営業とは
さて。
私、営業とかいう仕事に長く携わっていて、前の会社では超ショートスパンでの新規事業の立ち上げ、営業企画・販促企画・商品企画と言った営業回りの支援系の仕事なんかにも携わったのです。
営業はどんな仕事をやったかというと主に2つ。
食品業界での本部商談ありの企画営業(食品業界でいう企画営業はルート営業じゃありません。)あとは、究極の営業と言われる保険営業。保険営業では保険代理店を仲間と立ち上げて社長やったくらいにして。
ところで・・・
「思う営業の仕事とは何をすること?」
新入社員さんや営業未経験の人なんかは、研修なんかの機会にこんなことを聞かれることが多いと思います。そして、この質問をすると、概ねこんな答えが返ってきます。
「会社に利益をもたらすことです。」
「自分たちが持っている商品を販売してくることです。」
そう。そうなんですよ。まさにその通り。でも、優等生的回答が過ぎて私はあまり好きではありません。実は、さっきの回答ってゴールなんですよ。だから、点数を付けるとすると30点。
それじゃ、満点を目指そうとすると何が必要なんでしょう。
ゴールを目指すために何をする必要があるのかという視点がさっきの答えには無いのです。それでは、ゴールを目指すためには何をする必要があるのでしょうか。
そんなことを考えているとこんな答えが返ってくるのかと思うのです。
「信頼関係の構築が必要です。」
そうだね。そうだね。
でもね、そんなカッコいいこと言わなくて良いんですよ。
私、言っていることがカッコ良すぎる人って物事難しく考えすぎているのではないのかと思うのです。だから、ここまでで50点。
満点を目指すために、もう少し考えてみましょう。
会社に利益をもたらすこと。→信頼関係の構築が必要
商品を販売→信頼関係の構築が必要
と、並べてみると解りやすいかもしれませんが
それでは、信頼関係の構築には何が必要でしょうか。
この辺でなんとなく分かった人もいるかもしれません。
「営業とは何をするのが仕事でしょうか。」
と、問われた時には私はこんな風に答えます。
「お客様と話をすることです。」
だって、お客様と話するでしょ。例えば世間話もすれば、商品やサービスの話もするでしょ。その延長線上に「信頼関係の構築」があって「会社に利益をもたらす」ということがあるわけです。
世によく言われる営業の仕事とは「会社に利益をもたらすこと」ですが、これって入口を考えずに出口しか考えていないチョット無理がある考え方だと私は思っています。
営業の仕事が嫌いで悩んでいる人たち。
「お客様と話をすることです。」って言われると気分が楽になるでしょ。
「話をすること。」が全ての基本になってきます。
商談をするのも、打合せをするのも、プレゼンをするのも言い換えれば話をすることなんです。話をしないと相手がどんな人かも解らないし、相手にも自分の事わかってもらえない。相手がどんな人か分からなければ「信頼関係の構築」もできない、何よりもゴールである「会社に利益をもたらす」事なんか出来ないわけです。
という事で「みなさんが思う営業の仕事とは何をすること?」
という質問の答えは 「話をする事」ということで良いのです。
話をした結果、会社に利益をもたらすことができればミッションコンプリートなわけですから。
会社に利益をもたらすって言ったってさぁ・・・。
なんて考えている人。もっとシンプルに考えてみてください。
※飽くまで私の私見です。反論は他所でお願いします。