tubaki30

最近バイクの魅力を忘れかけて最近思い出した腰の悪い一般人。 映画、小説、ゲーム、ドラマが好き。

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マガジン

  • 【創作】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜

    さえない冒険者のロクは、妹の目を治療するため高額のクエストを請ける。 しかし、脱出不能のダンジョン【戻らずの迷宮】に閉じ込められてしまい、3ヶ月以内にダンジョンを脱出しなければ、契約により死んでしまう。 はたして、ロクは無事に脱出することができるのか。

最近の記事

【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 6日目 ダメ出し

あらすじ エピソード一覧6日目 ダメ出し 今日のダンジョンは寒かった。 自分の歯がガチガチなる音で目が覚めたほどだ。  いい加減食べ飽きてきた干し肉と干しブドウを口に放り込むと、僕は自室をあとにした。 「おはよう、ロク。調子はどう?」  作業部屋につくと、サキュバスのミミがダンジョンの全体予想図を眺めていた。 「おはようございます。体調は随分よくなりました」 「…体調を聞いているんじゃないわよ。仕事よ、仕事。クエストの状況はどうなのよ」 「それが…」  まった

    • 【読書感想】成瀬は天下を取りにいく【友情と郷土愛】

      ※ヘッダー画像は『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社 三島未奈)表紙から引用 かいばしらさんという好きなyoutuberが紹介していたので、動画の内容は一切見ずに、Kindleで即購入。  通勤時間にスマホで読みました。 4時間ほどで読めて、各話が短編になっていたので非常に読みやすかったです。 あらすじおすすめ度:★★★★☆…(4.5/5) 総評本作、非常に読みやすかったです。 文章も会話が多く、各話ごとに何を描きたいか明確になっていて、常に興味を惹かれながら読めまし

      • 【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 4日目 ピクシー

        【あらすじ】 【エピソード一覧】4日目 ピクシー 今日はダンジョンの外は雨みたいだ。 地下に染みてきた雨水が、ダンジョンの天井から滴り落ちてくる。  僕は大慌てで書き留めていたメモが濡れてしまわないように、油紙に包んで衣服の下に退避した。  作業場所に行く途中でもダンジョンの通路はジメジメしていて、こころなしかスライム系のモンスターが元気に見えた。  前回、ハイソへの術式の説明の後、疲れがでたのか、熱を出して寝込んでしまった。 ダンジョンなので、当然かわいい妹の看病が

        • 【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 3日目

          あらすじ【エピソード一覧】 3日目 大激戦  今日のダンジョンは、ジメッとして寒かった。 ふと、小さな虫が、毛布の上を登っているのに気がついた。  僕は、人差し指にそっと虫を乗せて、親指と人差し指で輪っかを作ると、ぴんっ、と虫を弾いた。  ひとの寝床に入るとは不届き千万な害虫め。 虫はピギィという鳴き声を立てて、部屋の隅の隙間へと消えていった。  大魔族のハイソがやってきた。  何が起きたのか僕にも最初わからなかったが、来てしまったものは仕方がない。  ハイソは、

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        • 【創作】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜
          8本

        記事

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜2日目 ちょっと待って!

          あらすじ【エピソード一覧】 2日目 ちょっと待って! 喉がカラカラで目が覚めた。  サキュバスの少女ミミが、事前にダンジョンに運び込んでおいてくれた水瓶から、柄杓で水をすくってゴクリと飲み干す。  今日のダンジョンは、なんだかカラッとした空気だ。  干し肉と、干し葡萄入りの乾パンを齧りながら、自室を出て、作業部屋に向かう。  途中、ゴーレムやスライムとすれ違ったが、本当に僕を冒険者とは認識していないみたいだ。 誰も気にもとめず、すぅっと通り過ぎていく。 「カカカ!…お

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜2日目 ちょっと待って!

