まちの真ん中にいるのに、空が広い。【印西牧の原駅編】
春休み最後のおでかけ、千葉県印西市に行ってきました。
※この記事は前後編の2つでできています。前編を読まなくてもこの記事を読むことはできます。
でも、せっかくなので良ければ前編もご覧ください!
後編は学校の説明が増えます。わたしがけっこう好きなので()。学校の規模(教室数)が大きいことは、その学区の子どもの数がわかります。増築したということはスピードが速く、統合は人が少なく、学区変更は…など、たくさん考えられます。
印西牧の原駅
相変わらず電車が速いです。本数が多いので時刻表を見て改札に入る、なんてこともいらないです。それに加えて、ホームには空港みたいな待合室があるので、みんなそこで待っています。駅舎は天井が高いし、ホームも広いし、ホームから見える空も広いです。快適すぎます。
外に出ます。
BIG HOPガーデンモール 印西
改札を出て橋を左方向に行くとあります。派手な色、アウトレットのような見た目の建物です。大きな観覧車が目立ちますね。
まずは平屋建ての方から見ていきます。入ってすぐのところにあるのは印西市役所の出張所。他にも、薬局、保育園、放課後等デイサービスなどがあります。どれも駅前に必要なものですね。特に市役所本庁舎は利根川沿いにあるので、駅前で人口の多いここにあるのは便利だと思いました。
次に、2階建てのほうに行きました。こちらは衣料品が多かったですが、塾があるなど駅前を感じる店舗もあります。特徴的なのが店舗の間の屋外部分です。白いふわふわするドーム(説明がヘタ)や、遊具がたくさんありました。そこで遊んでいる子どもと保護者が多かったです。
観覧車の真下には、大きな恐竜がいました。頭上には金属製の細いコースが走っていました。どうやらこれはテニスボールくらいのボールが転がる装置らしいですが、今はもう古くて動かないそうです。代わりに新しい遊具が置かれていて、子供たちが走り回っていました。
しかし、どこか寂しさを感じます。それは、空き店舗が多く、ショッピングモールならだいたいある音楽が流れていないからかもしれないです。平屋建てのほうは駅前で春休みなのに人がほとんどいませんでした。建物も古く、2階に上がるのに階段の場所があったりします。
でも、広い駐車場はファミリーカーでいっぱいです。今回は見ることができませんでしたが、屋内には動物園やボルダリングがあります。このような施設が、ファミリー層にぴったり重なったのでしょう。
では、原小学校に行きましょう。
…なんだこのでっかいクレーンは!!!
BIG HOPの駐車場とマンションの間に何かの建物ができるようです。工事の看板を見てみると、なんとここには「データセンター」ができるようです。データセンターは駅の北側の牧の原の住宅街のさらに先、ってイメージでしたが、ここにもできるんですね。たしかにここはマンションの北側だから日当たりは大丈夫そうだけど、5階建ての箱…どうなのでしょうか。完成したら見てみたいです。
原南街区公園
マンションの形がどれも特徴的です。三角屋根だったり、なんかオシャレですね。でこのマンションの横についている3階建ての建物は何でしょうか。広さはアパートみたいですけど、これマンションにくっついている?そして屋上はマンションの4階のベランダになっている?よくわからないです。
小高い丘のある公園を見つけました。丘のふもとには絵が飾られています。これはマンションと、大通りを挟んだ先にある広い田畑のイメージ図のようです(写真撮ればよかった)。つまりは、こんな風景がこの丘の上で見られるってことですよね。わくわく。
うん。知ってましたよ。悪くは言わないですけれど、大通りを挟んだ向かい側は市街化調整区域なのに、なぜか家と保育園が大量に建っているんですよ。しかも新しいです。下水道とかのインフラはどうなっているのでしょうか。
印西市立原小学校
