4スタンス理論で「あごを引け」はNGなのか(実践編)
4スタンス理論を発見した廣戸総一教授(骨理学)は著書の中で【「あごを引け」はNGワード】というトピックを取り上げています。
基本編ではタイプ別の脳の安定平面について、公式からネットで出ている情報をまとめました。
今回の実践編は知識だけでなく実際にやるべきことを書いています。
※この記事では一般の方に分かりやすいようにREASH理論や骨理学をまとめて4スタンス理論と呼んでいます。
おさらい
まずは基本編のおさらいです。
クロスタイプ(A1,B2)の「フランクフルト平面」と
パラレルタイプ(A2,B1)の「カンペル平面」について
次のように紹介しました。
またタイプ別平面の注意事項としてこんなことも書きました。
各タイプの平面の前提条件
実は頭の角度だけ気を付けても効果は得られません。
その前に体軸が整っていることが前提条件です。
だらっとした立ち方で脳の平面だけ変えてしまうと、
首だけで無理に辻褄をあわせた姿勢になるので余計にバランスを崩します。
頭蓋の安定位という現象を説明しているので、
これをテクニックの説明だと勘違いすると失敗します。
「正しく立つ(安定立位)」
安定立位については公式から下記のように説明されています。
はじめての方にはむずかしいかもしれませんが、受けたことのある方は復習がてらにやってみましょう。
これは教科書的な説明なので分かりにくいかもしれません。
現場の指導ではタイプによって言い回しを変えています。
むしろパーツの意識をしないで良いような軸の整え方をおしえています。
不正確な知識は毒になる
「正しく立つ」前提がまず大事で、脳の平面だけつじつまを合わせると反対にバランスを崩すことがあると説明しました。
これを知らないとフランクフルト平面やカンペル平面を魔法のメソッドのように勘違いして、やればやるほど4スタンス理論から離れていってしまいます。
あくまで平面は各タイプの軸ができているときに自然に現れるものです。
自然に現れるはずのものを意識して作りこむとたいてい失敗します。
中途半端な知識で頭でっかちになることがいちばん危険です。
ツイート:正しい立位姿勢
次回予告
次回のおまけ編では、近年生まれた「正しくあごをひく」という概念について、4スタンス理論との関係性を説明します。
また自分のタイプを知らない人が自分の脳の安定平面をさがす方法も紹介します。
前回の基本編と合わせて雰囲気だけでも4スタンスを楽しんでもらえればうれしいです。