💊COVID-19ワクチンについて

2021年2月1日 19:21

現在新型コロナ感染対策としてのワクチン接種が待たれているところですが、
分からないことも多いので不安ですね。

世界初のワクチンなので、分からないことはまだ色々とありますが、そのことを踏まえて、今の時点で分かっていることを整理してみたいと思います。

🍀新型コロナワクチンの接種に関する情報(厚生労働省から）

現在、国内、国外でワクチンが開発されていて、そのうちのいくつかはすでに海外では接種されています。日本国内においても2月下旬から接種が始まる予定です。
◆接種する順番
　　(1)医療従事者等
　　(2)高齢者（令和３年度中に65歳に達する昭和32年４月１日以前生まれ)
　　(3)高齢者以外で基礎疾患を有する方や高齢者施設等で従事されている方　
　　(4)それ以外の方
※妊婦さんや子供につては検討中です。

◆接種場所
住民票所在地の市町村（住所地）の医療機関や接種会場となっています

◆接種するための手続きとしては
　　(1)接種の時期より前に、市町村から「接種券」と「新型コロナワクチン　　　　接種のお知らせ」が届きます。
　　(2) ご自身が接種可能な時期が来たことをご確認
　　(3) ワクチンを受けることができる医療機関や接種会場を探す
　　(4) 電話やインターネットで予約
　　(5) ワクチンを受ける際には、市町村より郵送される「接種券」と「本人確認書類（運転免許証、健康保険証など）」が必要

◆接種費用について
全額公費で接種を行うため、無料で接種できます。

◆接種回数
2回です。

🍀どんなワクチン

現在開発中、投与が始まっているワクチンの主なものは死滅させた病原体や病原体の成分を用いる不活化ワクチンと言われているものです。
従来の不活化ワクチンに用いられた病原体の成分は、タンパク質や多糖体が主体でしたが、新型コロナワクチンでは、mRNA（メッセンジャーRNA）、DNA などの核酸が用いられていて、従来のものよりも早く製造することができます。

🍀主なワクチンの特徴

◆ｍRNAワクチン（メッセンジャーRNAワクチン）

COVID-19の遺伝情報をもったmRNAを脂溶性のナノ粒子（LNP）の中に入れて投与するワクチン。細胞の中に入ってｍRNAをもとにタンパク質がつくられ、それに対して免疫応答がおこります。ｍRNA自体によっても自然免疫が刺激されます。
ｍRNAワクチンが実用化されたのは世界で初めてです。

◆ウイルスベクターワクチン

病原性のない感染力の高いウイルスの中にCOVID-19の遺伝子を組み込んで投与するワクチン。ｍRNAワクチンと同じく、ヒトの細胞内で遺伝子からタンパク質が合成され、免疫応答が起こります。
すでに以前から色々な病気のワクチンとして実用化されています。

◆現在接種されているワクチンは海外で製造されているワクチンです。

ファイザー／ビオンテック社製（米）　ｍRNAワクチン

モデルナ社製(米）　　ｍRNAワクチン

アストラゼネカ社製（英）　ウイルスベクターワクチン

日本はこれら3社のワクチンの購入を正式に契約しています。

🍀不安な事は色々あると思います。
安全性は？　効果は？　いつから接種できる？

《現時点ではという条件付きです》

◆安全性について　

　アナフィラキシー等の重篤な副作用を含む副作用の割合は、インフルエンザワクチンよりも多く、ペニシリン等の抗生剤の注射よりも少ないので、特別に多いということはなく、標準内と言えそうです。
ただ、接種部位の痛みや腫れは多いようです。インフルエンザワクチンを接種されたことのある方は痛いと感じた方が多いと思いますが、それ以上に痛そうです。
また、ｍRNAワクチンというものが、世界初のワクチンなので、ヒトに及ぼす影響が心配です。
従来の不活化ワクチンはウイルスのタンパク質の一部を接種して免疫がつくられるものでしたが、ｍRNAワクチンはｍRNA（メッセンジャーRNA）という遺伝子情報を直接接種するため、ヒトの遺伝情報に取り込まれるのではないかとの懸念があります。そのことに関しては、ｍRNAは接種後すぐに分解されて消えてしまうので、遺伝情報が残りません。またｍRNAからはDNAは作れませんので、ヒトの遺伝子に変異を起こさせることはありません。

◆効果について

ファイザー／ビオンテック社、モデルナ社、アストラゼネカ社のいずれのワクチンも有効率は９０％以上です。
インフルエンザワクチンの有効率が５０％前後ですので、かなり高い有効率と言えそうです。

◆いつから接種できるか

医療従事者の接種が2月下旬～（2／2の記者会見で2月中旬〜との意向が発表されました）　高齢者の接種が4月下旬～始まる予定です。（厚生労働省のホームページより）

🍀最後に

すべて今までの情報ですので、まだ情報量が少なく、私も何人もの医師やCDC、厚生労働省から、現在進行形で情報を収集しているところですが、医療従事者の接種が今月末からということもあり、自分で情報を整理する為にも記事にまとめてみました。今後も新しい情報を更新していくようにします。

今現在、国内外含めて、すでに数社でワクチンの開発が進められていて、臨床試験も始まっていますので、今後ｍRNAワクチンだけでなく、従来型の不活化ワクチン等、種類も数も多くなり、選択肢も増えてくると思います。

ワクチン接種を考慮する上で、少しでもご参考になればと思います。

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