原南街区公園の横にあります。この学校は、校舎の形が文房具のようになっているそうです。歩きながらだと鉛筆とスモールライト(え???)しかわかりませんでした。校内は、教室の壁(児童から見て右側)が無いです。そんな特徴的な学校なのに、なんと開校は平成8年。1996なので今年で27年目なのです。
校舎は暗い色のレンガのようなもので作られています。なので、汚れが少なく、今でも綺麗に見えます。しかし門は金属製なので、錆が多いです。
校舎は元々1学年4クラスで作られていたのですが、最近は子どもが増えて平成31年に+6教室、その4年後の令和5年は+10教室の増築をしました。令和4年度は1年生だけで増築の6教室を使ったそうです。これでも足りないので、今度は西の原中学校に+40教室を増築して、小学校と中学校で一緒に使うという噂があります。
正門の横にあった一軒家は学童クラブでした。わお。
またまたわたしの仮説です。先ほどあった「市街化調整区域なのに家がたくさんある」の話ですが、あの地区も学区は原小学校です。印西市って日本で見ても住みたいまちランキング上位で、市街化調整区域だけど駅近で、庭付き一戸建てを建てられるならば、あの地域に住まうことも納得ですね。
草深公園
原小学校の正門から横断歩道を渡ったところにあります。大きな池の中に噴水があって、その横には広場があります。たくさんの子どもたちが広場で遊んでいます。
ここの池には浅瀬がありました。魚はどれも小さいです。ブルーギルやブラックバス、カダヤシのようなのもいそうですね。しかし、ビオトープを作るときには、小さな魚が大きな魚から逃げるための場所として重要です。設備としてはとてもいいと思います。
池の深いところには錦鯉と大きなブラックバスがいました。噴水もあるのでこちらは濁っていますね。もちろん餌やり禁止ですが、試しに手を伸ばしてみると、錦鯉が寄ってきました。口をバクバクするほどではないですが、餌をあげている人はいるでしょうね。
ところで、このお魚たちはどこから来たのでしょうか。地図を見てもどこかと繋がっているところは無さそうです。しかしお魚がいるってことは、誰かが放流したのでしょうか。放流をすると生態系が崩れるのでしてはいけないです。しかしこの公園ができたのは最近では無さそうなので、まだ環境意識の低いころにあったのでしょうかね。
錦鯉がいるから錦鯉を放流していい、なんてこともありませんからね。無意味に思えても、その活動は環境を変えることができます。
印西市立西の原小学校
歩道の木が空高くまで大きく育っています。しかし管理されているので綺麗ですね。ゴミも落ちていないですし、治安が良いって感じがします。
正門の桜がとても綺麗でした。
学童クラブは校舎とは別の場所にあります。2階建てです。
原小学校の児童が増えているからこちらもと思いきや、西の原はあまり増えていないそうです。あと、単純に増築するスペースがもう無いそうですね。校庭の広さは児童1人あたりで最小面積が決まっていて、増築をするとそれより狭くなってしまいます。
西の原公園
西の原中学校のグラウンドの隣にあります。ここは、大きな松などの木があり、広場もあって遊具もある、とっても良い公園です。ここには池はありませんが、鳥がたくさんいました。わたしはここで人生で初めて、木をつつく鳥を見つけました。コゲラとジョウビタキだと思います。鳴き声、木をつつく音がとても可愛かったです。
印西市立西の原中学校
校舎の横に増築校舎が建っています。令和2年に+8教室だそうです。さっき行った原小学校の増築の話が本当ならば、増築だけで48教室になりますね。こわいです。元々の教室数が10(+特別支援2)だったと考えると、この地区の子どもが増えるスピードが半端ないことが分かります。
増築校舎の横に増築校舎を建てて、その後はプールを壊して増築校舎を建てる計画だそうです。どんな校舎が出来上がるのでしょうか。
まずい、陽が傾いてきました。ちょっと急ぎ目にいきます。
大きな橋を渡ってジョイフル本田の横を通り過ぎると、新しくて静かな住宅街が見えてきました。
牧の原三丁目
絶賛建築中の一軒家がたくさんあります。木の良いにおいがします。これからファミリーがたくさん住む活気のあるまちになるんだろうなーと思いました。
