【日本語入門】カタカナも開く?
漢字を開く・閉じると言うのはご存じでしょうか?
では早速、具体例で・・・
及び⇒および
〇〇毎⇒〇〇ごと
達⇒たち
先ず⇒まず
下さい⇒ください
但し⇒ただし
時⇒とき
物⇒もの
予め⇒あらかじめ
等⇒など
など
全部「開けば良い」わけではありませんが、
開いた方が、「やわらかい印象」があります。
これらの例では、
開いても・閉じても同じ音になるので、
書く言葉と話す言葉に差違はありません。
今度は、書く言葉と、話す言葉の音に差違がある場合についてです。
この場合、音読み系の閉じた単語を使うと固く、
分かり辛く、
理解しずらい印象があります。
逆に、開いた場合は、
簡単で、
わかりやすい印象があります。
このため、
プレゼンテーションなどで、
人に説明する際には、
漢字を開いて話されている方が
圧倒的に聞きやすくなります。
具体的には、
米株価、豪市場、英相場、独訪・・・
米株価⇒アメリカ株価
豪市場⇒オーストラリア市場
英相場⇒イギリス相場
独訪⇒ドイツを訪れ
これらの例は国名についてですが、
書き言葉的にはスペースの関係もあり、漢字に閉じた表記になることも多いです。
それをそのまま、話してしまうと、
音が似ていて以上にわかりずらくなります。
例えば、米相場(べい・そうば)、英相場(えい・そうば)では、
「べい(bei)」と「えい(ei)」でその差は「べ(be)」と「え(e)」ですが、
音的には子音(b/-)しか変わりがありません。
話は飛びますが、
「忙しい」という言葉さえ、開くこともあります。
これは、「忙」という漢字が、
心を亡くすというネガティブな印象があるため、使うのを避ける方もいらっしゃるようです。
これは、文法やルールではなく、
気づかい、配慮というレベルの話です。
なので、正しいとか誤りとかいうレベルの話ではありません。
このような気づかいがあることを知ってから、
言霊の学習へ進まれるとよいかと思います。