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12人もすごいけど、ドスタム将軍が気になりすぎて。

ホース・ソルジャー

911のテロ直後、米軍がタリバンを倒すために、アフガニスタンへ行って、 特殊部隊が、その要衝に攻め入ろうとする話…

って書いたら、米軍の強さは計り知れず、チョロいよな、あ、またかって思われるかもしれませんが、なにが、なにが。

実地経験のない部隊(しかもわずか12人)が、現地の北部同盟の将軍と手を組むところから始まり、騎馬経験もないのに、馬に乗り、タリバン派が潜む要塞へ果敢に攻め込む姿は、事実とは思えないくらい、スーパーヒーロイックで、そんじょそこらのアクションムービーより迫力がある。ホンマかいなと思わざるを得ないというか。

でも私が気になったのは、その12人の彼らよりも北部同盟のドスタム将軍のことだ。

何だろう、事実をベースとする映画って、どうしてもその事件であったり、事象であったり、それに関わってきた実在の人々など、それらを知らずには語れない。立て続けにそういう映画を見てきたからか、映画を見ての感想というよりも、その事実がどうだったのか、実在の人物がどのように生きてきたのかが知りたすぎて、映画のレビューどころではなくなるのだ。

あくまでこの映画としてのメインキャラクターは、12人の米軍兵士たちです。でも。私はアフガニスタンで、タリバンと敵対する現地の人々がどうだったのかを知りたい。その思いが強すぎて、アメリカ人がどうであったかなんて、霞んでしまった。

だから、まず、映画を見終えた後、ドスタム将軍について、検索しまくった。そうしたら、ストーリーなんて薄れてしまって、あれ、何だったっけ、と。最近そういうことが多すぎる。実話ベースの映画を見る時は、気をつけなきゃいけない…。

で、ドスタム将軍です。アフガニスタン現第一副大統領。そんな彼も絶対的英雄、清廉潔白なわけではなくて、色々、ホントにイロイロあるんだなと思います。相当なクセモノだと思うんだけど。

北部同盟とは、複数の部族で構成されていて、縄張り争い的なものもあるし、彼ら独特の面子もあるし、時には結託し、時には敵対し合いと単純な構造ではありません。打倒タリバンとはいえ、アメリカは部外者なんですよね。到底彼らのことなんて理解できないし、理解しないまま突っ走って、アメリカはいつも「敵視」される。アメリカの正義を振りかざすことは、決して現地の人々にはそぐわないわけです。良かれと思って、では済まされないことだらけなんだろうなって。なんてこともこの映画の中では描かれていたりします。

ストーリーについて、コメントすることは特になく(!)、こういう事実があったことを知ることで、また私の世界は広がったと思った次第です。

2018年45本目。TOHOシネマズ西宮OSにて。

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