この地区、驚くポイントが2つあります。
1つ目は「道路がアスファルトではなくレンガのようなところがある」です。そのところは道路が5円玉のようになっていて、中央に木と座るところがあります。これが令和の井戸端会議をする場所でしょうか。
2つ目は「電線が地中化されている」です。「」に太字にするレベルで驚きです。空にごちゃごちゃしたものが無いといいですね。あと高級住宅街に見えます。本当にそうかもしれないけど。
歩いていて気づいたのですが、この住宅街は車で簡単には外(大通り)には出られないです。いくつかのブロックに分かれていて、その中から出られる道路は2か所くらい。そこも直接大通りではなく、中通り(?)みたいな感じです。歩きの場合は、歩行者専用道路が別でいくつかあります。
これのおかげでしょうか、住宅街で車が走ることをほとんど見かけませんでした。抜け道にならないというのは安全ですばらしいです。
別所谷津公園
牧の原小学校の横にある池のある広い公園です。幼児向けの遊具ゾーン、小学生向けの遊具ゾーンに分けられています。ベンチも多く、トイレも設置されていていいですね。
池は遊具のあるゾーンから階段を20段くらい降りたところにあります。「今日の今まで見てきた公園からして、ここも印旛沼と手賀沼のフィッシュたちのすみかなんだろうなーーwww」
なんて思っていたら、
こんな看板がありました。印西市民は捨てたものじゃなかったです。すごく感動しました。池の内部には外来種を捕まえるわながありました。ここには魚は見当たりませんでしたが、カモが池にいて、池のまわりの森からはやっぱり色々な種類の鳥の鳴き声が聞こえてきました。ホーホケキョ。
池からはウシガエルの鳴き声が聞こえてきていて、まだ完全に駆除はできていませんでした。でもこの活動が無駄にはなっていないです。ゼロではない。期待できます。
牧の台
データセンターがたくさんありました。これから建てられる場所もあります。大きな建物があるとなんだか怖いですが、日本国内だけではなく海外の大企業のデータセンターがあるってことはつまり「地盤が強い」ということです。一周回って安心感が得られました。
印西市立牧の原小学校
綺麗すぎて。オシャレすぎて。ここの学校、将来は高齢者施設にする計画だそうです。内部を覗いてみると、木が使われていました。いいですね。
Googleマップでは校舎の横に遊具のゾーンがありますが、ここは増築校舎が建てられて、遊具はプール側に移動しました。今年度(令和5年度)から2回目の増築が始まるのですが、つまり建てられるのは増築校舎の前でしょうかね。1度目の増築は元々の校舎と似た感じのⅡ期工事のようでしたが、今度はどんなものでしょうか。
牧の原四丁目・五丁目
三丁目のときに言い忘れましたが、○丁目の数字が漢数字か算用数字なのか調べるのを忘れないようにです。どっちでも伝わりますけど、一応決まっています。Googleマップは全て算用数字になっているので注意です。
四丁目と五丁目も電線は地中化されて、抜け道になるのを防ぐつくりになっていました。それに加えて、全ての家に太陽光パネルが設置されています。そして一部の家には電気自動車の充電の設備が設置されていました。どこにでもいそうなお母さんがふつーの顔して充電して車に乗ったところを見たときのわたしの顔、「😯」でした。
五丁目には調節池と、それを渡る橋があります。高さがあったのと、だいぶ夜だったので魚は見つけられませんでした。が、橋にはカメの像がありました。何ガメか調べてみたら、スマホくんはミシシッピアカミミガメと答えました。噓でしょ。
印西市立滝野小学校・中学校
ついに最後の学校!もう完全に夜で、撮影は夜景モードじゃないと何も映りません。
まず目に入ったのはこの校舎です。中学校で今年から使われる増築校舎です。増築と言ったらプレハブをよく見ますけど、こちらはどう見ても鉄筋コンクリート造の3階建てですね。13教室が立派に完成しちゃいました。うーん、夜でも映える真っ白な校舎です。
