岩の肌

画像1 車を走らせて、人気のない海岸へ。海岸の果てまで歩き、しゃがみ込む。ふと、岩に目が留まる。まるで目が合ったかのように。見つめる。ただじっと。何万年もの時を閉じ込めてそこに居る。偶然のような必然が折重なった流線が一筋。吸い込まれるように、手に取る。触れる。頬に充てる。そっと抱きしめる。ただそれだけで幸せだった。

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