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ソウル工芸博物館が素晴らしかったよの話
占いに行ったときに言われたことをふと考えた話
過去に何度か行った占いたちは、種類も人も時期も違うのにどこに行っても「あなたは現状を現状のままとらえるのが得意みたいだから~」みたいなことを言われたけれど、これがイマイチ、ずっとしっくりこなかった。
現状は現状でしかないから得意もなにも、みんな得手不得手なんてないんじゃないか?と考えていたから。
そもそも現状を現状のままとらえるのだって、私の身体や経験から得た目を通した色のついた眼鏡で見ているから認知は歪んでいるしね。
けれどみんなそれぞれが自分の目を通して世界を見るんだから、そもそも〈世界は歪んでいる〉と思って考えるのが、現状を正しく見ていることになるのかなとかトンチのようなことを考えたりもした。
ともかく、ふと朝、歯を磨きながら閃いたんだ。
現状を現状のままとらえることが得意、というのはもしかして自分の手にはないもののを探すことより、すでに手にしているものを「あ、私はこれを持っているよな」と認識することと同じなのではないかなと。
家の中や倉庫の奥に潜んでいる廃材から、別のカタチで利用できそうなものを見つけて、組み合わせてみるのと一緒なんじゃないのかしら。それならば得意かもしれない…!現状をそのままとらえて過不足を探すこと…!とか思って意気揚々となっていた。
が、これを書いている途中に、自分がいかに自己中心であるかを思い出させる出来事が(そらそうだろ)おきてしまった。
最近褒められることが多くて犬が木に登ろうとしていたのね…と知る。
ふと今週月曜に見たしいたけ占いで(ついよく見てしまうし、私はよく当たるし、結構表現が面白くて好き)「親しき中にも礼儀ありですよ」と言われていたのが脳裏によぎり、後悔って、後にならないとしないんだよな~~~~!!と大反省………(こんなところですなよ、反省を)
いい加減に脳みそから直通の言語をどうにかしたい。
近くて遠くて近い国にお邪魔してきた話
はい、ところで。さして話すこともないので、最近用事があって近くまで行ったから、ついでにずっと行ってみたかった「ソウル工芸博物館」の話でもしてみることにする。
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ソウル工芸博物館は2021年に出来た比較的新しい博物館で、韓国の工芸品を中心に色々展示してある。
元々は高校だった跡地をソウル市が買い上げて開設した場所らしく、広いけど建物が不思議な造りをしていてすこしばかり、迷路を歩いている気分になった。その少し不思議な場所と工芸品との相性が、良くって!!
いや~~~、私は工芸品が結構好きなので、たまに大して見たいものがあるわけでなくても展示を見にいくんだけど、韓国の工芸品、特に刺繍や縫物の作品がとても素晴らしかった。
一時期中国ドラマにハマっていたせいか(中国宮廷物を見ていると定期的に刺繍のシーンは出てくるけれど、織物工房のお話「清越坊の女たち〜当家主母〜」は話の内容も終わり方も刺繍もま~~~じで最高だったので本当におすすめ作品です。本妻と愛人が、旦那が亡くなった後二人で手を取り合って店を運営していくようになるまでの話なので途中まですごい暗いけど。連帯の話だね。)、なんだか地味に刺繍に見慣れている気がするんだけれど、中国の刺繍とはまた違った、なんといえばいいんだろうか。
なんかちょっとね、柔らかいんだよね。刺繍の絵柄も印象も。似た柄を刺していても。
工芸品というのはもともと日常の中で使うもの(衣服や食器・調度品などなんでも)の中で特に素材や技やデザインが優れているものを指すんだけど、ここで収蔵されているものは温かみがあるものが多くてとても愛おしかった。
※美術品はその館ごとに収集されているものが違うので(当たり前だけど)、何を「収集」しているかでその館が持っている美意識が見えて面白い。
好きな作品をおしゃべりしたい(いつも)という話
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でも国によって美意識がまちまち変わるので(そりゃそう)、それらの違いを見つめるもの結構おもしろいです。
全てが健全な形で文化を取り入れているかと言ったらそうではないことも大いにあるので、その辺を考えるのも現在に至る道を見るようで興味深いと、個人的には思っている。
これらがすべて刺繍だなんて本当に正気の沙汰ではない時間がかかっていて、それでもひと針ひと針とても丁寧に刺しているもの、とても美しくて感動してしまう。
屏風に刺繍って…!!!!!