平成26年から牧の原の入居が始まり、牧の原小学校が中学校の学区にできたためでしょう。今は1学年3,4クラスですが、これからしばらく増えるのだと思います。
この学校は、小学校と中学校が繋がっています。一貫教育でも無く、義務教育学校でもないです。一部の教室は共有しているそうです。職員室も2か所あります。グラウンドは間に小川が流れています。その先にはビオトープ。気になります。
グラウンドは広いと感じました。今日行ってきた学校はどこも長方形のグラウンドでしたが、ここは不思議な形をしています。中学校には野球場があります。広いです。
ビオトープを見つけました。グラウンドは柵に囲まれていますが、正門側とここは開けられています。つまりは覗いていいってことですよね。中にはメダカかカダヤシのような魚が泳いでいます。メダカであってほしいです。学校ビオトープなので活動は盛んだと信じていたいです。
牧の原公園
滝野小学校・中学校をぐるっと一周して、ここに来ました。古墳のような形の丘があり、この上からの景色を見ます。そして、ここが今回のお散歩のゴールです。
光に沿ってぐるぐる回るのかと思いきや、階段がありました。やったぜ。
電柱の無い住宅街。成田国際空港からと思ったら、実は羽田空港へ着陸する並んだ飛行機。ほとんどの家がつけている玄関のライト。遠くに見えるのは幕張新都心のビル。
とても、とてもきれいでした。
牧の原に住んでいるであろう子供2人と夫婦が来ました。夜にお散歩でこんな夜景が見られるなんていいですね。
1番良いと思った写真はトップ画像です。
なぜ「空が広い」と感じるのか。
今日一日、印西市と白井市を歩いて、わたしは千葉ニュータウンがとても好きになりました。印西市にインターンシップに行ってみたいとまで興味を持ちました。もちろん、印西市は千葉ニュータウンだけではなく、手賀沼や利根川沿いにまで広がっています。今度はそちらにも足を伸ばしてみたいですね。
本題に戻ります。千葉ニュータウンはたくさんのマンションが建っていて、住宅地には一軒家がぎっしりと建てられています。道路には、ファミリーカーだけでなく、大きなトラックも走っています。まちの中央には高速道路並みに速く走れる道路と、東京まで繋ぐ電車があります。
この文章だけ読むとせわしない雰囲気を感じますが、それでもなぜか「落ち着く」「時間がゆっくり流れる」「のびのびとできる」とわたしは感じました。このnoteを読んでくださったあなたも、そう感じてくださればとても嬉しいです。
なぜこう感じたのか、その理由は文章にあるでしょう。
もう一度読み返して、鍵になりそうな言葉を書き出してみました。
歩道が広いとまちに余裕があるように見えます。たくさんの車が通る大通りと主に人が歩く道が分かれていると、大通りに出たときの感覚は「広い」になります。
視点を空に向けてみると、駅前では大きなケヤキ、高いマンション、遠くに飛行機が見えます。耳を傾けると、色々な鳥のさえずりが聴こえてきます。車の音が気にならなくなるほどに。
まちの中では、ベンチや広い公園など、「屋外の人の居場所」があります。公園には子どもたちが遊んでいるだけでなく、大人もお散歩したり、お花見もできます。
丘のある公園、観覧車、もちろんマンションも、このまちを上から眺めるには良い場所です。登ってみると、航空写真では感じられないこのまちの空気を感じられます。
わたしはが考えるこのまちの空が広く感じられる理由は、「空を見る理由がある」、「このまちがわたしを迎え入れて、場所を作ってくれる」です。
このnoteをここまで読んでくださったそこのあなたにも、これを感じてほしいです。ぜひ、一度千葉ニュータウンと印西牧の原に遊びに行ってみてください!
前後編合わせて1万文字を超えてしまいました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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