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有名Youtuberが高校に講演しに来たってよ|2022壱岐商業高校×とびゼミコラボ授業(番外編)

壱岐商業高校での授業は6月21日(火)から少し時間が空きました。というのも,期末テスト期間だったのですね。そして,1学期最後の授業が7月5日(火)ということで,早いものであと1回になりました。

今回のこの授業を担当している学生と受講している高校生とは,学生プロジェクトのBESIDE COFFEE STANDやアパレルショップSPINNSとのコラボ企画により,壱岐最北の勝本浦において8月末に出店することになっています。

この取り組みは,この春から壱岐商業高校と取り組んでいる「起業体験プロジェクト」の一環であり,高校での授業だけでなく,①大学生が高校生に対してアントレプレナーシップを中心とした企業経営に関する学びを提供する②販売実習のような実践的な取り組みを取り入れていくの2つを柱とし,ビジネスは付加価値を最大化し,その付加価値を分配することで顧客や従業員を含めた利害関係者に富をもたらすことだと学ぶ機会を提供しています。

それも,現在の商業高校には必修科目として「課題研究」というPBL(Project Based Learning)で学ぶ授業が設置されています。最近,探究学習という言葉に示されるように,高校での教育においても単に知識を詰め込んで試験で吐き出すというインプット重視だけでなく,その学んだ知識をもとに課題を捉え,その構造を明らかにすること,場合によってはさらに一歩進んで自らの手で解決するような学びの場を提供するようになっています。

つまり,商業高校で学ぶ「商業」が社会とどのように結びついているのか,ビジネスそのものが社会課題の解決であるという前提に立てば,アントレプレナーシップ教育はまさに探究学習の場になるということです。

これまでの授業内容についてはこちらのマガジンを参照してください。

そもそも壱岐商業高校とのつながりは,本学OBの紹介によるもので,現在壱岐をフィールドに教育系の研究を行いながら,壱岐市の外郭団体で勤務するMさんからの依頼によるもの。かねてから行ってきた創業体験プログラムや福岡女子商業高校(女子商)との取り組みをご案内し,上記のような狙い,意図をお話して,高校との調整を経て今の形になりました。授業は火曜日2コマ,木曜日1コマで行われ,火曜日は学生が,木曜日はMさんや地域おこし協力隊で事業創造をミッションとされているGさんが担当されています。

そして,その木曜日の授業の中で講義に参加している10名の生徒に尋ねたそうです。「今,みんなが会いたい人は誰ですか?」と。すると,ある生徒から某有名Youtuberの名前が出てきました。それを聞いたGさんがさっそく彼が所属する事務所に問い合わせをしたところ,「行きましょう」となり,なんとその有名Youtuberが高校で講演することになりました。その動画がこちら。

まじかって感じです。そう,ヒカルさんです。ヒカルが壱岐まで足を運び,高校生に講演をしたのです。投稿時点で再生数が約90万回,コメントが2,500件あり,その多くがポジティブなもの。彼がアントレプレナーとして,何を考え,今どうしようとしているのか,その考えを赤裸々に語ったことが高校生だけでなく,視聴者の心を打ったようです。

そして,この講演会の中で「起業体験プロジェクト」に参加している10人がプレゼンを行いました。その動画がこちら。

実はこのプレゼン,事前に担当者からご相談を受け,何をどこまで話すのか,コメントを求められていました。途中,2分40秒くらいに8月に行う勝本浦での出店について触れていますが,これもどこまでどのように触れるかが難しいですねと意見交換しながら高校生自らが考えて発表したものです。レッドチームもブルーチームもともに「起業体験プロジェクト」で学んだことを取り入れてプレゼンをしていて,最初これを見たときには鳥肌が立ちました。

こちらは本編ではないので再生数が18万回ですが,高校生への好意的なコメントが多数寄せられていて,きっと彼・彼女たちにも自信になったのではないかと。自分たちの発言が大人の力を借りることで形にできるかもしれないという実感。こういうことにチャレンジしやすい環境が地方にあるということを1つ示すことができたのではないかと。

ちなみに,動画はあと2編あったのですが,高校生との対談をしていた1本が消えてしまったので,残っているのはこちら。芦辺で牛丼を配り続けるというイベント。このイベントを手伝ってくれた高校生も,今授業を担当している「起業体験プロジェクト」の生徒たちでした。

ということで,有名Youtuberの来訪で壱岐は大盛り上がりを見せたようです。こうした経験をした高校生からすれば,8月に企画している店の運営は小さい一歩に過ぎないかもしれないけど,自分の手で企画し,自分たちでお店を運営し,自分たちがこの島で何をできるかを考え実践する1つの契機になれば幸いです。はい。

今回はひょんなことから形になった高校生と有名Youtuberとのつながりについてのお話でした。まだまだこの話の続きは…。

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