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ポリコレフィルターと国語読解的なLLM性能限界調査(DeepSeek R1とChatGPT o1 pro)

話題のLLM、DeepSeek。ご存じの通り中華の正当性フィルターがかけられている。

しかしながら、ChatGPTなどのアメリカ製品も、また、何かしらの検閲行為が観測されているのは有名な話。

というわけで、各LLMの性能チェックのための物語(8万字程度)を作成し、彼らがどこで停止するのか確認することに。

こちらが「やまださやかの異世界転生記録」と題した小説本体。

小説自体は日本人女性のやまださやかが、異世界に転生し、最後に勇者と共に暴君を打ち破って元の世界(事故翌日)に返ってくる、夢と魔法のファンタジーで、魔法の石を巡る物語の中に、以下の要素を含めて作成(これは手動)

  • 異常に暴力的な監視社会で、人命をどこまでも犠牲に、経済効率のみを追求する政府

  • 理不尽かつ、執拗な未成年少女への暴行を暗示させるシーン(具体的な描写はなし)

  • 歴史のどこかしらから引っ張ってきたような陰惨な虐殺等々

さらに、物語の整合性をとるために、「歴史書(organized_history)」と「年表(history)」を作成、ただしDeepSeekはコンテキスト長に限度がある(v3の方が長い?)ので、同時に両面を読み込ませられない限度を確認。

今のところ最長読み込みを誇るChatGPTですら、どうも全体は読み込めておらず、やまださやか編と歴史書を読み込ませる順番で、返答内容が変わることを確認(恐らく最後の6~80000字程度+今までの要約から出力している)

DeepSeekに「この元ネタとなった史実はなにか?」と聞くと、もちろん帰ってこない(中国語で別の話題を話しましょう表示)。ただし中国を一切含むなと指定すると、それなりにロシア革命やポルポト政権の話が返答されることを確認。

ChatGPT o1 proの返答は(無論中国を含め)、理不尽な全体主義体制を元ネタとして提示。

では?何がChatGPTのフィルターで最もセンシティブか?

それがこちらの質問への返答、これについてはDeepSeek R1に軍配を上げざる終えない。

他の虐殺シーンなんかはちゃんと分析してくれるが、ここだけはだめな模様。
現代中国と一切リンクしなければ、こちらは割と素直に返してくる。
コンテキスト長の限界がシビア

返答内容はそれぞれ(ChatGPT はo1 proを利用、o3-miniでは「具体的描写への言及を抜いて」(そもそも具体的描写は存在しない)と質問を変えても答えてくれず。DeepSeekR1は通常通りに出力。どうもこの手の話題が入った場合に、コンテキスト的NGに触れる解答を除去するため、国語的な分析について、性能が劣化していると推測される。

全体的に、中華フィルターの方がはるかにアメリカフィルターよりもセンシティブ要素が多いものの、いつの間にかアウトプットが社会的正しさに寄せられる傾向はDeepSeekには見られない(まずいと最後にさっと消す)。このあたりが今後のLLM活用のキーと推測される。ただし、オンライン版と同等と推測される最大モデルは自分のPCの性能を遙かに超えたスペックが必要なので検証不可

DeepSeekは現状2段階のフィルターがあり、1段階目はモデル自体、2段階目でDeepSeek社が最後に消すかどうかを判定しているので、ローカルで実行するとそこが回避できる点は日経記事の通り。(実はバグってChatGPTも消す前の記事を一瞬見せてくれたりするので、同じ仕組みの可能性が高い)

あとがき

「やまださやかの異世界転生記録」のアウトラインをChatGPT o1 proにまとめさせたモノが以下の通り、性能としてはやはりこちらの方が高く。概ねDeepSeekよりよく読めている。なお、Geminiも比較に用いたが、こちらは最新の2.0でも物語の内容的に分析不可との返事(現在トレーニング中のためこの文章は読み込めない表示)

