
81歳のおばあちゃんが50年間結んできた"おむすび"の味
【1244むすび】てしま(仙川)とりごぼう
《連続1675日目!》
おにぎり屋さんブームが止まらない。
何時間も並ばないと食べられないお店や、カウンターに座ってふわふわおにぎりが食べられるお店。
見た目に華やかで食べるのがもったいないくらいのお洒落なおにぎりを出すお店など、そのバリエーションもどんどん増えてきている。
進化していくおにぎりの姿を見ていくのは、ずっと日本中のおにぎり店を探しリポートを続きてきた自分にとって、嬉しいものである。
でも…
ちょっと不安なところもある。
ここまで急激にブームが進むと、世の中に飽きられてしまうのも早いのではないだろうか。
おにぎりは2000年以上前から食べられてきた日本で最も古い料理のひとつ。
シンプルだからこそ、毎日、食べても飽きない。
でも、今のブームはそのおにぎりの良さを少し変えてしまっているのかもしれない。
最近では、高級パンブームや唐揚げ店ブームというものがあった。
おにぎりブームが一過性のものにしていかないためにも、その「おにぎりの本質」みたいなところは忘れないようにしたいし、それをみなさんにもお伝えしていくのも自分の使命みたいなものなのかなと思っている。
特に「ファンから長く愛されているお店」の存在については、しっかりと伝えていこうと思う。

京王線の仙川駅で降りて、商店街をぶらぶら歩き。
日曜日ということもあるのか、行き交う人も多く、かなり賑わっている。

しばらく歩くと、通り沿いにおむすびの看板が見えてきた。
黒をベースな店舗に女性がおむすびを持っているイラストが愛らしい。
よくみると、外の自動販売機までおむすび屋さんオリジナルのデザインになっている。

ごめんください。
店内に入ると、カウンターの上にはたくさんのおにぎりが並んでいた。
具のバリエーションも多く、どれも美味しそう。

このお店の名前は「おむすび てしま」
50年以上、地元で愛されているお店だ。
しかも…
このおにぎりを作っているのは、81歳のおばあちゃん。
つまり、この「おむすび てしま」は、おばあちゃんの手で握ったおむすびが食べられる貴重なお店なのだ。

人気店らしく、次から次へとお客さんが入ってきては、おむすびを注文していく。お子さんを連れた方も多い。
本当に地元の方から愛されているお店みたいだ。
カウンターの奥を見ると、おばあちゃんがテキパキと動きながら、どんどんおむすびを握っている。
この数のおむすびを毎日、81歳のおばあちゃんが作っているなんて、凄いバイタリティだ。

オススメのおにぎりを聞いたら、とりごぼうとのこと。
これは食べて見ないと!

とりごぼうのおむすび!
少し小ぶりでふんわりと結ばれたおむすび。
このカタチが決まりすぎていないのが手結びという感じがしていいよね。
いっただきまーす!
うん旨い。
懐かしいというか、ちょうどいい感じに旨い。
鶏と野菜のエキスがごはん全体に染み込んでいて、それがほろりと口の中でほどける。
この心地よさはたまらない。
優しさというか、おばあちゃんの人柄がそのおむすびに滲み出ている感じ。
毎日でも食べたい。
地元から長く愛されている「おむすびてしま」
ご馳走たまでした!
ファンから長く愛されるおむすびを、どんどん伝えていきます!
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