餅は餅屋!お米屋さんのおにぎりが地域から長く愛されている3つの理由
【1375むすび】神子島米店(杉並区)五目おにぎり
《連続1963日目!》
「餅は餅屋」という言葉がある。
何事においても、それぞれの専門家にまかせるのが一番という教えだ。
江戸中期から広まったこの言葉、似た表現に「酒は酒屋」「馬は馬方」なんてものもある。
では、おにぎりの場合はどうだろう。
おにぎりといえば、その美味しさの大半を占めるのは、お米だ。
そう考えると、当然ながらお米のプロである「お米屋さん」が作るおにぎりが最強なのでは。
そんな仮説を立てたら、じっとしていられなくなった。
過去に訪れたお米屋さんのおにぎりを振り返りながら、その地域から愛されている秘密を探ってみることにした。
理由①美味しいお米を見極めて使用している
お米屋さんは日々、全国各地から選りすぐりのお米を扱っている。
そのため、その年で一番美味しいお米やおにぎりに合うお米を知り尽くしているのだ。
「粒の立ち具合」「香り」「甘み」など、プロの目利きで選ばれたお米は、それだけで特別なのだ。
【西日暮里のおにぎり工房膳】
こちらのおにぎりは、その時々で美味しいお米を使っているとのこと。
(この時食べたのは、佐渡産のコシヒカリ!)
理由②お米を美味しく食べられる具を知っている
おにぎりに使う具材も、お米屋さんならではのこだわりが光る。
塩だけでシンプルに味わうのも良いが、梅干しや昆布、おかかなど、日本の伝統的な具材とのバランスも抜群にいい。
各地の特産なども含め、「お米の味」を引き立てる具材との組み合わせを熟知している、まさにその道のプロなのだ。
【若松河田の新宿秀吉】
この時食べたのは、青唐がらし味噌。もろみ味噌の風味豊かな塩っぱさと青唐がらしの刺激が絡まり合い、甘みの強いお米との相性も抜群だった。
理由③本当に美味しい炊き方を知っている
美味しいお米を手に入れたとしても、炊き方ひとつでその味は大きく変わってしまう。
お米のプロであるお米屋さんは、炊き上がりの水分量や火加減にまで徹底的にこだわり、ふっくらした食感を引き出すことに長けている。
【南魚沼のうおぬま倉友農園】
このお店で使われているのは、稀少な塩沢産のコシヒカリ。
しかもその炊き方によってお米が涙が出るくらい美味しい。さらには、お米を美味しく炊く方法を一般にも教えてくれている。
結論
やっぱり、お米屋のおにぎりは美味しいのだ
よし。
さっそく、お米屋のおにぎりを食べに行こう。
ここからは、初だしのレポートです!
【杉並区の神子島米店】
今回向かったのは、東京メトロ丸の内線の新高円寺駅。
駅から大通りを抜けて、住宅街に向かってぶらぶら歩き。
おにぎり探しの楽しいところは、そのお店がある町を知れることだったりもする。
15分くらい歩いたところで、目の前に黄色い看板のお店が出てきた。
東京都内なのにかごしま?
お店の名前が漢字でも書かれていた。
「神子島米店」
なるほど、これでかごしまと読むみたいだ。
お店の中にはお米がずらりと並んでいるようだ。
入り口の横にカウンターがあって、メニュー表が出されていた。
お弁当。どんぶり。
なるほど、こちらはお米屋さんがやっているお弁当屋さんなのかな。
さらに、その右側を見ると・・・
まさか!
おにぎり!
そうなのだ。
こちらの神子島米店は、お米屋さんなのにお弁当やおにぎりを販売しているお店。しかも、かなりの人気店らしく、次から次へとお客さんがやってくる。
いろいろ種類があって、迷ってしまうけれど・・・
今回選んだのはこちらのおにぎり!
五目おにぎり!
「当店の手づくりです」シールがいいよね。
海苔を後から巻いて食べるパリパリ海苔タイプ。
手づくりのお店で、このスタイルは珍しいよね。
これも、お米を美味しく食べられる工夫なのかな。
もう、お腹がペコペコだ。
近所の公園のベンチに座って、いっただきまーす。
がぶっ。
パリッ!
海苔の中から五目ごはんが登場。
うんうん。
やっぱりお米がうまいよね。
しっかりと粒が立っていて、甘みも引き出されている。
甘しょっぱく煮付けられた、根菜やこんにゃく、油揚げなどの具も美味しい。これらがごはんの美味しさをさらに高めてくれている。
しかも、これで150円。
お米価格の上昇もあって、世の中のおにぎり価格もどんどん上がっている。
その中で、この値段は魅力的!
そうだ、もうひとつお米屋さんのおにぎりが愛されている理由を加えておこう。
理由④しかもコスパ力が高い!
値段が手頃なのもお米屋さんのおにぎりの魅力!
自家消費用の仕入れを活かした価格設定は、専門店ならではの強みだろう。
お米屋さんのおにぎりを食べるたびに思う。
「餅は餅屋」という言葉の深さを。
お米屋さんのおにぎりには、お米への愛情と知識がぎっしり詰まっている。
だから地域の人から長く愛されてきているのだろう。
これからも、お米屋さんのおにぎりを食べ歩いて、この仮説をさらに深めていきたい。
みなさんもぜひ、お近くのお米屋さんで、おにぎりを探してみてほしいな。
その味わいが「なるほど!」と納得させてくれるはず。
ご馳走たまでした!
ご馳走たまでした!
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