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 1日目 ぼくと、ミミとコウベ

          あらすじ【エピソード一覧】 一日目 ぼくと、ミミとコウベ ひんやりとした空気が僕の頬を撫でる。 どこかに空気が流れているんだろうか。 僕、冒険者のロクは、冷たい石畳の一室の床にあぐらをかいて、中空をぼぅと見つめていた。 リビングほどの広さのこの一室が、今日から僕の城だ。 そして、僕の向かいには、同居人がもう一人。 それがこのカラカラと音を立てている(恐らく笑っている)骸骨だ。 種族名はスケルトン。幽霊族に分類される魔族で、強い執念を宿した死体を魔法で蘇らせること

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 1日目 ぼくと、ミミとコウベ

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜0日目 Part3 ギルドの策略

          0日目 Part3 ギルドの策略目が覚めると辺りは薄暗く、ジメジメして肌寒い。 トッコトッコと奇妙なリズムで揺れる馬車の荷台に転がされ、仰向けのまま朝も夕も分からない曇り空を見ていた。 視界を動かそうと、首に力を入れるが思うように動けない。 「ぅぅ…ぉん…ぉぉ」 助けてくれ、といったつもりだったけど、猫の寝言のような奇妙な語を発するだけだった。 「目が覚めたかの」 頭上からギルドマスターの声がする。 僕は仰向けで横たわっているので、僕のつむじの先にギルドマスターが

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜0日目 Part3 ギルドの策略

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 0日目 Part2 血盟の儀

          2日目 Part2 血盟の儀今日もぽかぽかと暖かかった。 ギルドマスターが呼んでいると受付の方に言われて、2階にあるギルドマスターの書斎へ向かった。 「失礼します。罠師のロクです」 「うむ、よく来てくれたのう」 相変わらず筋骨隆々のギルドマスターは、真っ白な口ひげを撫でつけながら、僕をちらとみやり、部屋へ入るように促した。 「ロクくん、今日から君と一緒にダンジョンの調査へ行くシャレ・コウベさんじゃ」 「カタカタ、よろしくお願いしますヨ〜」 紹介されたシャレさんは

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 0日目 Part2 血盟の儀

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 0日目 Part1 大口のクエスト

          0日目 Part1 大口のクエスト今日は晴れて、ぽかぽかと温かい。 僕は仕事机に向かいながら、本を読んでゆったりとくつろいでいた。 すると、郵便フクロウが僕の仕事部屋の窓をコツコツと叩いた。 「ロクさん、アンタの『お客さん』からクエスト依頼だッポ~」 そう言うと郵便フクロウは窓の隙間から、クエスト依頼書が入った封筒を、部屋に押し込んできた。 僕は読んでいた『ダンジョントラップ入門』(トラ・プロハン著)に栞をはさみ、無造作に机に放ってから、封筒を拾い上げた。 とう

          【小説】ダンジョン脱出〜迷宮の罠師〜 0日目 Part1 大口のクエスト

          【雑記】作品やらの感想【2024年1〜9月】

          ブログ記事にしたかったが、下書きのまま放置された雑記をまとめて供養。 ちゃんとアウトプットできている人たちは本当にすごい。 お笑いトークサバイバー! シーズン3 面白くないトークをした登場人物は作品から降板する、トーク番組×ドラマ作品。 ラスト2話が最高に面白かった。 やっぱり劇団ひとりが入ると、緊張感が出てそれが笑いの緩急になっていてよかった。 高校の頃の友人との放課後の教室の馬鹿騒ぎを思い出させてくれるような、本当に楽しい時間をありがとう。 本休養学―あなたを疲れ

          【雑記】作品やらの感想【2024年1〜9月】

          【エイリアン人間】エイリアン:ロムルス 感想【ドントブリーズ】

          『ドントブリーズ』(2016年)の監督がエイリアンシリーズのメガホンを撮ると聞いて、こりゃ見に行くしかないでしょ!と週末に見に行ってきました。 吹き替え版、日曜の夕方の回でお客さんは20人ほど、結構入ってる! 意外にも20代あたりの若者が多かったです。 はたして、“モンスター映画の金字塔”の『エイリアン』と、“舐めてた相手が殺人鬼でした映画”の傑作『ドントブリーズ』(以下「ドンブリ」)が掛け合わされた結果、どんな映画になるのか… オススメ度:★★★★★(星:5)超面白かった

