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韓国滞在記 - 肩ボトックスって効くの?問題に決着をつけたい

カバー画像は記事とは全く関係ないカンジャンケジャンの写真です

TLDR;

(※あくまでも個人的な結論です)
肩ボトックスはあくまでも動作の癖を改善する補助的役割
肩凝りは、デスクワークをやめ十分に休養を取れば治りそう

この感覚を知ったのはいつからだろうか?記憶の限り中学生のときにはなんかおかしいぞと思っていた。ということは、肩凝りと私の付き合いは20年ほどになる。

休み時間に一人教室に残って読書をするような内向的な子供だった私は、小学3年生でインターネットデビューし、そこからはチャットにハマったり、Wacom の Favo (第2世代)を買ってもらいお絵描き掲示板に投稿したり、ホームページビルダーでホームページを作りふみコミュニティのランキングに参加したりと、姿勢悪化要因になる遊びに興じていた。良く言えば(?)デジタルネイティブの先駆け。そりゃ外でドッジボールなどの健康的な遊びに興じる周囲の子達よりも早熟な肩凝りライフを送ることになるのは明らかである。何より肩凝りの感覚を覚えるより前に、小学生の頃の写真を見ると既に肩の高さに左右差があり、ストレートネック予備軍ともいえるような猫背である。親から姿勢を正せと言われまくっていた覚えはあるが、時既に遅し。20年後。想像に容易く今では立派にインターネット関連の仕事をするデスクワーカーである。

というわけで私の肩の調子が良かったときなどほとんどないというのが実態だが、それでも年齢を経るごとにジリジリ悪化する一方で、今のところはなんとかなっているものの持続可能かと言われると強烈に不安である。特に人生100年と言われる時代だ。健康寿命はできるだけ延ばして快適に遊びに興じたい。まあ仕事も。

そういうハードコア肩凝りキャリア人間である私は当然色んな治療法や自己対処法などをこの身を持って体感してきた。結論は TLDR; に書いた通り、根本原因である悪姿勢を作る習慣をどうにかしない限りこの苦しみは続くのだろうが、とはいえやれることは何でも試してみたい。ということで凝りに懲りることなく(?)韓国でもその探究心を発揮してきたというレポートである。

肩ボトックスどうなん?

ボトックス注射には筋肉の動きを抑制する効果があります。メジャーな使い方は、表情筋に打つことで皺ができにくくなるよう表情をコントロールすることです。例えば眉間に打つと眉間に皺を寄せにくくなります。皮膚の皺は一度出来てしまうと完全に消すのは難しいですから、ボトックスを打って表情筋の使いすぎを予防することで皺の予防になるんですね〜。

ボトックスは他にも色んな用途があり、注射した部分を細く見せるという使い方があります。肩ボトックスはその一例で、主に僧帽筋に打って首から肩にかけてのボリュームを減らす治療になります。

私、肩ボトックス自体は国内でも何回か受けてるんですよね。初めて受けたのは整形外科の肩凝り外来の自由診療でしたし、他にも美容クリニックで見た目を整える目的で打ったりもしました。(余談:昔は花嫁の打ち方とか言ってたけど今もいうんですかね)

この治療を受けるのに当たっての注意点は以下。

  • 表情筋よりかなり多い単位を打つことになるので耐性に注意

    • ボトックスは高頻度もしくは高用量で注射を繰り返すと抗体ができて効きにくくなる可能性があります。ケースバイケースですが肩は100~200単位ほどの高用量を使いますので、他部位にも打ちたい人や定期的に肩ボトックスやりたい人は注意

  • 内出血が出やすい体質の方はしばらく首の内出血注意

    • 私は内出血が出やすい体質なので二週間ほどは注意して襟のある服を着るようにしています。なんせ部位が部位なので見えると結構ぎょっとされますから……。

  • 効いてくると頭が重いとかなるので要覚悟

    • まあこれはちゃんと効いてる証拠でもある

といったところでしょうか。まあ他部位でボトックス注射するときも似たような注意点が挙がると思うのでその延長線で考えていただければわかりやすいでしょう。

肩やるなら首も……

ところで肩ボトックスというのはまあ一般的にあるメニューなんですが、これの姉妹メニューといいますか、首の筋肉に打って首を細くするという施術もあるのです。首ってそんな簡単に細くできる部位じゃないしまさにボトックスで打ちたい部位!と思うじゃないですか。しかし、肩に比べて首というのは色んな筋肉が連動していてデリケートなバランスで成り立っている上、頭という最重要部位を支えていて万が一のリスクが大きい部位でもあります。

そういうわけで首ボトックスは高度なテクニックが必要とされ、そんなにメジャーな施術ではないのです、が。首のボトックスで有名なクリニックが韓国にあります!!!というわけでそちらに行って参りました。キム・ヒョンジンベーシック整形外科です。

KHJベーシック整形外科のあるビルには他にも美容クリニックが入ってるよ。はしごしやすいね!

