国語探究研究会

水曜日、国語探究研究会にて、批判的思考を常態的に授業に取り入れるためにはどうしたらよいかについてと自立的に学ぶ生徒を育てるにはどのような学びの形がいいのかについて討論しました。

批判的思考力を誘発する継続的な授業の可能性についての研究を拝聴しました。
豊富な読書で、多くの研究者の各論を取りまとめていらっしゃいました。
辞書では、「良い所、悪い所をはっきり見分け、評価・判定すること。」とありました。
私は、批判的な考え方は相手の否定ではなく、相手の考え方も認めた上で自分の考えの自分なりの優位性に対する理解を持つことなのかなと思っています。
できるだけわかりやすい言葉でまとめて、行動に現していくのがよいかなと思いました。
批判的思考の育成。難しいなと思いました。とくに、試験することで批判的思考が歪むのか、型が身につくことになるのか。どうとらえればいいのか、もやもやしました。

次に自立的な学びに向かう姿勢を育てたいという先生のお話しを伺いました。
生徒が自分でプリント学習の解答を解いていくというスタイルの学習です。そこでは、教師が教えるのではなく、生徒が教え合うという活動が奨励されていました。
個人的には、学び合いは生徒同士でもいいが、教えるのは先生がいいかなと思っています。
学び合いは答えのない問。教えるは既知の内容を伝達する活動と考えています。
テストで何が出るかわからないようにすることで広範囲を勉強せざるを得ないようにするのがテストの概念ですが、勉強すべき範囲が広がりすぎている昨今、知りたくないことまでインプットさせられる、させるの関係は、教師が責任を持って、やらなきゃならないことをやっているという自覚の元、さらっと終えてしまうのがいいかなと思っています。
その上で自分の興味がある分野について学び、表現する活動を重視していく事で、自立的な学びにむかえるように感じました。
教師がテーマ設定をし、テストを用意した時点で、自立的に教師が求める答えを忖度する活動になります。そういった力は大切かもしれませんが、国語の時間に積極的に養成するものではないような気がしました。今までやって来たけど。ちょっと違うところなのかもしれません。
教師の価値観を絶対のものとして押し付けるのではなく、一つの考え方として提示するという姿勢の大切さについても討論しました。自分ではそのつもりでも、何らかのメッセージを発してしまうものです。私も行動や発言に気をつけようと改めて思うことができました。

アフタートークでは発言者の先生から、自分のコミュニティだけではなく、違う視点から話を聞けたことがよかったと言ってくださいました。これこそまさに批判的な対話であるなと感じました。



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