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「早期発見できれば大丈夫。」そう言われた経験はありませんか?


初めまして、ツコツコと申します。
保険業界の隅っこでご飯を食べさせていただいております。


「早期に発見できればがんも治る時代です。」


このような話を保険営業の人から聞いたことはないだろうか?
また、保険募集人も話したことはないだろうか?

本当に早期発見できるのだろうか?

民間医療保険は不要。
健康保険の高額療養費で自己負担分のある程度は賄える。
だからお金を確保すれば大丈夫。という話も聞く。
考え方も人によって様々だ。

たしかに日本の公的医療保険は優秀で、
大きすぎる掛け捨ての民間医療保険は負担になってしまうことは否めない。
正社員であれば毎年健康診断を受け、早期に発見できる可能性がある。
健保組合によっては自己負担がかなり抑えられるケースもある。

しかし、これは"早期発見できれば"の話である。


健康診断は増悪を防止し治療を促すもの


まず、健康診断はあくまでも治療を促すためのもの
であると理解しないといけない。

健康診断では診断までしてくれないということが前提である。


健康診断を受けてもいても会社によって規定がバラバラであったり、
年齢によって健康診断の内容が違うケースも多い。
働き方が多様になっている中で、独立し健康診断を受けない人もいる。

さらに、健康診断では「異常」と「要検査」という項目がある。
「要検査」と言われ医者にかかる人はどれくらいいるだろうか?

忙しいことを理由に受診しない人や
自分の身体に異常があることを認めたくない人もいるだろう。

もし、その間に病気が進行すれば医療費が高額になるケースがある。
治療に要した期間によっては収入が目減りしてしまうことも考えられる。


ここまで読んで
「だからお金が大切なんじゃないか?」という人もいると思う。


就業不能保険や三大疾病になった際に
一時金で受け取るタイプの終身保険なども存在する。
そこで高額なお金を受け取ってしまえば大丈夫という論調である。

それに関しては否定するつもりは全くない。
しかし、営業トークのために「特定の保険はいらないですよ」
と説明を受けたり、説明している人はいないだろうか?


ここでご一読いただきたいnoteがある。

なんだか調子が悪いな、と感じ始めたのは2017年4月頃でした。
食が進まなくなり、食べてもすぐに下したり、尻から鮮血を垂れ流したりしていたのですがもともと痔持ちだった事もあって何とか自宅療養で済まそうとしておりました。
2017年8月、流石に症状が長引きすぎなので不安に思い、肛門科を受診。
2箇所巡った結果が「切れ痔ですね」
総合病院にも行き、血液検査を受けましたが異常なし、ただの切れ痔ですねで終わり。

2017年10月に退職、フリーランスとして何とか仕事を捻出しなければ、と色々な所にご挨拶に行ったり飲み会に参加したり、この辺は正直ちょっと無理をしていました。
相変わらず尻からはぽとぽとと血が流れるし、ご飯を食べるのも精一杯で、原因がわからないままもがいていたこの時期が一番辛かったです。

ついに耐えきれず、「札幌に帰りたい」と泣きながら漏らした私を見て、旦那と二人で地元札幌に帰ることになりました。(二人共札幌出身)

2018年2月、引っ越しの準備をしながら念の為近くの内科を受診、出来ればカメラを入れて検査してほしいとお願いしたものの、「そこまですることはない、貴方は過敏性腸症候群だから」と診断されました。
「いや、でもあまりに大腸がんの症状に近い状態が続いてるんですが」
「あなた34歳でしょ?それくらいの年齢で大腸がんになること無いから」
まあ医者が言うならそうなのか、と思い、帰ってから過敏性腸症候群の本をKindleでもそもそと読んでいました。

2018年5月、札幌への引っ越しが無事に完了し、ここから心機一転頑張るぞ!という気持ちとは裏腹に、高熱が出たので自宅近くの内科へ。
消化器内科だったので解熱剤をもらうついでに前々からの症状を相談すると、「すぐにカメラで検査しましょう」との事で診察から1週間後に大腸カメラ検査をする事になりました。
ハチャメチャに怖かったので、全身麻酔でお願いしたのですがお陰様で検査自体は気付いたら終わってました。
それよりも、下剤が身体に合わなかったのか検査前日の夜中に吐き気と戦いながら下からもドバドバお水が出る状態で、一瞬意識が遠のく程の苦しみを味わいました。トイレでぶっ倒れたのも初めての経験でしたね…

検査結果は1週間程かかります、と聞いていたのですが3日後に病院からの電話が来て「入院の準備をしてすぐに来てください」と。
その瞬間嫌な予感しかしなかったのですが、いかんせん入院なんてしたこと無かったので何を準備したらいいのか分からず、ネットで調べながら荷造りを済ませて病院へ。
連絡をしてすぐに会社を抜けて来てくれた旦那さんと共に聞いた診断結果は「大腸がんですね、ベッド開けてもらったので直ぐに検査入院してください」
幸いにも転院先の病院は近くだったので、タクシーですぐ病院へ向かいました。
道すがら、生きた心地が全くせず、頭の中は真っ白だったのを覚えてます。

