【cinema】50年後の僕たちは
2017年71本目。
ファティ・アキン監督作品。
どうしても去年見たフランス映画「グッバイ、サマー」(←レビュー書きそびれました)とかぶってしまう。だって主役の男の子がロン毛で、あと相棒になるのが、転校生でちょっと変わってる子ってところと、車(形態は少し違うけど)で旅するところまで同じよ。しかし、片やフランス版は、ミシェル・ゴンドリーの自伝的作品、片やドイツ版は、ドイツでベストセラーとなった児童文学が原作だとか。(因みにこの映画の英題は、"Goodbye Berlin"らしく、まぁ青春映画って、どんなものも過ぎ去りし日を懐かしむ感じなんだろうね)
14歳のマイクは同級生から変人扱いされている冴えない中学生。母親はアル中で、父親は若い恋人と浮気、マイクは学校だけでなく、家に帰っても息苦しい毎日を送っていた。そんなある日、チックという少し風変わりな転校生がロシアからやって来る。2人はクラスでも浮いた存在で、マイクが思いを寄せるクラスメイトの誕生パーティの招待状も、結局マイクとチックの2人にだけは届くことがなかった。夏休みに入り、チックはマイクをドライブに誘う。無断借用したオンボロのディーゼル車に乗り、南へと走り出した2人は、退屈な日常から飛び出し一生忘れられない旅に出る。(映画.comより転記)
こういう「男子のバカ騒ぎ」的な部分を、どうしても理解できなくて。理解しようとして臨むんだけど、わかりたくても解らない、というか。何でそれで盛り上がっとるの?とか、そんな無茶できるワケないやろ!とか。
大体ワタシは、現実的。冒険心ゼロの何の変哲もない学校生活を送ってきました。勉強さえ出来てればいい、通知簿やテストの点さえよければいい、そんな小中高時代。アレ、話が違ってきた。いやね、周りにこんな子たちもいなかったけどね。でもこんな夏休みを送れば、きっと人生変わっていただろうなと。しかし、法に触れるようなことをしでかして、「成長した」はないだろうなと思う。これがベストセラーになるって、どゆことや?
とにかく言いたいことは、周りに迎合するなかれ、人と違ったことをして、ひとまわりもふたまわりも大きくなれ!ってことでしょうか。
何にしろ、こういう一夏の思い出的なストーリーは、「ちょっと変わった子」から発信されることが多い。最初からクラスの人気者で仲間がいて、みんなでワイワイして、みたいな子からは出てきもしない物語。ある意味幸せだと思う。だから、周りから何と言われようと自分を貫く子が最後には勝つんだなって思います。学校生活なんて、ホントに超狭い世界だし、一歩外に踏み出すことで、全然違う世界があるんだよって、今、周りからハブにされたり、仲間がいないって子たちに教えてあげたいです。
しかし、ファティ・アキンは私の好きな監督なんですけど、これに関しては好きかというと、何とも言えず。誰が撮っても同じような作品より、彼しか撮れない作品をもっと撮ってほしいです!
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