根津美術館の庭園は結構生きている庭だから好きな話
そういえば最近根津美術館の「百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉」展にも行ってきたんだけど、植物の観察にとてもとても時間をかけて描写されているものが漆の上に描かれていて、もはや執念といえるような細かさは恐ろしいほどだったのに怖さは感じなかったのを思い出す。
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小学生の頃、写生を宿題に課されて見慣れたはずの木なのにどうやって葉っぱが枝についているのか、描く方法がわからなかったのを思い出すね。
インターネットがなかった頃って時間の流れが今とは想像つかないほどゆっくりだったのかもなあ。実際行ってみたら、そんなこともなかったかもしれないけれど…などと考えたりする。
大名だから鬼忙しいけど雪の結晶の研究があまりにも楽しくて、オランダから顕微鏡を取り寄せて合間みてせっせと観察して195種の結晶を見つけた雪の殿様が書いた図鑑(雪華図説)も展示していて面白かった!印籠に雪の柄が彫られてたりすんの。(一時期雪華図説のおかげで雪柄がブームだったらしい)
脱線終わりの話
ほんでもソウル工芸博物館に話しを戻すと、たまに水盆のようなものから大きく植物や花がニョキニョキとでも効果音がつきそうなほど力強く伸びている絵柄が見受けられて、根は切られて飾られているはずのものに宿る生命力みたいなものが、ある意味で国民性を表しているようにも見えてとても面白かった。
日本にもあるのかもしれないけれど、私にはあまり記憶になくてとても新鮮に感じた。
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風呂敷ってなんでこんなに素敵なの~~~?!?!な話
そんな中、私が本当になにより愛おしかったのは「風呂敷」だった。
朝鮮時代の風呂敷には日本とは違い、紐がついている。
それで荷物をまとめたりするようなんだけれど、その紐や風呂敷の色合わせやパッチワークや端材を合わせたそれらがどれだけかわいらしいものなのか~~!!!
いくらでも見ていたかった。本当に。そんでもっていつまでも見ている。写真を。
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そしてなんといっても、
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いっちばん好きだったのはこの風呂敷。適当に合わせてあるように見えるようなものにも美しさが光り、何度思い出しても愛おしさがあって、ただの柔らかい白なだけなのにこんなにもユニーク…。
こんなセンス、ほしいよ~~~!!と神さまにないものねだりして、ガラスに顔を押し付けるギリギリでしつこくしつこく舐めまわすように見てきた。あれを見にまた行きたいな~~~。
韓国の美術館は常設展がタダなところが多い話
そう、韓国は特別展じゃないものは入館料などがいらない場所が多くて、美術に触れる敷居が低くてとてもいいなと思った。
暇だからいく。なんとなく行く。でも視界に入っているだけでやっぱり養われていったり、親近感が湧いてくるものってあるものね~~。素敵だな~~。
※ちなみに人気のある美術館とかだと常設展も含めて事前予約が必要な場合もあるので行きたいところがあるなら調べておくのがおすすめ。
そんで久々に海外で博物館(美術館含め)にいったけど、説明文や言葉がわからなくても結構楽しめて美術というのは理解しなくても楽しいし、理解したらさらに楽しめるようになるという何度でも美味しい!そんなところが好きだなと再確認しました。
面白かった展示とか良かった作品の話、いろんな人から聞きたいわ~~!
芹沢銈介美術館に行くついでに静岡美術・博物館めぐりをしたいなという話
ところで日本の刺繍が大きく博物館や民芸館などで取り上げられているのをあまり見たことがないな。
金沢にある国立工芸館にもいつか行ってみたいなと夢を見ながら。
あ!以前、国立近代美術館の常設展で展示があった芹沢銈介さんの暖簾は素晴らしかったので、今あるかどうかはわからないけれど写真を載せておく。芹沢さんのこともあまり明るくないんだけれど、字が本当に呼吸をしているようで見ていて気持ちがいいいんだよなあ。
お正月に静岡の芹沢銈介美術館行くのもいいなあ(でかい独り言)
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つい好きなことなので口がペラペラと回ってしまった。(いつも)
次回予告の話
さて今回はこの辺にして、次回は村中直人さん著の「叱る依存が止まらない」を読んでみようと思います!
おもしろそう。
何かしらあればこちらでも
いついかなる時も何を書こうか悩んでおりますので、なにがしらの質問や読んでほしい本などあればなんでもどうぞ!という気持ちで、お題箱おいておきます。よろしくね
なんでもどうぞ (@masumiya_kabu) | お題箱 (odaibako.net)
◎八百屋真澄屋 日曜日ー金曜日10:00〜19:00
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