こちらで肩と首のボトックスを受けてきました。

院長キム先生は日本語がお上手で、先生と直接日本語でカウンセリングが受けられます。また最初にカウンセラーが出てきてメニューの説明を聞くというよくある形式ではなく、最初から先生とお話が出来るのも高ポイントでした。カウンセリングでは実際に肩を見て診察されます。私の場合は僧帽筋が盛り上がっているというより肩が下がっていることを指摘されました。この骨格の状態だとボトックスを打っても直角肩にはならず、改善するためには肩の筋トレをしたほうがいい、という説明もありました。(筋トレについては諸説あるなと思ったのでそれはまた後ほど説明します)

カウンセリング後、施術までもほとんど待つことなく、サクサクと案内されます。先生は迷いなくサクサクと注射されるので、とても手慣れてらっしゃるんだろうなぁと思いました。この日は最終的に受付から会計までは30分程度で済みました。個人的にこの無駄の無さは韓国クリニックっぽくて好きですね。

また 3~4ヶ月くらいの間隔で再来することを勧められますが、最長半年くらいでも大丈夫、とのことでした。

ちなみに予約は1ヶ月半くらい先じゃないと取れませんでしたが、実際行ってみて人気なのも頷けるなぁ、と思いました。もしまた受けるならそれを考慮して航空券取らなきゃなぁ……

その後

ネックスリム注射で打つ部位は胸鎖乳突筋という喉から耳の下にかけて伸びる部位にある筋肉なのですが、1ヶ月もすると効果がわかりやすくく出てきます。正面から見ても細くなっているのですが、特に横を向いたときに胸鎖乳突筋が出っ張らなくなるので、どの角度を向いても首の太さが同じくらいに見えるようになったと思います。

一方でデメリットもあります。まず頭が今まで打った肩ボトックスの比じゃないくらいにマジで上がらなくなりました。特に寝た状態から起き上がろうとするとき、手で頭を支えてないと首がガクッと後ろに倒れちゃう。例えるなら、よくある車の耐衝撃シミュレーションで乗っかってるマネキンみたいな首の動きになっちゃう(この例え伝わるんか???)

また、前述したように首は複数の筋肉が連動して頭を支えつつ首を動かす部位です。このような骨格を動かす筋肉というのは対になっていて、片方が伸びているとき片方が縮むように動きます。今回私は首は胸鎖乳突筋、肩は僧帽筋上部と2箇所にボトックスを打っているので、これらを反対側でサポートするような部位、例えば肩甲挙筋や頭頭板状筋といった部位に負荷がかかりやすくなっているようです。そのため、首の後ろがゴリゴリに硬くなってしまい、首凝りが以前より強く出てしまいました……。これはもう私の普段の頭の支え方、つまりストレートネック姿勢に原因があるのは間違いないでしょうね。というわけで最初の TLDR; なんですよ……。

ボトックス打った後の状態で整骨院に行ってみた

ハードコア肩凝りerの例に漏れず私にも行きつけの整骨院があります。帰国して2週間後に行ってどうなっているか聞いてみたところ、触ると全然違うという話でした。ただし、凝りがほぐれて筋肉に弾力がある正常な状態というものとはまた違う緩み方をしているようです。

また、キム先生には肩の下がりを指摘され、その改善のために肩トレーニングをおすすめされました。実際私は肩が下がりやすく、整骨院の先生にもよく指摘される部分です。先生はボディビルが趣味で筋トレにも詳しいので、肩トレの是非について聞いてみたところ、

「やらないほうがいい」

と、割と語気強めに説得されてしまいました。

整骨院の先生曰く、私の肩が下がっている原因は単純に肩の筋肉が弱いからではなく、骨格や筋肉は全身で繋がっているため、骨盤周辺の部位に過緊張に引っ張られる形で肩が下がっており、またその過緊張にも左右差があるため捩れるように骨格が歪んでいるから、だそうです。また、過緊張が原因で起きている肩凝りのため、さらに緊張を強める筋トレは悪化の要因になり兼ねず、良くなる見込みは薄いのではないのかと。これは継続的に私の全身を揉んでいる人ならではの視点でかなり説得力があると感じました。なので、おすすめされた肩トレーニングはやっていません。

先生のおすすめはヨガとのことなので、今はヨガを中心に毎日しっかりストレッチをするようにしています。実際ヨガをしっかりやると体感調子もよく、先生にも体が柔らかくなってきていると言われるので、私の体には合っているようです。

しかし、最近体調を崩しヨガを3日ほど出来ず、また仕事も休んで寝込んでしまう日がありました。回復した後に整骨院に行くと、いつもより左右差も無く調子が良い、と言われ、つまり肩凝りに一番効果があるのはデスクワークをやめて休むことである、と証明されてしまいました。まあそうもいかないから、こうやって試行錯誤してんだけどな……

今後どうする?(国内は?)

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