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伊豆箱根バスで行く箱根関所「入り鉄砲に出女」、箱根恩賜公園
秋深まる10/24伊豆箱根バスを利用し箱根関所ミュージアム及び箱根恩賜公園を散策しましたので記録します。バスの利用に伊豆箱根バスの箱根ツーデーフリーパスを利用させてもらいました。2日間の利用で2500円という大変オトクなフリーパスです。
箱根といえば関所ですね。江戸に1番近い関所だったので最重要視されました。関所跡はかなり細かく再現されており、江戸時代にタイムスリップした感じになります。
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「入り鉄砲に出女」は有名な話です。しかし、箱根関所においては実際は武具の取締はしていなかったようです(新居の関でやっていた)。やはり出女についてはこと細かく取調べ(女改め)をしていたそうです。
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触れば黒いススが付きますよ。
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防腐効果、化粧効果があるようです。
黒は高級感、威厳を感じさせます
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石垣の形に合わせて木材を削り、密着させる工法
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関所に勤める役人たちは関所で寝泊まりをするため、生活の場も設えられていました。今の時代の単身赴任のようなもので、愛用の茶器や道具を持ち込み、時には晩酌もしたようです^_^
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鋭い目つきの老婆が女の髪をといています。
一日に一件程度の女改めが行われていたようで、その間は旅人は千人溜まりで足止めされていたみたいです。
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高所に作られた遠見番所では、芦ノ湖を渡って関所破りをするものがいないか、24時間体制で見張っていたようです。目のきく人が選ばれたんでしょうね。見通しを良くするために周辺の樹木を伐採までしていたようです。
箱根関所資料館も行きましたが、館内の撮影禁止でした。関所についての解説、大名行列の再現人形、実際の通行手形など展示されています。
関所破り
関所破りは重罪です。問答無用で磔にされるようですが、関所破りを試みたオタマという女性は実家恋しさから山を越えようとしますが、張り巡らされた柵に絡まって見つかり、捕まりました。関所破りをしようとするものを発見したら必ず通報しなくてはならないようで、それを見逃した者も同罪になるとのこと。オタマは牢屋に入れられ、多少の情状酌量あって磔より1つ軽い獄門刑で処されたそうです。関所破りについてはそう多発したものでもないと(記録上は)ありましたが、実際のところは関所を破られたとあっては関所に勤める役人はもちろん、幕府に対する威信の低下を懸念して揉み消していたようですね〜…。
ちなみに箱根関所については公式のHPで非常に詳しく、楽しく書かれているので興味のある方はこちらを参考になされるとよいでしょう。象が長崎からやってきた話や資料館の展示の一部もサイトで見られます。
箱根恩賜公園
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帰りのバスまでまだ時間がありましたので、箱根恩賜公園へ寄ります。相当大きかった御殿だったそうですが、関東大震災、北伊豆地震によってほぼ倒壊してしまったそうです。
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芦ノ湖湖畔は16:00をまわると日が沈み、一気に肌寒くなります。周辺の店舗も次々に閉まり、17:00の「箱根八里」のチャイムがなると、もうどこも店じまい。江戸の箱根関所は明け六つ暮れ六つの営業でしたのでそれより早い。17:20のバスに乗るため30分近く外のベンチで待ちました。
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バスはここから1時間弱かけて小田原の街へと降りていきます……。帰りのバス、鹿との衝突を避けるため急ブレーキをかけました。夜の山道にはご注意を!