この瞬間から家に帰るまで、長い日々が始まりました。


クリエイターとして尊敬する女性のnoteです。
僕が気づいた頃には公開してから半年が経過していました。

強い繋がりがあるわけではありませんが、
学生の頃に趣味でたまたまお会いして、
就職してから職業も明かしていません。

しかし、読み進めるたびに悔しくて悔しくて。
胸にこみあげるのは無力感と喪失感。

知り合いの医大生に「見つけられない可能性はあるの?」と聞いてみると
「疑いを持って検査に進まなければ発見できない可能性はある。」
「医師によっては検査まで進めない人もいるかもしれない。」とのこと。
医師にも発見できないことがあるということに愕然としました。



医師も人間。完璧ではない…



"医師も完璧ではない"
心の底では理解しているつもりでも、
医師から診断されると「そうなんだろう…」と思いがちです。

だからこそセカンド・オピニオンが話題になっているのですが、
セカンド・オピニオンを受けているのに発見できなかったのです
これには受診する科が違った等もあるかもしれませんが、
今回の場合は内科でも検査まで進んでいません。

医師を責める気持ちをグッと抑え、
モゾモゾと僕の心の中に芽生えたのは

「僕に何かできることはあったのだろうか…?」ということでした。


公的保険制度の説明、民間保険の支払いや請求に
関しては案内できるかもしれません。

しかし、僕は職業を明かしていない身分。
おまけに生命保険に加入していれば、気づいた頃にはとっくに請求が終わっているだろう。。。

「保険会社の研修も受けて、病気について勉強していても何もできない。」
という無力感。

それでも何かできることはなかったのか?と考えた僕が行き着いたのが
「早期発見できるようにお医者さんとの懸け橋になろう。」
ということでした。



お医者さんとの懸け橋になりたい


当たり前ですが、
医師の"診断"を受けるためにはまず病院に受診しなければいけません。

病院に行って適切な検査を受けなければ病気は発見できないのです。

しかし、"病院へ行っても見つけられない可能性がある"ということ
を知っていただきたいと思います。

がんは若ければ若いほど進行が早い病気です。
だからこそ、早期に誰かが違う形で発見を促すことができれば
精神的・体力的・金銭的な負担を緩和できることができるはず
です。


病院へ行かずとも、本人とお会いし、身体的な不具合を聞くことができ、
多少なりとも病気に関連する職業に保険営業が当てはまる
と思います。


もちろん、病気のプロではないので安易なことは言えませんが、
生命保険には医療相談・セカンドオピニオン紹介等のサービスがついています。無料で相談や総合相談医と面談することもできます。
もし、対応が必要だと判断されれば優秀臨床専門医を紹介していただけるサービスです。

数が膨大になるので一部の会社だけ掲載しています。
会社によって受けられるサービスは違いますが、
「○○生命 医療相談」等で検索すれば簡単に見ることができます。

しかし、保険の種類によっては内容が限定されている場合があります。
(※種類によってサービスに制限がない会社もあります。)


だからこそ安易に「特定の保険はいらないですよ」という話を
鵜呑みにしてはいけないと考えています。
お金が出れば大丈夫というわけではなく、軽い症状の時点で治療ができれば
精神的・肉体的にも負担を抑えることができます。

重症化する前に発見することがお金を受け取ることよりも大切だと思います。


みなさんは


付帯サービスのご案内は受けていますか?

サービス内容まで把握していますか?


その方は安心して相談できそうな人ですか?



僕たちも今までのように、
保険を契約していただいて、請求があれば対応するという形ではなく、
定期訪問を通して変化や悩みを共有すること、

サービスの存在を知っていただくことが必要だと感じました。


だから、僕はこう言うようになりました。
「早期に発見できればがんも治る時代です。」


「そのためにも健康面でもご相談させてください。」と。



近い将来、線虫検査も実施されるようになると思います。
しかし、若年層やフリーランスの間でも実施されないと
そもそも発見できません。


また、認知症も早期発見早期治療で発症を遅らせることが
できることがわかってきています。
早期に対応するためには早期に発見することが大切です。



不安を煽りたいわけではなく、
キッカケを作れればと思いテキストに書かせていただきました。
不慣れなnoteの初投稿。
拙い文章を最後まで読んでいただいた方々、ありがとうございました。








最後に。

うさこし、遅くなりましたが手術成功おめでとうございます。
今のところ転移はないと聞いてホッとしております。
こんな形で知らない名前で引っ張り出してごめんなさい。

あの状況から活動の範囲も広げているのを見て陰ながら応援しております。
落ち着いたらアクセ買いにいきますね!




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