また、DeepSeekは全文を同時に読み込ませられないものの、アウトライン記載についてはそこまで劣後しない。

第1部:大泥棒マルパン事件

1-1. 王クロマル&大臣ヤミロの紹介

  • ジャンキー少年王「クロマル」
    アルコールと“気力石”に依存し、不穏な雰囲気を漂わせる16歳の王。読心術を使い、自分にとって都合の悪い者を粛清する暴君的側面がある。

  • 闇の大臣「ヤミロ」
    黒魔術的な読心術が使える高級官僚。秘密警察を動かしており、クロマルの陰で暗躍する。

1-2. 「赤い石」の存在

  • 読心術など不思議な力を与える“赤い石”。クロマルやヤミロが複数粒を管理し、人に飲ませては手駒を増やしている。

  • 飲み込んだ者によっては“読心術”や身体異常など、作用に差がある。

1-3. 偽マルパン vs. 本物マルパン

  • 庶民の貯金や小さな財産ばかりを盗む「怪盗偽マルパン事件」
    やまださやかが特別刑事として捜査。だが盗まれる額が小さく、背後に大きな陰謀は感じられない。

  • “本物”マルパンの犯行予告
    貴族の宝を狙うという声明が出され、やまださやかは近代的(21世紀的)な警備システムをアドバイス。

    • パトロールや衛兵交代のランダム化

    • 機械式の複数段階パスワード錠
      → “真”マルパンは予想外に時間を取られ、捕縛される。

  • マルパンの自殺と背景
    王とヤミロの体制そのものへの恨みを叫び、毒で自害する。貴族出身の没落者だった彼は、赤い石と関わった末に悲劇的な結末を迎える。

  • 偽マルパンの正体
    ヤミロ派閥の手下になり公務員として生き延びている。地味で卑しい顔つき。赤い石を酔った勢いで飲み込んでいた。


第2部:はじまり(やまださやか転生編)

2-1. やまださやか転生の瞬間

  • トラック事故→異世界へ
    現代日本で事故に遭い、気づくと見知らぬ異世界の辺境に倒れていた。

  • 期待した“なろう系チート”は皆無
    言葉も通じず、スマホやインターネットも無い。村人たちに助けられるも戸惑う。

2-2. お節介おばさん「スー」の村暮らし

  • スーおばさんがやまださやかを居候させるが、赤い石を勧誘するマルチ商法のような怪しい活動に熱中している。

  • スーおばさん自身が大粒の赤い石を飲み、他の村人にも石を飲ませる「騎士採用」の話を進めるが、結果的に皆が悲惨な死を遂げる。
    → 翌朝、王クロマルが村を訪れ、遺体を大鍋で煮込むように命じる光景にやまださやかは衝撃を受ける。

2-3. クロマル王との最初の対面

  • やまださやかは怪しい外来者として縛られ、王都へ連行される。

  • 宮廷にて
    言葉や文化を学ぶため、“囚人扱い”されつつも徐々にクロマルと言葉を交わせるようになる。

  • “ピエロ役”として雇われる
    クロマルの陰鬱で退廃的な宮廷において、“現代知識”を面白がられる要員として宮廷で生き延びる道を得る。


第3部:労働基準法違反~児童労働問題

3-1. 市場で見た児童労働の惨状

  • やまださやかが休暇で市場を訪れると、片腕や指を失った少年少女たちが酒や気力石に溺れている惨状を目撃。

  • ヤミロから「悪徳工場主」の摘発を命じられるが、背後では国営工場でも同じような問題が蔓延している。

3-2. 言行不一致のクロマル王

  • 表向き「18歳未満への酒・気力石禁止」や「子供を学校へ行かせる」法を出すが、自分自身は16歳で酒を浴びるように飲んでいる。

  • やまださやかは王の“賢君”な建前と、実際の暴君ぶりに振り回される。


第4部:謎の禁煙宮廷と過去の戦争

4-1. 宮廷に貼られた“禁煙マーク”