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          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【潜入!幽霊牛車!!】

          87日目 グフンチャのためにヌチュリバがいるの!バクバタルの鍛冶屋で、防具と武器を強化した。 あと、宮殿区の観光した。  禁理究理院には部外者は入れないみたい。 くっそー。変装するか強行するかだなあ。 グフンチャを探しに、鍛冶屋のドワーフを訪ねた。 結論から言うと、ヌチュリバが必要になった。 ヌチュリバ…、ってなんだよ?? 依頼者のエルフのドューランに相談しよう…。 88日目 ゴーレム大リムストーンでサブポーンのアナを雇う。 今のパーティーは、 ・ファイター

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【潜入!幽霊牛車!!】

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【グフンチャって何!?】

          80日目 本当のシーフ刹那の秘石を使って、ベルンワースに帰ってきた。 シーフのスキルを使って、ベルンワースじゅうの人からものをパクリまくった。 宿屋の主人と乞食のアルバートから、エロいお店のカードをゲット。 行ってみたら、30,000Gだった。やばすぎ。 というか結局、冒険で役立つものは何もパクれなかった。 そりゃ市井の人が宝剣とかぶら下げてるわけ無いか。 家に帰って寝た。 81日目 ワイトVSアーチャー今日は、国境宿場町に向かった。 日も暮れて、宿営地も目前のと

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【グフンチャって何!?】

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【狼のエサ(ロジェ君)捜索】

          52〜53日目 ウルリーケこんちゃ〜 連日の依頼と、刹那の秘石の大量消費の反省から、牛車を使うことにした。 メルヴェ村のウルリーケに挨拶に行ってきた。 それにしても、メルヴェ村はずっと平和でいいな。 ベルムントの知り合いには大体顔を合わせた。 使い始めた片手剣を手になじませるために、帰りは徒歩。 帰り道、幽霊牛車に遭遇。 正体はポーンをバタルへ密輸する業者だった。 衛兵が借金を帳消しにするためにボーンを密輸していた。 斬り殺してやろうと思ったが、なんとか冷静を保

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【狼のエサ(ロジェ君)捜索】

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【人妻を救い出せ!】

          49日目 祖霊の臥所今日は、深翠の森を中心に探索した。 川辺に行くと、ゴーレムと遭遇した。 もうあの頃とは違う。パーティーも、メインポーンのレベッカも、そして僕も山ごもりで強くなった。 なんなくゴーレムを倒せた。 バタルへ強行したあの強行軍で、何度もゴーレムに捻り潰されたポーンの姿が思い浮かぶ。いまならあんな全滅にはならない しばらく探索していると、祖霊の臥所を発見した。 このあたりは古い遺跡がたくさんあるけど、その中でも祖霊の臥所は立派なものだった。 祖霊の

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【人妻を救い出せ!】

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【探索が楽しすぎる】

          44日目 美少女ポーンとの別れYanとの別れ。 恒例の花束を渡した。 45日目 洞窟の探索ヴェルムントの北を回って、王都に戻ろうと思い北部のまだ未到達の地へ向かう。 その間、洞窟を漁ったり盗賊を倒したりした。 うん、今日はとくに他に書くこと無いなあ。 おやすみ 46日目 ドレイクとグリフィン二頭同時ドレイクと遭遇。 通りがかりの兵士も助けてくれた。 戦い方の要領はおおよそつかめてきた。そう思ったとき… グリフィンが現れた。 ドレイク、グリフィン、覚者パーティー、

          【ドラゴンズドグマ2】覚者の日記【探索が楽しすぎる】