プログラミングと教科教育

GEGとかち×十勝のGIGAを考える会にて、小学校と中学校のプログラミング教育の実践を拝聴しました。

その中で浮かび上がってきたのは小学校、中学校、高等学校間での情報教育格差。デジタルモラルからデジタルシティズンシップへの移行の必要性(特に中学校か。)

小学校・中学校の実践のすごさには驚きました。

小学校では学校体制のサポートを受けて、有料のMESHなどの先進技術や無料アプリも組み合わせて授業が行われていました。その進み具合は中学校技術科も驚くほどです。ただし、従来中学校で行っていたことが小学校に来ているということもあるようです。中学校の技術科の先生方は常にUPDATEせねばならず、非常に負担が大きいのだなと感じました。

また、一校区に小学校が複数、中学校が一校という状態になっていると、
指導されている学校とされていない学校で児童生徒の力に差があり、難儀するというお話も伺えました。
できる学校の生徒が、できない学校の生徒に教えるという形で技術の均衡が計られるというのは、少しは起きることなのかもしれませんが、現実には格差を完全に埋めることは難しいかもしれないなと思いました。

中学校では、技術科において実践されている内容が紹介されました。
MicroBit、Scratch、アルゴロジック、Ifutuer、WebRTC…聞いたことがあるものから、ないものばかり。伺いながら感じたのは、子どもたちはそれらに触れているということ。高等学校において、それらの技術を活かした授業が行われることが理想であるとしたら、従来型の伝達授業では大きな乖離が起こることは必定です。

教科横断のあり方、小中高連携のあり方について、教科科目だけではなく、前提?とされている技術の差も考えなくてはならないかもしれないと思いました。

後半はChatGPTについて交流しました。
中学校では研修で使用されて、先生方は大いに興味を持ったようです。
禁止志向では対応不能であること。ある前提で、制度や考え方を変えていかなくてはならないことを話しました。

非常に中身の濃い時間を過ごせました。

いいなと思ったら応援しよう!