  • 歴代王の名残で「宮廷内禁煙」を示すマークがありながら、クロマルはお構いなしに気力石を吸う。

  • 「それは何のマーク?」と尋ねたやまださやかが投獄されるエピソードなど、王の気まぐれが強調される。

4-2. クロマルの系譜と政争

  • 先代や魔女の国との戦役での惨劇。

  • マロ先生との過去(クロマル幼少期の育ての親)や、マロ先生を処刑した経緯。
    → やまださやかは刑務所で出会う人物から真実を断片的に聞かされる。


第5部:きれいなお后さまと、みじめなおうさま

5-1. クロマルのトラウマと女への暴力

  • 下級女性官吏への暴行未遂→体力で負けたことをきっかけに、クロマルは“幼い少女”にしか興味を示さなくなる。

  • ヤミロや秘密警察による少女拉致→棺桶車など、宮廷の暗黒が深まっていく。

5-2. お后「カレーナ」の存在

  • 有力貴族が押し付け合う形で王妃となった美しい女性。クロマルはまともに相手にせず、むしろ暴力で怯えさせるような行動ばかり。

  • カレーナの周辺エピソードが増え、やまださやかは「彼女は暗い宮廷における唯一の光かもしれない」と感じるが、次第に夫婦仲は破綻気味。


第6部:ヤミロの棺桶と、連続殺人“スプラッター事件”

6-1. スプラッター事件の捜査

  • やまださやかは特命刑事として、残虐な連続少女殺人を捜査。
    → 容疑者が複数浮上するが、最終的に失業者ジャックが真犯人と判明。

  • ジャックは裁判で「人間を踏みにじる快楽」に溺れた経緯を語り、スライスの刑に処される。

6-2. 宮廷の裏側

  • やまださやかは「実はもっと被害者が多い」という事実を掴むが、それがクロマルやヤミロの犯行である可能性も示唆される。

  • クロマル自身も昔、女性を刺し殺した疑いがある“ミライ事件”などが囁かれ、王宮の闇がますます深まる。


第7部:犯人はお前だ – ミライ事件の真相

7-1. タナカさんの告白

  • 刑務所で知り合うタナカが、クロマルが犯した“ミライ事件”をやまださやかに明かす。
    → 女を抵抗ごと支配したいクロマルは、逆上し殺害してしまうパターンがある。

  • 王やヤミロにとって不都合な事実を知った者は処刑や投獄される。

7-2. クロマルの屁理屈

  • 悪行を咎めるやまださやかに対し、クロマルは「ワインに一滴の水を入れてもワインはワイン」「海に一滴のワインをこぼしても海は海」と強引に正当化。

  • ヤミロも「偉大な王は数十人殺しても数千万人を幸福にできる」と詭弁を弄する。やまださやかはあきれ返るが、ピエロ役を続けざるを得ない。


第8部:暗黒の王、子供の頃からヤバかった?

