は日本や地域の歴史や産業、文化と密接に結びついている。そこを深堀りし、未来に伝えることで日本の食文化に貢献することができるはず。
どうせやるなら、自分の中で完結させず少しでも世の中に役立てるものがいいなって。
次に自分にとってのおむすびは何かと考えた。
自分にとっておむすびは、子供の頃の田舎や家族の記憶に結びついた食べ物であり、また部活や勉強を頑張ったときにいつも近くで支えてくれたもの。
個人的な思い入れがも強いものである。
これなら、うわべだけではなく感情のこもったレポートができるかもしれない。自分という人間の体温が伝わるような文章をかけるのではと思った。
最後に世の中のニーズがあるのか、オリジナリティがあるのかも考えてみた。
おむすびは、日本にいる人のほとんどの人が知っていて食べたことがあるもの。しかもコンビニエンスストアなどでは、一番売上がある商品でもある。
それなのに、ラーメンやカレーと言ったメジャーな食べ物とは違い、テレビやネット上で話に出てこない。
専門店の話も聞かないし、お寿司屋さんみたいに有名店だったり、チェーン店みたいな存在もほとんど知らない。
つまりニーズはあるのに、情報が極端に少ないのだ。
食リポが被る人が多くないのでは、なんていうことも考えたりもした。
このテレビを見た方や、ニュースを知った方の多くが、それぞれの中でおむすびという存在を感じ、見つめ直す機会になったんじゃないかな。
そして、その思いの強さが想像以上に大きかったから、こんなに過剰な反応をしたり、ニュースとしても広がっていったのだと思う。
3.おむすびのビジュアルはどうあるべきか
おむすびは映えにくい。
毎日、おむすびの写真をアップしている自分が言うのだから間違いないことだと思う。
フレンチやスイーツや日本料理などと比べても、見た目で、魅了できることが少ないのだ。
でも、それが良かったりもする。
そもそもおむすびは、日本に米文化が伝わってから、それこそ2000年以上もずっと身近にあった料理なのだ。
ごはんを丸めたり、三角形に結んだだけ、海苔を巻きつけただけというようなシンプルすぎる姿がずっと変わらないのだ。
その形や味が、日本に住んでいる人のDNAに染み込んでいると言ってもいい。それくらいの食べものなのだ。
だから、このシンプルさを変える必要はないと思う。
また、格式があるような料理でもなく、それぞれがお手軽にアレンジできる自由度も持ち合わせている。
つまり、美味しくおしゃれに食べたくなるような工夫だって自由にどんどんできるのだ。
ツナマヨおむすびが、今後変わるかもしれないし、変わらないかもしれないけれど、そのどちらも楽しめちゃうのだ。
すごいよ、おむすび。
今回のニュースが、それぞれが持つおむすびの在り方を見つめ直すきっかけになったと思う。
その中で守っていくところと発展させてもいいところとを考えていければいいのではないかな。
そうなれば、おむすび界にとっても万々歳なのだ。
ということで、今日のおむすびリポート。
今回登場するのさ、THIS IS おむすびと言えるような「塩」おむすび!
大宮にある大宮総合食品地方卸売市場。
魚介類などの卸売りがされている場所だ。
この中の鮮魚店マルショウで売られていたのが、この「のどぐろ塩のおむすび」
見た目は、緩い山型のいわゆる普通のおむすび。
海苔は巻かれているけれど、具は何も入っていない。
でもね。
これがうまいんだなあ。
味わいに深みのある「のどぐろ塩」
おむすびの表面についている、このマクロな存在が、お米の甘さや海苔の香りを大きく引き立てていく。
出来たてなので、ぬくぬく温かいのもいい。
冬の早朝にはありがたいよ。
よそ行きではないけれど、ホッとするような美味しさがここにはある。
おむすび。おむすび。おむすび。
いちばん近くにある存在で、争っちゃだめ。
仲良くいきましょう。
ご馳走たまでした!
あと90日。
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