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【雑記】作品やらの感想【2024年1〜9月】

ブログ記事にしたかったが、下書きのまま放置された雑記をまとめて供養。
ちゃんとアウトプットできている人たちは本当にすごい。


お笑い

トークサバイバー! シーズン3

面白くないトークをした登場人物は作品から降板する、トーク番組×ドラマ作品。

ラスト2話が最高に面白かった。
やっぱり劇団ひとりが入ると、緊張感が出てそれが笑いの緩急になっていてよかった。
高校の頃の友人との放課後の教室の馬鹿騒ぎを思い出させてくれるような、本当に楽しい時間をありがとう。


休養学―あなたを疲れから救う

当たり前のことしか書いていないけど、その「当たり前」を忘れてしまうからこういう本が定期的に出るんだよね、と思いながらも忘れてしまっているので読む。

軽い運動や、趣味に打ち込むのはもちろん、「消化の良い食事をとる」というのは、実は試したことがなかった。

試しに、休日はカフェイン、甘味はやめて、おかゆなどにしてみたところ、気分の落差が少なくなり、穏やかな休暇を過ごせた。
代わりに、ガッと気合を入れて集中して作業する、みたいなことをやる時に気合いが入りづらいなと感じた。

やはり、カフェインと甘味はブースターだ。


トルコ怪獣記

トルコに出没すると言われるUMA「ジャナワール」を探しに現地を取材する話。

いや、マジでUMAに遭遇するのかい!
高野秀行さんの本で遭遇するパターンは初じゃなかろうか。
正体がなんだったのかはぜひ読んで確かめてほしい。

実際、西洋史からみると中世のトルコは侵略者のイメージがあるので(いや十字軍もいい勝負か…)イメージが良くなかったけど、トルコに行ってみたくなった。

こういったレポ本?取材本って実際のUMAとかよりも、実際にそこで生活している市井の人々の話の方が実は興味深くなったりするというのも面白い。


ブレイブストーリー

正月のブックオフで安売りしていたので買って読んでみた。

めちゃくちゃ面白かった。
ファンタジー世界はともかく、冒頭の「誰もが羨むタワマン家族」からの崩壊がすごかった。

上中下のうちの上巻いっぱい使って現実世界のパートを描いていたのには驚いた。
ぜんぜんファンタジーせぇへんのかい、という。

今だったらバナー漫画やYoutubeの再生数稼ぎのスカッと動画になりそうな展開を、その崩壊していく側の当事者の子供視点で描かれるとは…。
ワクワクしながらファンタジー小説を読もうとして、圧倒的な文才で現実の崩壊を描写されたときの衝撃は忘れられない。

日常のほんの些細な出来事の不協和音から始まり、決定的に取り戻せない崩壊へ向かっていく描写は見事だった。
子どもにとっては家庭崩壊は、世界の崩壊とも言える。
主人公亘がストレスに耐えかねて自傷行為に走ってしまう場面にはひどく心を痛めた。

少なくともブレイブストーリーと聞いて自分が想像する作品は、上巻には無かった。

幻界(ヴィジョン)の設定もすごく好き。
例えば、我々の生活するこの現実世界を、外的刺激を電気信号に変換して脳内で編集した情報に過ぎないと考えた時、ゲームや小説もまた現実とそう差はないのではないか。
少なくとも、ゲームや小説からもらった勇気や感動は本物と言っていいのではないか、というメッセージに感じた。

この間ニュースになった台湾の「ヒンメルならそうした」ニキも記憶に新しい。


漫画

ザ・ファブル

映画もちゃんと面白かった。

「プロ」という言葉に弱い最強の殺し屋という設定が特に好き。
自分が仕事をするときに「プロ」と名乗れるだろうか、と考えると到底まだまだ修行は足りないように思う。

セカンドシーズンは、初代と比べると正直、微妙だだった(全巻買ったけど)。


8月31日のロングサマー

同じ1日を繰り返してしまう世界で、唯一、繰り返し影響を受けない(記憶を引き継げる)男女が織りなすラブコメ作品。

ゲーム実況者の牛沢がおすすめしていたので、読んでみたがめちゃくちゃ面白い(現在連載中)。

「繰り返しの設定の細かいルールとかの説明はもうお馴染みなので最小限にしますね」というのも良かった。
また、女の子が恋愛経験豊富、男の子は恋愛経験なしというギャップも面白かった。
中途半端に恋愛経験のあるチー牛の心をるえぐる漫画。