8-1. クロマル幼少期の回想

  • 貧しい農村で育ったが、体力が無く常にいじめに遭う。

  • 知恵を悪用し、村の仲間を“徴兵”に巻き込ませたり、隠し食料を雷で焼失させるなどの陰湿な策を連発。

  • 育ての親マロ先生はクロマルを諌めるが、最終的に王位簒奪後、彼に粛清される結果となる。

8-2. マロ先生の手記

  • クロマルの歪みや残酷性は先天的か、それとも育成の失敗かを嘆きつつ、最後に「私は怪物を育ててしまった」と書き残す。


第9部:嘘の魔力と国家の発展 – みんな騙されていく

9-1. 国民から見た「大賢王クロマル」

  • 強権と読心術、秘密警察を駆使しつつ、インフラ整備や下水道・小学校制度を打ち出し、表面上は“名君”と称えられるクロマル。

  • 実態は賄賂や児童労働、さらには闇の殺戮と暴力がはびこっているが、犠牲者が弱者ばかりなので大衆はあまり気に留めない。

9-2. 王都の歪んだ繁栄

  • 気力石を原動力にした不自然な技術発展(飛行機、工場、大規模プロジェクトなど)が急速に進む。

  • やまださやかは繁栄する王都に違和感を覚えながら、“人々がクロマルを黙認してしまう”構造を目撃し続ける。


第10部:いつか悪事はばれる – 大詐欺師ユルセーヌの最期

10-1. ウェスタシア投資詐欺

  • 詐欺師ユルセーヌが「1年で3倍になる」という鉄道株詐欺で、中産階級から大金を巻き上げる。

  • 「クロマル王の残虐行為を暴露する張り紙」を残して逃亡。クロマルは激怒し、やまださやか&ヤミロに詐欺師捜索を命じる。

10-2. ユルセーヌとの邂逅と脱獄

  • 派手なヒョウ柄の服をやまださやかだけが「目立つ」と感じ取り、捕縛に成功。

  • しかしユルセーヌはするりと脱獄し、数日後病死する。

  • 最期に残したメモで「いつか魔王(クロマル)は倒される、あなたは希望を持って」と、やまださやかを励ます。


第11部:陰と陽 – カレーナのスポーツ大会と薬物の蔓延

11-1. 王の陰湿さとカレーナの陽気な改革

  • カレーナがスポーツを導入し、侍女たちと大会を開く。健康的な「陽」パートと、クロマル&ヤミロの薬物乱用が対比的に描かれる。

  • クロマルはウェスタシア製の新薬(実は危険なドラッグ)を乱用し、ハイテンションと不健康を行き来する。

11-2. 噛み合わない夫婦

  • カレーナはお妃として王を立てようと努力するが、クロマルの生活はまったく改善しない。むしろ薬物依存が深まるばかり。

  • やまださやかは「禁煙禁酒しない限り王も国も救えない」と痛感するが、王の地雷を踏まない程度に職務を続けるしかない。


第12部:〈輝く暗黒編〉加速する帝国とダム計画

※ ここから物語が長期化し、クロマルの国家事業や侵略戦争が本格化する。
(やまださやかはピエロ兼書記官として巻き込まれ続ける)

12-1. 「クロマル村」– 王の過去を都合良く再現

  • クロマルの育った寒村を“見せかけの理想郷”に建て直し、外来者(ウェスタシアなど)に国の力を誇示する。

  • 実際の元村人は鉱山やスラムに送られ、やまださやかは違和感と後味の悪さを抱く。

12-2. 鉄道敷設&大規模インフラ整備

  • 外資(ウェスタシア資本)を引き入れつつ、レール幅を変えるなどクロマル独自規格を押し通す。“赤い石”の力で工期短縮・無理な工事を強行。

  • 農民に重税を課して餓えさせ、労働力を都市へ吸い上げる仕組み。やまださやかは苦しむ民にやるせなさを感じる。

12-3. ダム建設と労働者大量投入

  • 何万人という人々が犠牲となりながら、5年で巨大ダムを完成させる。死者の墓標は湖底に沈められ、クロマルの“輝かしい偉業”として称えられる。

12-4. ウェスタシアとの戦争突入

  • 工業力を急激に高めた帝国は、資本家&コオリビトの理論(加速主義)により周辺国を侵略。遂にウェスタシアとの全面戦争となる。


第13部:はだかのおうさま編 – 戦争と破局への道

13-1. 第一次ウェスタシア戦争

  • クロマルの焦土作戦と徹底的な徴兵により、侵攻してきたウェスタシア軍を大勝利で迎撃。“2週間の悪夢”と呼ばれる。

  • しかし長期戦で経済が疲弊し、やまださやかは王の自堕落とマイクロマネジメントの破綻を目撃する。

13-2. グリーンバレー虐殺

  • 逆侵攻で大量の民間人を殺戮。クロマル自身も現地の少女(ママジャマル)を暴行、子供を産ませる。

  • ウェスタシアが挙国一致で報復戦に突き進むきっかけとなり、戦争が泥沼化する。

13-3. 破局寸前の大洪水作戦

  • ダムと“気力石本体”の謎技術を使い、クロマルが共和国軍主力を壊滅させる。しかし自らも右腕を失う。

  • 無数の死体が下流を埋め尽くすが、帝国国内は「クロマル様ばんざい」と熱狂。やまださやかは吐き気を催し、もう救いが無いと感じる。


第14部:王宮ドロドロ編 – “ジャマル vs. シロマル”

