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映画「ディア・ファミリー」を観て|それで?次はどうする?

もともと「家族」について考えたくて観た。
けれどそれだけでなく、もっと広く、愛や挑戦、生きる姿勢などについても思考することができた。
愛のもたらす力を知り、生かされてるこの人生を、より大事により大胆に生きたくなった。


映画「ディア・ファミリー」のあらすじ

世界で17万人を救ってきた「命のカテーテル」誕生に隠された奇跡の実話。
坪井宣政が、心臓疾患を患う娘の命を救うために、医療の知識も何もない中人工心臓の開発に奮闘する。
8億以上の自己負債を抱えながら取り組み続け、ようやく人工心臓を完成させるも、海外の実例によると生存日数が最大170日で頻繁なオペが必要とのことで、残念ながら実用化は叶わなかった。
しかし、娘の「私の命はもう大丈夫だから」という言葉により、他の患者を救うためにバルーンカテーテルの開発に方向転換する。当時は海外製しかなく日本人の体に合わず事故が頻発していた。そんな中有志の医師の協力を得ながら日本人の体に合ったバルーンカテーテルを完成させ、今も世界中で多くの命を救い続けている。


学んだこと

・諦めない気持ちが大事である。
江戸時代の上杉鷹山の言葉「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も」が、宣政の町工場に張り出されていた。
「どんなことでもやろうと思って努力すれば、必ず実現できる。逆に、無理だと思ってあきらめ努力をしなければ、絶対に実現できない」という意味。
宣政の姿勢そのものだった。

・どれだけ熱意を持てるか。そして自分の言葉で語れるか。
きっと人は、自分の言葉で熱意を語れる人のことを見返りがなくても応援したくなるもの。「この人がそれほどまでに熱く語るのならば、夢や理想で終わらせるのはもったいない、なんとしてでも実現のためにできることを協力したい」と。宣政の人工心臓を完成させたい、日本人に合ったバルーンカテーテルを作りたいという思いが相手に伝わったからこそ、医師免許を失ってでも実用化に向けて協力すると申し出てくれる医師が現れたのだと思う。
自分一人だけで成せることなど少ない。夢を語ることがまずは実現の第一歩だということがよく分かった。そうした中で周りの協力を得て試行錯誤を重ねながら実行していくことで、実現に近づいていき、ついには喜びや感動を分かち合えるより良い未来を創造していけるのだろう。

・どうしたらいいか?前向きに考える。
「それで?次はどうする?」
妻・坪井陽子が、壁にぶつかった際や停滞した際に宣政にかけていた言葉。個人的には作中でとても印象に残っている言葉だった。
未来を見て生きていくにあたり好循環を生み出してくれるようなそんな一言だと思う。なぜなら「どうして〜」「なぜ〜」といった言葉は原因を究明するには必要だが、時には過去を振り返りすぎて何かのせいにしたり自分を責め過ぎてしまったりしてしまうことがあるからだ。そういう点では「次はどうする?」と考えることで、実現のために考える時間が増え、スピードアップにもつながると思う。
自分自身がつまづいてしまった時に「次はどうする?」と自分に問いかけたいし、悩んでいる人がいたら、一旦話を聞いて「次はどうする?」と問いかけてその人なりの考えを引き出したい。

・無駄になってしまったように思えることも、活かし方を変えて組み合わせれば何かに役立てられる。
残念ながら人工心臓の実用化が叶わず「今まではなんだったんだ」とお金も時間も水の泡のように思われたとき、バルーンカテーテル開発という別の目的のために、過去に蓄積した知識や技術が役立った。
この件に限らず、人生のあらゆることにも言えるのではないかと思う。過去の苦しい経験も、きっと未来のどこかで何かにつながってくる。当時は本当に苦しくて仕方がなくてそんな苦しいことが今後どこでどう活きてくるかなんて全く想像もつかないけれど。過去のソレがあったからこそ自分の中で次につなげることができるし、人の助けになることもあるだろうし、より人の気持ちを汲み取ることができるようにもなる。
無駄なことなんてない、なんて綺麗に言い切ることはできないけれど、活かし方は無限だと思うから、悲観することなく視野を広く持って次へのつなげ方を模索したい。

自分のこれからに活かしたいこと

・自分の言葉で語る練習をする。
・強い熱量で粘り強く、トライアンドエラーを繰り返す。
・「次はどうする?」と問いかける。
・過去や経験を未来にどう活かしていくか、考える。
・「ありがとう」を書き留めておき、伝える。


ぜひ劇場で観ていただきたい。
主題歌のMrs.GREEN APPLE「Dear」も非常に愛と未来のある曲だった。
愛のもたらす強さを知り、命が未来に続いていく奇跡を知り心震える、そんな実話である。
生かされてるこの人生を、より大事に、より大胆に生きたくなった。


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