私は、本作の男キャラの「キモい」言動はほぼ全部網羅している。
そんな私から言わせてもらうと、「キモい」と言われるまでキモい言動に気づかない男性諸君は警句として本作は必読本である。
という冗談はさておき、もちろん恋愛レベルの格差がもたらすギャグには、ある種の加虐性も内包しているのだが、作中でその批判的な言動を反省する場面があったのは中立的な描写で良かったな、と。(ギャグのエッジは弱くなっちゃうけど…)

本作を読んで、初めて付き合った恋人に私は本当に色々苦労をかけたなと猛省し、奥さんにケーキを買って帰った。
なんやこのケーキと聞かれ、事情を話したところ「お互い初めての恋人だったんだから私も迷惑かけたよ」と許して?もらった。


映画

バチカンのエクソシスト

ラッセルクロウが悪魔祓いをする映画。

Twitterでやたら話題だったので見ることにした。

バチくそ面白かった。
意外だったのはコンスタンティンのように物理で戦うというのではなく、悪魔がちゃんとキリスト教の悪魔として、人間を悪に誘惑して精神的に屈服させてこようとするのが大変良かった。
若手神父の成長も良かった。
続編楽しみ。


ハイキュー ゴミ捨て場の決戦

名作ジャンプ漫画「ハイキュー」のアニメの劇場版。

一言で言うと、青春ダイブ映画。
最後の試合のシーンはもう勝ち負けじゃない、この時間が永遠に終わらないでほしいという、清々しい気持ちにさせてくれる一本だった。
この映画では、主人公サイドの烏野高校はどちらかというと引き立て役で、主人公はライバル校の音駒のセッターだった。

スポーツマン同士の熱い戦いを期待するとちょっと物足りないかも。


デッドデーモンデデデデストラクション 前編

日常アニメ×第9地区みたいな作品。

あのちゃんがハマり役だった。
個人的に、あのちゃんのファン層になりそうなサブカル女子をあのちゃんが演じるという構造に見えてちょっと面白かった。

あとは、担任の先生のキャラクターが良かった。下心と良識を持ち合わせた極めて常識的な大人っていうキャラいいね。

正直、面白いかはいまいち分からないと言った感じ。
ただ、タイトルの奇抜さとキャラデザのゆるさというエッジに見事に釣られて観に行った。
後編はサブスクでいいかな〜、と言った感じ。


ゲーム

未解決事件は終わらせないといけないから

行方不明になった女の子、サイカちゃんを捜索する会話形式(?)ミステリー。

事件用のメモを適切なメモに繋ぎ合わせて、点と点を文字通り線にしていくことで事件の真相に迫るという、斬新なゲームシステムには驚いた。
慣れるまでに時間はかかるけど、操作に慣れると同時に事件の真相に迫っていくのは楽しかった。
プレイしていてクリックがとても心地よかった。

シナリオも、一冊の良くできた推理小説を読み終わったような読了感があり、本当に楽しかった。

「良くできたミステリー」と「面白いミステリー」は別のジャンルだと思っていて、
「良くできたミステリー」はトリックが斬新で犯人の動機や世界観などは二の次(「十角館の殺人」的な)で、
「面白いミステリー」は犯人の動機や謎を台風の目にさまざまな人物の思惑が渦巻き、その世界観が魅力的な作品(「ザリガニの鳴ところ」的な)と思う。
本作は、「面白いミステリー」だった。

なので、トリックとかどんでん返し的なところは、正直ツッコミどころはあるけど、そこはご愛嬌ということで。


所感

もっとちゃんと記事にしたかったけれど、仕事が繁忙期になり、毎日5時間睡眠のなかでは…いや言い訳かぁ。
ほんとちゃんと毎日記事書いている人とかすごいなと思う。

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