14-1. クロマルの後継問題

  • 暴行されて子を産んだウェスタシア少女「ママジャマル」との間に生まれた“ジャマル”。一方、正妃カレーナの子“シロマル”。

  • どちらが次の王になるかで、王宮で熾烈な暗殺合戦が起きる。

14-2. ママジャマル暗殺、ジャマルの凶行

  • カレーナによる暗殺計画でママジャマルは死ぬが、ジャマルは生き延び性格が歪んでいく。

  • 幼いのに部下を操って放火・殺人などを行い、父クロマルに似た暴力性を示す。

14-3. シロマルの留学と平和志向

  • カレーナが病魔に蝕まれながら、不妊治療(実は藪医者ミヤブの実験)を受けて生んだシロマルは、優しく穏やかな少年に育つ。

  • やまださやかはシロマルの教育係となり、ウェスタシア留学につき添う。民主や自由の価値に目覚めるシロマル。


第15部:終末への道 – クロマルの邪神化、ジャマルの暴走、シロマルの反撃

15-1. クロマルの最期と“邪神”化

  • 依存症と薬物で身体を蝕まれたクロマルは、気力石と一体化するように“極石”化し、実体を失う。世界の“邪悪なる神”として存在を続ける。

  • クロマル亡き後、ジャマルが帝位を継承し“真の暴君”となる。

15-2. シロマルのゲリラ戦と亡命政府

  • ウェスタシア側で反撃の指揮を執るシロマル。“父(クロマル)のドクトリン”を逆手にとり、人道的なやり方で民衆を味方につけ、各地の人民軍を崩していく。

  • 難民を救いながら、最小限の戦いで帝国を衰退させる戦略を選択。

15-3. ジャマルの怪物化

  • “不死身”の体を得てしまったジャマル。人民や官僚さえ生贄にしていかづちを撃とうとするが、さすがに人口も資源も枯渇。

  • 最終的にはシロマルとの一騎打ちへ突入。

15-4. ピラミッド宮殿最終決戦

  • やまださやかに支えられたシロマルが、神の石となったクロマル=“邪神”を破壊し、ジャマルを倒す。

  • 石の力を完全に拒絶した代償に、シロマルは右腕を失う。

  • “誰もいない王国”を統べても意味がないと悟ったジャマルは消滅し、帝国は瓦解する。


エピローグ:やまださやかの帰還とシロマルの新時代

E-1. 新たな平和と“王”シロマル

  • ウェスタシア共和国を再建し、南西諸島連合などの国々と連携。シロマルは民主的な政治を後押ししていく。

  • 一方、帝国は王政を廃止し、残された人々が再出発する体制へ移行。シロマルは「名誉職としての王冠」を拒否し、博物館館長などに留まる。

E-2. やまださやかの日本帰還

  • 長い戦乱が終わった後、シロマルや残った魔女たちの協力で、やまださやかは“トラック事故の翌日”の日本に戻る。

  • しかし異世界で見た“極石”らしきものがコミケ帰りの荷物に混ざっており、邪神の根が完全に消えたかは不明…。


まとめ

  • 本作は「やまださやか」の視点で進む刑事・推理的エピソード(大泥棒事件や連続猟奇殺人事件)から始まり、

  • やがて国家の闇や戦争、魔王(クロマル)の狂気に巻き込まれる大河ドラマへ発展していく流れが特徴。

  • やまださやかは基本的に「21世紀日本の常識」で事件を捜査・解決しようとするが、王クロマルやヤミロの暴政により投獄や脅しを受けつつ、ピエロ的立場で生き延びる。

  • 物語の後半では、クロマル王の息子たち(ジャマルとシロマル)の王位継承争い、帝国とウェスタシア、さらに周辺国を巻き込んだ大戦へとスケールが拡大。

  • 最終的に、シロマルが“人々の自由意志”を尊重することで魔王一族の支配を終わらせ、やまださやかは元の日本へ帰還する。

このように、**やまださやかの「刑事としての視点」→「王宮の暗部を垣間見る視点」→「大戦の書記官兼立会人」→「シロマルを助ける同伴者」→「帰国」**という流れで全体のストーリーが構成されています。


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