無職と漫画家の同棲現実逃避漫画「ふたりエスケープ」
無職の先輩とその後輩の漫画家の二人の女性が繰り出す現実逃避をする日常漫画「ふたりエスケープ」(全4巻)が面白い。
コミック百合姫という女の子同士の恋愛・愛情・友情を扱う百合を中心とした漫画がたくさんある雑誌で連載されている。
というがこの主人公二人は恋愛といった感情というより、無職と漫画家の日常といったほうが強いテーマだ。
百合好きにとってはこれも1つの百合GOODなワケですが個人的にそれよりも二人の、二人なりの現実逃避の仕方が面白い。
このふたりの現実逃避。漫画家のほうが締め切りやネタを思いつかないスランプで現実に苦しんでいてそれをみた無職が良い現実逃避の仕方を教えて二人で楽しんだりとして一話完結型で物語は進行していく。
ここで百合の話をするが百合はあくまで第三者というより、自分は壁。という完全視聴者あるいはそれ以下の人でない、壁か空気かなにかと思い込んで読んでいるがこのふたりエスケープに関しては「自分もこんなふうに現実逃避したい」とまで思わせるほど、ふたりが楽しそうに生活している。
このキャラは締め切りという現実が辛い。が漫画家ではないが仕事はどんな職種も辛いだろう。そんな社会人に刺さる内容だ。
社会人百合漫画でもあるし、社会人に向けた人生の楽しみ方を教わる漫画でもある。
中にはその現実逃避によって痛い目もみるがそこも面白くもある。現実逃避って楽しいけど楽しいだけじゃない。それは仕事もそうで仕事も楽しいって思える瞬間もある。
だから仕事のことを考えたり、仕事を完全に忘れて遊んだりするのが楽しい。
楽しいけど辛い。
現実逃避しているけど結局、現実を見ているからこそ、現実逃避をしているんだって。
俺も、この漫画みたいに、同棲生活じゃなくてもいいから、
深夜にお腹が空いたら車を走らせて郊外の郊外にしかないコンビニでそのコンビニ限定のチャーシュー弁当を食べたり、思いつきで旅行したり、終電逃した深夜で酒を呑みながら歩いたり、空想の猫を飼ったりしてみたい。
こんな現実逃避で楽しむ。この漫画を読んで、もっと人生を楽しんでもいいんだって思えた。
この辛い現実で忙しい世の中だからこそ、刺さる漫画でした。
でも結局、仕事なんかしたくないし楽しいことばかりしていたい~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!