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赤本『東大物理過去問2018〜2024』を紹介します

こんにちは。

今日はKindle書籍

『東大物理過去問2018〜2024』

を紹介します。

本書は東京大学入学試験物理の過去問を解説したものです。

解説といってもただ模範解答を載せるだけではなく、発想法や考え方さらに重要事項の解説やうっかりミス予防方法まで述べました。

東大物理を独自に解釈して縦横無尽に語らせて頂きました。かなり本音で語ったつもりです。他の人では言えないこともズバリ語りました。

こんな赤本は他にはなかなかないんじゃないかと自負しております。

東大の難問に頭を悩ませているあなたが必要としているものがここにあります。

以下、本文から抜粋します

2024 年第 2 問
「(4)これは(2)と同じように(キ)でコンデンサーが失ったエネルギーを求めて、それを(2)の答えに足してやればよいのですが…どうも面倒だし、なにか「サイクル」という言葉辺りに、カンタンに解ける裏ワザがありますよ、という出題者からのメッセージが込められているような気がします。

しばし考えて見るとやはり裏ワザがありました。

熱を求めるのだから仕事・エネルギーに着目するのが当然。そこで運動の過程で働く力を挙げ、それらが仕事をするか否か調べます。

働く力は重力 mg,Mg、クーロン力、弾性力そして上電極を固定する力。

固定する力は仕事をしていません。重力 mg とクーロン力、弾性力は保存力だからサイクルを経て元の位置に戻ってしまえば仕事は±0 です。ということは残りは Mg のみ。Mgがした仕事ないしは失った位置エネルギーがジュール熱になったのですね。これで解けた、あとは解くだけ。」

2024 年第 2 問
「バネの自然長をℓとして上電極が電荷を帯びていないときの上電極の力のつりあいを考えます。

z 軸は上向きが正の向きになっているのでバネの伸びはℓ-h₀

ℓが自然長ならℓを引くのがバネの伸びではないか、という人がいるかもしれません。し
かし、上向きが正の向きでバネは下向きに伸びるのでℓから引きます。

これが分からない場合はカンタンな具体的数字で考えるとよいでしょう。例えば自然長が 3(つまりℓ=3)だとします。上向きが正の向きだから伸びている h₀は h₀=1 などになります。バネの伸びは 2 で、それはℓ-h₀ですね。

例えば、エネルギーの減少量はいくらか?と問われるとどちらからどちらを引いたらよいのか迷ったりします。そんな時はこんなふうにカンタンな数字を用いて具体的に考えてみるとよいでしょう。」

2024 年第 2 問
「リード文を読むと速度 0 から上方に加速度運動をはじめてその後速度が再び 0 になるとあります。加速度が変化していることが分かりますね。高校物理で加速度が変化する運動といえば単振動。おそらく単振動なのだろうという予想で解答に取り掛かりましょう。」

2024 年第 3 問
「整理すればもっと綺麗な式になるのかもしれないがめんどくさそうなのでこのままにしておきます。整理していない解答が減点されるということは絶対ありません。答えが同値なら採点者は正解扱いせざるを得ません。綺麗な答えにしておかないと以降の問題の解答に差し支えが生じるというケースもありますが今回はそんなこともなさそうです。解答を綺麗に整理するかしないかは問題構成、残り時間などから判断してください。」

2023 第 1 問
「受験攻略法として前の設問で求めた関係を後の設問で用いるパターンは定番と言えるでしょう。この問題も(1)で転回軌道や検出器に到達する条件を求めたときに、ははーん、これは後の問題で使うんだなと念頭に置いておくのが当然と言えるでしょう。逆にこの問題でαの取る範囲に気づかずに解答を終えてしまったとしたら、あれ?(1)の条件使わなかったぞ何か変だなこんなことってある?と思わなくてはいけません。」

2020 第 2 問
「電磁誘導の問題は必ず誘導起電力の大きさと向き、この 2 つを意識してください。そして誘導起電力の大きさと向きを求める方法にはいくつかの解法があって、その場その場でどの方法で解くのが適切か自分で判断して選ぶのだということも理解しておいて欲しいです。「電磁誘導の問題だ!誘導起電力の大きさと向きを求めればいいんだな。どの方法で求めてやろうかな」と瞬時に発想できなくてはいけません。」

2019 第 1 問
「まだ、ここからが大変です。次は T/2~T の速度変化 v₂を求めよとあります。ここまで
0~T/2 の速度変化 v₁を(ア)から(オ)を経て求めました。同じことを T/2~T でもやりなさいというのが出題者の意図なんです。これはなかなか気づけないんじゃないかなという気がします。問題文の「同様に考えれば」という言葉がキーワードになっています。」

2019 第 2 問
「素子 X にかかる電圧がエの交流電圧ということです。ここでなにか思い出しませんか?
そう設問Ⅱで素子 X に交流電圧をかける状況を考察しましたね。これを用いましょう。そもそもここで用いるために設問Ⅱの(3)はあったと言っても過言ではないでしょう。用いろ!というのが出題者の意図です。出題者の意図を読み取ることも受験においては大切な要件です。」

東大物理を受験するにあたって
「定規は使用禁止です。これ意外と大切。うっかり使用して失格とかになったら目も当て
られません。
毎年恒例なのですが、共通テスト(センター試験)の時期が来ると、定規使用で失格になった受験生がいました、という報道がなされます。」

以上のように東大受験生必見の知識満載です。是非、手に取ってご覧ください。

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東大に合格しましょう!



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