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140字小説・物語・雑記

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X(ツィッター)に投稿した140字小説、あるいは物語の前の何か。少し手を入れたり、いれなかったりして、ここへ載せてます。
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記事一覧

お庭の薔薇は可哀そう (詩)

お庭の薔薇は可哀そう 朝から雨がふりやまず さむくて淋しくうつむいた お昼を過ぎると赤い傘…

椿野人魚
5か月前
23

海水浴

100年続く夏の中で泳ぎ続けている 去年一人溺死した それでも無邪気に泳ぎ続けている 100年続…

椿野人魚
8か月前
13

ヒヤシンスの花が満開になりました。

ヒヤシンスの花が満開になりました。 ネジを巻いても動かないシマウマを傍らに置くと、窓辺に…

椿野人魚
8か月前
18

「読みきり小説」 迷い鳥と種

放課後、美術室の窓を開けていたら、小鳥が飛び込んできて、壁にぶつかり、死んでしまったので…

椿野人魚
9か月前
47

【140字小説】×3  幻の女たち

母のいる星宇宙飛行士の父は、船外活動中に命綱が外れ、なぜかセルフレスキュー装置を作動さ…

椿野人魚
11か月前
15

【140字小説】和子さんと月 1,2,3話 

1話 和子さんは良い香りに気づきます。 「あれは月の匂いさ」 お兄さんが教えてくれたので、…

椿野人魚
11か月前
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古池の錦鯉の人魚娘たち

北の町に古池のある大きな家があります。 その池に、いつの頃からか錦鯉の人魚の娘二人が暮らしています。おかっぱ髪で紅白柄の娘は名を『リボン』といい、大正三色柄で明るい色の髪の娘は『珊瑚』という。二人は本が大好きで、愛読者は西條八十の詩集「砂金」。最近では一緒に物語を創っているそうです。